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第206集

Author: 風待 栞
彼女の金切り声に騒然とした会場が一瞬で静まり返り、ゲストたちの視線が一斉に突き刺さる。隣に座っていた一慧も、何事かと怪訝な顔で水琴を見た。

異常事態に気づいた鷹司家と月城家の人間も慌てて駆け寄ってくる。臣がいち早く紗夜の肩を抱き寄せた。「紗夜、どうしたんだ?」

「臣さん、この人が……!さっき式場でサインしたばかりの結婚証明書をビリビリに破り捨てて、展示してあったウェルカムボードの私の顔を、わざとズタズタに切り裂いたのよ……!」

紗夜は真っ二つに引き裂かれた誓いの結婚証明書を震える手で見せつけ、彼女の後ろでは母の裕子が、顔の部分が無惨に刃物でえぐり取られた特大のウェルカムボードを青ざめた顔で抱え持っていた。

会場全体が大きなどのよめきに包まれた。ここで誰もが、水琴が臣の「元妻」であることを改めて思い出したのだ。

「やっぱりね。元妻がわざわざ結婚式にしゃしゃり出てくるなんて、最初からぶち壊すのが目的に決まってるじゃない」

「いくらなんでも、こんな晴れの舞台でそんな陰湿な真似をするなんて!本当に非常識。あれじゃ臣さんに捨てられるのも無理はないわね」

「可哀想に。花嫁さん、あんな
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