理仁は唯月に手伝ってもらう必要はなかったが、彼女は何かをやらないと落ち着かないので、キッチンに残り手伝うことにした。結城おばあさんは唯花の手をとり、彼女を気にかけていろいろと尋ねた。それが終わると、彼女は言った。「それにしてもあの占い師は本当にすごいわね。おばあちゃん、言ったでしょ、あれは別にあなた達を慰めるための話じゃないんだって。ほら、今、本当になっちゃったわ」唯花は笑いながら言った。「うんうん、あの方は本当に実力も能力もあるお方だわ」「そりゃそうよ。じゃなきゃ、この私が信頼するわけないでしょ」おばあさんは言った。「私は実際運命というものを信じてるのよ、私たちはその運命に任せて、逆らったりしないほうがいいんだわ。結城家だって悪い事をしたことはないし、あなたはとっても良い子なんだから、神様が子供を授けてくれないはずがないでしょう。だけど、子供の縁が来るまで待たないとね。これからは安心して妊娠中リラックスして過ごすのよ。自分にあまり負担をかけないようにね。やれることは続けてやって大丈夫。家にずっとじっとしていなさいなんて言わないから。何よりもあなたの気持ちが一番重要だからね。じっとしてろなんて言ったら、あなたは絶対つまらないでしょ。そうしたら気分にも良くない影響が出るだろうし。結城家は過保護じゃないからね、行き過ぎは逆に良くないから」おばあさんは理仁の妻のことを熟知している。唯花は妊娠しておとなしくしているようなタイプではない。おばあさん自身、何人か子供を生んで、妊娠している間もずっと活動していた。そして息子の嫁たちが妊娠している時、つわりがひどくない限りは、彼女たちも夫と一緒に商談に出たり、各種イベントには出席していた。そして妊娠後期になってから、家で出産までゆったり過ごした。おばあさんは、妊娠したら気持ちを楽しく保つことこそ重要だと思っている。だから、子供ができてもやりたいことはなんでもしていい。彼女は特に束縛するような気はない。おばあさんの言葉を聞いて、唯花はとても安心できた。理仁も家でじっとしていなくていいと言っていたが、唯花はやはり理仁の両親や他の年配世代が九条家と同じようにいろいろと要求してくるのではないか心配していた。唯花も別にカッコつけて無理するタイプじゃない。妊娠しても、できる事は
Mehr lesen