Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 201 - Bab 210

312 Bab

4. 「異世界ほのぼの日記2」⑲

-⑲ 大魔法使いの妻- ゲオルの好意に甘え好美達は昼呑みの材料と、各々好みの酒をわんさかと調達する事にした。ただ店長さんの許しを得ているとはいえ流石に店内で『アイテムボックス』に商品を直接入れるのは万引きと間違われる可能性があるからまずいだろうと一先ず買い物かごに入れ、ゲオルに一度見せてから移す事にした。 その行動は正解だった様で、一度同様の手口で万引きを行おうとした魔学校生をゲオル自ら直前で引き止めた事があったとの事だ。レジで自ら待ち構えるゲオルの下に商品を持って行くと、店長の魔法使いは想像以上の量に驚きを隠せずにいた。ゲオル「沢山持ってきましたね、人数多いんですか?・・・、ってそういう事ですね。」 ゲオルが光の方にチラッと目をやると、光は少し顔を赤らめた。十数年の間に大食いだという事がかなり広まったんだと思われる。好美「沢山ですけど、本当に良いんですか?」ゲオル「勿論、男に二言は無いですよ。それに先日光さんには沢山ご馳走になりましたからね、そのお返しです。実は私も昨日競馬で大穴を当てたので泡銭がたんまりあるんですよ。」 そう言うと『アイテムボックス』から昨日の競馬新聞を取り出して好美に見せた、7レースの所に花丸が描かれている。ゲオル「ね?以前から来ると信じていた馬だったんですよ、買って正解でした。」 すると、それを聞きつけたゲオルの妻であるウィッチのイェットが店長の後ろから満面の笑みで声を掛けた。イェット「へぇー・・・、昨日の7レースか・・・。時間帯的に私達が昨日店で忙しくしている時に高貴な魔法使いのゲオル様はお馬さんで遊んでいたのね・・・。じゃあその間のお給料は弾んでもらわないといけないかしら・・・。」 イェットの言葉に寒気を感じたのか、ゲオルは後ろを振り向けずにいた。顔面を蒼白させる店長に妻は言葉を続けた。 先程以上の笑顔をこちらに向けてきている事は間違いないのだが、どうやら首筋に冷却魔法を加えている様だ。本来は風邪をひいた時の熱を冷ます時などに使う物なのだが、その光景が面白くて好美達は止める気が起こらなかった。ゲオルはリッチだから大丈夫だろうという少しの安心感も手伝い、笑いが止まらなくなっていた。イェット「よっぽど景気が良いのね・・・、羨ましいわ。今夜は従業員皆で焼き肉かしらね・・・、御厨さんに電話しておくわね・・・。今夜が楽し
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-20
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4. 「異世界ほのぼの日記2」⑳

-⑳ 生鮮食品の調達- ゲオルの店で入手した材料を『アイテムボックス』に入れその場を後にすると、肉は贔屓にしているいつもの肉屋で、魚は街中の屋台で、そして野菜類は光の家庭菜園で確保する事にした。 いつもお馴染みの肉屋に着く、実はこの肉屋に来たのには別の理由があった。シューゴによると店や屋台で使う叉焼等に使う肉をここで卸して貰っているらしく、新店でも使いたいのでその旨を伝えにも来ていたのだ。初めてこの店に来る好美にとって常連の光の存在は本当に助かる。 先日購入した牛肉もここで買ったので店主は光に対してかなり腰が低くなっていた。店主「いらっしゃいま・・・、あら吉村様ではありませんか。今日はご予約を頂いていませんがいかが致しましょう。」 相変わらず皆には旧姓の吉村で呼ばれるなと呆れながら注文をしていく。光「今日はこの角切り肉と鶏モモの切り身、それと霜降りカルビを1kgずつ頂けますか?」店主「いつも御贔屓に有難うございます、吉村様の頼みならどんな無茶でも引き受けます。」 この言葉に少しふざけた光は皆を誘い無茶ぶりをしてみた。光「じゃあビールを30ケース。」好美「私50インチのテレビ。」渚「じゃあこちらの人魚(ニクシー)さんにエボⅢ1台。」 肉以外の物を頼むと流石に無理と言われるだろうなと思った、特にピューアの転職祝いを楽に手に入れようとした渚が。しかし、本気になり過ぎた店主はまさかの行動に出た。店主「早速買いに行ってきます、少々お待ちを!!」4人「良いから良いから、ご自分の仕事をして下さい!!」 やっと落ち着きを取り戻した店主は注文された商品を包みだした、光は商品を受け取ると唐突に切り出した。光「そう言えばここって「暴徒」っていう拉麵屋にお肉を卸しているんですって?」店主「そうですよ、シューゴさんに御贔屓にさせて頂いております。風の噂で聞いたのですが今度から「龍の鱗」と業務提携するそうですね。」渚「それに当たって街にある中心の大きいビルの1階に新店を出す事になったんです、それでその新店の方でもお世話になろうかと。」店主「それで今日はおか・・・、いや渚さんもいらっしゃるのですね。」 ただ一見さんが2人がいるので尋ねてみる事にした。店主「そう言えばこちらの方々は?この辺りでは見慣れない顔ですね。」渚「先程お伝えした新店のオーナーとナ
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉑

-㉑ 好美の心配事とピューアの趣味- 好美がまだ日本にいた頃の事だった。副工場長の島木に夜勤を命じられ数日が経過したその日、そう夜勤初日。当時夕飯として出ていたカレーを母親に勧められるがままに食してから夜勤へと向かったのだが、「どうして自分が夜勤になってしまったのだろう」と不安と極度の緊張から仕事前からずっと嘔吐下痢が止まらなかったという事があった。 その事がトラウマとなりカレーを食べる度に同じ症状が出てしまうので、それ以来カレーを食べる事ができなくなってしまったのだ。 最近は体が慣れて来たからか少しずつだが平気になってきている、しかしこれから一緒に働く仲間が振舞ってくれた折角の料理を吐き出すなんて正直したくないので、好美は保険をかけておく事にした。 その保険とは他の転生者の様に「スキルを『作成』する事」だ、ただ好美は自身のオリジナルで『作成』するのが初めてで不安になっていた。好美「上手く『作成』出来るかな・・・。」 この様に不安になった場合は特になのだが、好美には色々と深く考え込んでしまう癖があった。 今までの転生者が『作成』してきたスキルが色々と便利なのでどうしても自分にも出来るのだろうかと思ってしまう。 最初は『状態異常無効』を思いついた、ただ折角呑んだのにアルコールが無効化され酔えなくなってしまいそうでやめた。 次に『強化』はどうだろうかと感じた、しかしこれも同様の理由で却下。しかも呑んでいない内に缶や容器を手で壊してしまいそうで正直怖い。 では『臓器強化』にしようかと思った、これなら体内の臓器のみが強化されるので周りに迷惑が掛かる事は無い上に強くなった分沢山楽しめるようになる、まさに一石二鳥だ。 なので初めての『作成』は『臓器強化』にした、そんな事を考えている内にビルの前に到着した。生鮮食品も加工食品も『転送』と『アイテムボックス』を利用して移動させたので全員手ぶらで到着した。 好美は面接に来る人々や店の準備作業を行う人々の為にビルの裏に数台分の駐車場を用意していた。いずれはこの駐車場を拡大して月極駐車場として住人限定で貸し出し、駐車出来るようにする予定だった。その駐車場にはシューゴの渚の屋台のみが止まっていたはずなのだが、偶々横切った今見たことない車が一台。好美「あれ?あんな車ありましたっけ?」 派手な紫色のボディーが日光を
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉒

-㉒ 写真撮影と調理開始- 2人が各々の車を並べ楽しそうに写真撮影している光景を羨ましそうに眺めていた光を見かけて渚が声を掛けた。渚「何やってんだい、あんたも早く出しなね。」光「いやあたしのは良いよ、軽だもん。」渚「何言ってんのさ、軽でもあれは立派なスポーツカーじゃないか。」光「じゃあ・・・、良いかな。」 促されるがままに『転送』で愛車のカフェラッテを並べた。 3人はスマホを構え太陽の光で輝く愛車達を連写していた、その光景を無免許の好美が1人ずっと指をくわえる様に眺めていた。好美「いいなぁ・・・、楽しそうに・・・。車か・・・。」渚「何言ってんの、好美ちゃんも早く入りな。」 渚はそう言うと好美を手招きし、4人で記念写真を撮ろうと提案した。即席でスマホ用の三脚を『作成』して設置するとセルフタイマーにして撮影を始めた。 念の為、撮影した写真を確認する。渚「あれ?真っ暗だよ、やらかしたねぇ。」光「母さん、インカメラになって無いじゃん。」渚「あれらま、これは失礼。」 気を取り直してインカメラのセルフタイマーで撮影、楽しくなって来た4人は車もほったらかしてずっと撮っていた。いつの間にか三脚も自撮り棒に変わっている。光「後半・・・、車関係なくなっちゃったね・・・。」渚「いいじゃないか、思い出作りさね。」好美「楽しかったな・・・、車か・・・。」 好美が免許取得を少しだけ検討し始めた頃、光はピューアのスルサーティーを眺めながら、そしてピューアは光のカフェラッテと渚のエボⅢを眺めながら何かを思い出していた。 光が渚に近付き、耳打ちで声を掛けると母は首を縦に振り娘の発言を肯定していた。その一方でピューアは思い出しきれないでいるらしい、一先ず4人は好美の15階へと向かう事にした。 各々の愛車を『アイテムボックス』と『転送』でその場から消すと、ビル1階のコンビニと拉麵屋の間を抜けてエレベーターへと向かった。 好美はエレベーターの指紋認証装置に親指を押し付け、行先ボタンで暗証番号を入力した。電子音「認証しました、15階へと参ります。」ピューア「初めて聞きました・・・。」渚「そりゃ、本来大家の好美ちゃん以外は15階に行けないからね。」光「そんな事言って『瞬間移動』で行ってるくせに。」渚「ありゃ、バレてたかい。」 何気ない会話を交わしている
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉓

-㉓ 準備完了- 渚が冷蔵庫に鰹を入れてから約10分が経過し、メインイベントのタイミングとなった。チラッと端っこの方をよく見たらガラス製の器を冷蔵庫でキンキンの冷え冷えになるまで冷やしている。渚「今から表面を焼くんだろ、藁なんかないけどどうするんだい?」ピューア「今回は屋内でも簡単に出来る方法で焼きたいと思います。」 金属製のバットを裏返し表面に塩を振ると、そこに鰹の身を置いて皮の付いた面から焼いていく。表面を程よく焦げ付かせると別の面に返してまた焼き、全体の表面を焦がしたら用意しておいた氷水に入れて一気に冷やす。 冷えた身を刺身の様に切ると中の身は良い具合のレアになっていた、それを先程から冷やしておいたガラス製の器に盛り付けまた冷蔵庫で冷やす。 一方で、折角の晴れの日なので太陽の下で楽しもうと思った好美が屋上にある露天風呂横のテラスでバーベキューコンロの準備を始めていた。 本当は日本では無いかと思いながら、ゲオルの店で追加で入手した備長炭へゆっくりと時間をかけて火を付けていた。日本にいた頃、女子1人でソロキャンプをしていた好美は『転送』で日本から持って来たファイヤースターターを使って点火していた。 懐かしさを感じながらゆらゆらと揺れる炎を眺めて焼肉の準備を進める、美味そうな牛肉を1kgも買っていたのだから嫌でも準備にやる気が出る。 火が落ち着いて来たのでそろそろかなと渚と光に『念話』を飛ばしてみた。好美(念話)「好美です、中の方はどうですか?」渚(念話)「今ね、ボヤになりかけてるね。」光(念話)「母さん、何馬鹿な冗談言ってんの。ごめんね、バーナーで鰹のたたきを焼いてたの。もう焼きは終わったし、換気扇は使っているから安心してね。」 買ったばかりのビルの屋上で一瞬物凄く焦りかけた好美は、大事にならなくて良かったと胸を撫でおろした。光(念話)「これからね、鯛を刺身とカルパッチョにしていくよ。」 ピューアが鯛を3枚に卸し皮を引くと両方の半身を刺身用の短冊へと作り替えていった。半分は渚がそのまま刺身にしていく。もう一方で光が今朝採ったレタスやパプリカで彩った皿の上に小さく切った鯛の身を並べ、オリーブオイルとバジルソースで作った特製ドレッシングと胡麻ドレッシングの2種類を用意した。光「味付けは各々の好みで大丈夫だよね。」ピューア「勿論、ただ
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉔

-㉔ お待たせしました- 屋上からの絶景などに感動し、数分の間呆然としていたピューアがやっと落ち着きを取り戻した頃、好美の用意したグリルで美味そうに肉が焼けようとしていた。 日本からの転生者3人が既に肉や料理を囲み着席している、まずいと思った人魚(ニクシー)は急いで席へと着いた。ピューア「すみません、お待たせしちゃって。」好美「大丈夫ですよ、さあさあ呑みましょう!!」 ピューア以外の3人は『転送』で冷蔵庫から直接酒を取り出していたが、『転送』が出来ない元寿司職人が急いで冷蔵庫へと向かおうとしたので光が引き止めた。光「ごめんごめん、良かったらこれ使って。」 光が『転送』を『付与』した事により、同様に冷蔵庫からすぐ酒を取り出せる様になった人魚は早速缶ビールを取り出した。渚「全員酒が行き渡った所で。」4人「昼からすみません、頂きます!!乾杯!!」 待ちに待った瞬間(とき)を迎え、そこにいた全員が欲しくて堪らなくなっていた酒を一気に煽っていく。幸せと共に酒が五臓六腑に染み渡った頃に、食べごろに焼けてきた霜降りカルビ肉に全員が箸を伸ばして1口。熱々の肉がまたビールを誘う、この幸せのスパイラルがまた最高なのだ。 その横では鶏もも肉やハマチの照り焼きが焼けてきた、因みに鶏もも肉には塩胡椒が振ってある。 同じ鶏もも肉で作った2種類の鶏の唐揚げも好評で、特に好美が感動していた。好美「うーん・・・、こんなに外カリカリで中ふんわりジューシーな唐揚げ初めて。ビール進む!!」ピューア「2度揚げしてみました、お口に合って嬉しいです。」 すると渚が気になる一言を発した。 こんなに美味い料理があるのだ、「あれ」も是非欲しくなる。渚は辺りを見回してからだった。渚「酒だけじゃなくて米も欲しくなってきちゃったかもね。」光「分かるぅ、でも食べちゃったら折角の酒が呑めなくなっちゃうよ。」渚「何言ってんのさ、あんたの大食いはあたい譲りだろ。」 そう、光が結婚前のナルリスやパン屋の従業員達を驚愕させた大食いは母親譲りでこの世界に来てから年月が経ったがまだまだ2人共現役だ。やはり転生者が歳を取らない事がその理由なのだろうか。好美「ごめんなさい、今日炊いてないんです。」ピューア「好美さん、いやオーナー。私に任せて下さい。」 その言葉待ってましたと言わんばかりにピューア
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉕

-㉕ またもや社長登場- 『念話』を使用出来て自分の事を「俺」と呼ぶ女性は自分達の知り合いの中では1人しか思い浮かばないので、光は迷う事無くその人を誘う事にした。光(念話)「結愛さん・・・、来ます?場所は分かりますか?」結愛(念話)「えっとね・・・、何とかします。」光(念話)「「何とか」って・・・、なるもんなんですか?」結愛「なりました。」 突如その場に出現した結愛に人魚は驚愕しすぎて気絶しかけていた、いきなりやって来たこの人は誰なんだろうと深く考え込みすぎてしまいそうだ。ピューアが「3人は冷静になっているので多分知り合いなんだろうな、それにしても服装が高そうな物に見えるな」と考えていた時だ。渚「ああ、ピューアちゃんは初めてだったね。この人は貝塚結愛さん、バルファイ王国にある魔学校の理事長で貝塚財閥の社長さんだよ。」ピューア「そ・・・、そんなとんでもなく凄い人が何でここに?」光「というか何でこの場所がすぐに分かったんですか?」好美「すみません・・・、私です。」 先日作ったばかりの『探知』をさり気なく使用し『瞬間移動』で連れて来たのだ。渚「そうだったのかい。それにしても社長さん、仕事中じゃなかったのかい?」結愛「「結愛」でいいですよ、明後日まで有給休暇を取得したんです。たまには連休で休まないとね。」 結愛は社長らしくずっとかしこまった様子だったのだが、友人になったばかりの好美を見つけた瞬間に「あの性格」に変わってしまった。好美「それで結愛、何か呑む?」結愛「おう、好美!!生中1丁!!」好美「何処にビアサーバーがあんのよ、缶ビールしかないよ。」 好美が『転送』で出したビールを渡すと、貝塚財閥の社長は勢いよく一気に煽った。美味そうに呑む姿はどう見ても大企業の社長の物ではない。 それにしても手ぶらでいきなりやって来てただ酒を呑むつもりかと好美がじっと見ていたら、それを察した結愛が『アイテムボックス』から何かを取り出し始めた。結愛「そうだ好美、ただで呑んでばっかじゃ悪いから手土産があるんだよ。これ皆で食わねぇか?おっと何か引っかかってんな・・・、こうやってっと・・・、よし取れた取れた。いてっ!!」 大きな肉の塊を引っ張り出した結愛は思わず尻もちをついてしまった、取り出した物は20kgはありそうな大きな塊だ。好美「結愛、この大きな
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉖

-㉖ 思い出の味と人魚の師匠- 渚達がこっそり買った魚介類の干物を楽しむ中、好美達は屋上からエレベーターで一旦下に降りて呑む直前辺りに仕掛けておいたカレーの様子を見に行っていた。ピューア「皆さんお料理気に行って下さっているみたいで良かったです、カレーも皆好きなはずですから大丈夫でしょう。」 好美は個人的な理由でついて行っていたと言っても過言では無かった、以前話した通り好美はカレーを食べると嘔吐下痢が出てしまうという体質なので保険として『作成』した『臓器強化』が作用するかどうかを確認する為だ。 圧力鍋で食材を柔らかくしつつ、一旦冷まして味を染み込ませもう一度熱を加えて美味しく食べようという考えの下、最後の仕上げの作業を行う事にした。 焦がさない様にゆっくりと混ぜつつ熱を加える、これで美味しく食べれるはずだ。ピューア「好美さん、味見をお願いできませんか?」 「ついに来たか」と思いながら小皿を受け取り一口、皆が大好きなあの味だ。米にも酒にも合う美味しいカレー、暫く様子を見ていたがスキルのお陰で大丈夫そうだ。好美「うん・・・、美味しいです。」 自分も素直な気持ちでカレーを楽しめるという事が何よりも嬉しかった、久々に食べた温かな美味しいカレーだ。 2人は早速カレー鍋をエレベーターで運ぶことにした、芳しい香りがエレベーター内に広がる。好美「我慢できるか分かりません、早くもう一口を下さい!!」ピューア「ふふふ・・・、楽しみにしていて下さいね。」 卓上コンロも忘れず持って来たので温かいまま楽しめる事も嬉しい、エレベーターの扉が開いた瞬間に広がった香りが皆に何故か懐かしさを感じさせた。渚「日本にいた頃のカレーを思い出すね、光にもよく作ってやった事を思い出したよ。」光「子供の頃に戻った気分だよ、まさかこの世界でこの香りに出逢えるなんてね。」ピューア「何言ってんですか、ゲオルさんの店で普通に売っていたカレールーを使っただけですよ。」 そのままで酒の肴にする者、白飯にかけてカレーライスにする者、各々で楽しんでいる中で1口1口じんわりと味わう者がいた。結愛だ。 きっと毎日の様に高級料理ばかり食べているので家庭の味が懐かしかったのだろう。結愛「ピューア、1つ頼みがあんだけど。」ピューア「いいけど、何?」結愛「何処か懐かしい味がしてよ、このカレー少し持
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-29
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉗

-㉗ 筆頭株主の過去と意外な知り合い- この世界で会う事は無いだろうと思っていたので驚きと緊張を隠せなくなっていた結愛、しかし嬉しさもあるので最高の瞬間だった。結愛「しかしどうされたんですか、おば様。どうしてこの世界に?」 真希子は高校時代の友人である宝田 守(たからだ まもる)の母親でもあるので結愛はずっと「おば様」と呼んでいた、しかしどうしてこの世界にいるのだろうか。もしかしたら守や他の同級生、教員も来ているのか?真希子「それがこの前ね、ネスタっていう人と電話で話していたんだけど電話を切った瞬間に吐き気がしてトイレに行ってね、スッキリしたなと思ってトイレを出たら扉がこの世界に繋がってたんだよ。流石に奇妙だと思って帰ろうとしたら扉が消えててね、見渡す限りの草原と山ばっかりだし散歩だと思って歩いていたらこの子がダンラルタ王国って所の湖の辺りで声を掛けて来てね、ただその時は何言ってんのか分からなかったのに一瞬で分かる様になっててね、何がなんだか分からなくて。一先ずこの子の家でお世話になる事になっていたんだけどその代わりに家庭料理を教える事になっていたって訳。」結愛「じゃあ今おば様の持ち物や株券は?」真希子「ここの1408号室にあるよ、一緒に引っ越して来たんだ。神様っぽい人に言われた通りに過ごしていたら今に至るって訳。それにしてもこの世界で結愛ちゃんや日本人の方々に会うなんてね、こんなに嬉しい事は無いよ。」 どうやら今まで全く会う事が無かったので他に転生者がいる事を全然知らなかったらしい、しかし光達と同様に神様の力によって転生してきた様だ。結愛「それにしてもどうして寿司職人の方に料理を教える事になったんですか?確かにおば様が料理上手なのは存じておりますが。」真希子「実はこの子ね、あたしがお世話になり始めた頃は毎日カップ麺ばっかり食べていたんだよ、聞いたら生まれてから料理は全くした事無いって言うじゃないか。だから暫くの間私がご飯を作ってあげていたら興味が湧いたみたいでね、それで家庭料理で良ければって教えていた訳。それから寿司屋で修業して今に至るって事さ。」ピューア「本当、師匠には感謝しています。」真希子「師匠だなんて大袈裟だよ、長い間居候させて貰っていた訳なんだから感謝しているのは私の方さ。それにしても守達はどうしているのか分からなくてね、何処を探
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-29
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㉘

-㉘ 真希子の仕事- 真希子の『アイテムボックス』から出てきたのはロータリーエンジンを積載している事で有名なあのスポーツカーだった、日本の某チューンアップ会社のデザインがある雑誌観衆のゲームのジャケット画像にも採用されていた車種・・・、だった様な・・・。渚「これ、MDじゃないか・・・。紫なんて何処にあったんだい。」光「やっぱり?LX-7だよね・・・(うん、権利的な・・・、もういいや)。」 ズシンと大きな音を立てて車が出現したので床が壊れたのではないかと心配していたが、渚が頑丈に作っていたので大丈夫だったみたいだ。渚「後で皆の車を並べて写真を撮りなおさないかい、勿論真希子が良いならの話だけどね。」真希子「私は構わないけど、一先ず私も何か呑んで良いかい?美味そうな料理が目の前にあるのにお預け感がありすぎてもう我慢出来ないよ!!」 渚から缶ビールを受け取った真希子が渚の隣に座ると、全員改まった様に酒を注ぎなおして乾杯し直した。 受け取った缶ビールを一気に煽った真希子は何かから解放された様に恍惚に満ちた表情をしていた。渚「あんた、こっちの世界では何をしているんだい?あたしゃ拉麵屋なんだが。」真希子「家庭料理の専門店を出そうと思ったんだが良い場所が見つからなくてね、商人兼商業者ギルドには登録して屋台で営業していたんだけどそろそろ腰を据えて店を出そうと思ってこの国に引っ越して来たって訳。」 真希子の話を聞いた光はとある場所に電話をした、話は難航していたみたいだが電話の相手を光自ら『瞬間移動』で連れて来る事で一先ず電話は終わった。光「真希子さん、少々お待ち頂けますか?」真希子「何だい、かしこまって。今まで通り「おばちゃん」って呼んでおくれよ。」渚「そうだよ、昔は「おばちゃん、おばちゃん」って懐いていたじゃないか。」 光は真希子との再会が久々過ぎて日本にいた頃を正直思い出せないままでいるが、電話の相手を待たせる訳には行かないと思い、『瞬間移動』で急いで向かった。相手と再会するとまた『瞬間移動』で戻って来た。 光が連れて来た人物を見て渚はぽかんとしている、一体どういうつもりなのだろうか。渚「ナルリスじゃないか、どういう風の吹き回しだい?」ナルリス「お義母さん、どうも。そんでこちらの方が話にでた真希子さんかい?」真希子「光ちゃん、誰なんだい?」
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