「わかりました」と凛は頷きながら言った。「住所はグループに送りますわ。私が先に食材を買いに行きますから、みんなは仕事が終わってから来てください」「うん!」「庄司先生にも連絡すべきじゃない?」と朝日は尋ねた。「君が連絡して」朝日はそれを受け取って、携帯電話を取り出した。「授業が終わったかどうかって聞いてみる……」午後2時、凛はパソコンを閉じ、実験台を整えて、そっと出て行った。出た途端に陽一と会えた。「買い物に行くか?」凛少し驚いた。「知っていましたの?」と。「ええ、朝日からのメッセージがあった。行こうか」「……え?」「スーパーに行くんだろう?車で送る」「今日は忙しくないんですか?」「それほどでもない」忙しいか、忙しくないか、結局は相手次第だ。「はい、ありがとうございます」彼女はタクシーで行こうか迷っていたところだったが、陽一がちょうどいいタイミングに現れてくれて、これはお金を節約できた。結局、凛はお金だけでなく労力も節約できた。すべてのレジ袋は陽一が持ってくれた。凛はさすがに全部の袋だと多すぎると気づき、一部を受け取ろうとしたが。陽一は凛の手を避けて「いいよ、僕が持つから」と言い出した。家に着くと、凛はエプロンをして、てきぱきと料理を始めた。「そうだ、みんなに食べられないものはあります?」彼女は思い出したように聞いた。「朝日がエビを食べない。他のみんなは特にないかな」そう言いながら、陽一も袖をまくってキッチンへと向かった。「手伝うよ」……6時になると、また仕事していた4人は研究室を後にし、凛の家へ向かった。「金子先生、庄司先生には連絡しましたか?」珠里が急に尋ねた。彼女は元々来るつもりはなかったが、朝日から陽一は参加することにしたと聞いて、自分もついてきた。博文は自分の説得が効いたか、ようやくお坊様を一緒に来させることができたと思い込んだ。「連絡したよ。そう言えばとっくに授業が終わっているはずなのに、なぜか実験室に戻ってこなかったな」「でも彼は来ると言ったら、絶対来るからさ。俺たちとは一緒じゃないだけかも」「え?本当に来るの?」朝日は笑って言う、「どうした?まさか彼に来てほしくないのか?」真奈美は舌打ちをした、「冗談言わないで。ただ彼
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