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367.目的⑦

last update Last Updated: 2025-12-22 19:57:10

瑛斗side

「そのことはもういいわ。でも週刊誌の内容が全て嘘だとは思えない。だって……あの自宅マンション前の写真、子どもたちと水族館に行った時の服装よね? あなたは私たちと遊びに行ったあと、すぐに彼女と会っていたのね……」

華の震える声が、俺の心臓を鋭く抉った。

 蒼が「このTシャツ可愛い!」とはしゃいで足に抱きついてきたゴッホの向日葵のTシャツ。水族館でたくさん歩くだろうからと、普段とは全く違うカジュアルで動きやすい服装にしたが、それが仇となった。

華は、あの写真を『家族で遊んだ直後に別の女と密会していた』という「動かぬ証拠」だと感じているようだった。あの日、家族のような時間を過ごした温もりさえもこの記事によって汚されてしまったような気がした。

「違うんだ! 会ったことは事実だが、決してそんな関係ではないんだ。それに、彼女の本当の目的は俺との結婚なんかじゃない……玲をあぶり出すことかもしれないんだ!」

「……玲?」

一瞬、電話の向こうで息を呑む気配がした。

藁にもすがる思いで、縁談も、スキャンダルも、すべては行方が分からなくなった玲を社会的に揺さぶり、その消息を掴むための彩菜の作戦である可能性を伝えた。

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    瑛斗side「彩菜さん、お疲れさまでした。配信、すべて拝見していましたよ。完璧な演技……いえ、完璧な会見でした」「一条社長、ありがとうございます。これで世間の目が、私たちから『彼女たち』に行くといいのですが」「そうですね。でもこれだけ世間の注目を集めたんだ。続報として各メディアが取り上げるでしょう。……目には目を、毒には毒を、です。彼女たちが記事を使って俺たちを追い詰めたのなら、今度は俺たちが世論を使って、彼女たちを影から引きずり出す番です」「ええ、私も世間の反応を楽しみにしていますわ」その日の夕方にはネットニュースが、翌日の新聞各紙には彩菜の発言がトップを飾り、「衝撃の告白」「AI合成写真の罠」として瞬く間にトレンドを独占した。SNSでは、合成写真の罠が素人では分からないレベルまで進化していることに対する恐怖感と注意喚起や驚きの声など様々な投稿がされて、話題にピックアップされた。しかし、奇妙なことに ネットや新聞がこれほど騒いでいるというのに、テレビの情報番組やワイドショーでは、この会見について一切報道されなかったのだ。「……なんで熱愛や続報は大々的に報じていたテレビ各社が、会見のことは一切報じないんだ!!!」見えない巨大な力が働き、電波からこの話題を

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