彼ら二人が動くとなれば、どんな大ごとでも解決できる。華恋は会社に戻るとすぐに、直美が七つ星ホテルに泊まっている写真を広報部長に渡した。広報部長は写真を見ると、呆然とした。数秒後にやっと我に返り、「社長、この写真、どこから手に入れたんですか?」と聞いた。華恋は尋ねた。「どうしたの?この写真、何か問題でも?」「写真自体に問題はありませんが、この写真を手に入れられる人がすごすぎるんです。このホテル、確かに高坂家の所有です。高坂家のこのホテルは、特にセキュリティとプライバシーが徹底していることで有名です。だから、多くの金持ちは愛人を連れてこのホテルを利用します。多くのパパラッチもそれを知っていて、不倫写真を撮ろうと何度もここに来ましたれど、十年以上経っても、一人も写真を撮れた記者はいません。このホテルの秘密保持が本当にすごいです」華恋は一瞬、驚いた。見た目は何でもない写真の裏に、そんな背景があるとは思いもしなかった。そして昨日、貸し切りにした時也のことを思い出した。写真を持ったまま、華恋はゆっくりと腰を下ろした。M国にいた時から、時也の身分が普通ではないことに気づいていた。ただ当時は病に苦しんでいて、深く考える余裕もなかった。帰国後は次々と受ける圧力に追われて、それどころではなかった。今になって広報部長にそう指摘され、華恋はやっと冷静に考える時間ができた。「社長?」華恋が沈黙しているのを見て、話したくないのかと思った広報部長は、すぐに話題を変えた。「それでは、この写真をすぐに公開しますね」「いいわ。余計なことはしなくていい。この写真だけを公開して。あとは世間の人たちが勝手に想像してくれるわ」「承知しました」広報部長が数歩歩いたところで、華恋は何かを思い出して呼び止めた。広報部長は不思議そうに足を止めた。「はい、社長。何かご指示がありますか?」華恋は少し迷ってから尋ねた。「あの……あなたの知る限り、このホテルの写真を手に入れられる人って、どんな人?」広報部長は一瞬ぼう然とし、華恋がなぜそんなことを言うのか全く分からなかった。だが、彼女は真剣に考え込み、しばらくしてからこう言った。「うーん……少なくとも高坂家と深い関係があって、地位も高坂家に劣らないような人ですね」華恋はそれを聞
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