All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 511 - Chapter 512

512 Chapters

7. 「異世界ほのぼの日記3」⑨

-⑨ 物腰が低い上司- 罰金として支払っていた1億円が戻って来た結愛は昔からの夢を叶えようと一旦珠洲田自動車へと向かった、また商人兼商業者ギルドにて新たに事業でも始める様にも見えたが本人曰く別の用事、その上超個人的な物の様だ。結愛「何だってオッサン?!スルサーティーは此処では買えないのかよ!!」珠洲田「メーカーが違うから此処では売って無いんだよ、それに元々ウチは軽自動車が殆どだ。」 結愛の夢とは真希子とお揃いの車に乗って山を走る事だった、しかし本人にとって誤算がもう1つ。真希子(念話)「結愛ちゃんったら忘れたのかい?私ゃもうスルサーティーには乗って無いんだよ、やだねぇ。」 どうやら結愛の好美と共通した忘れっぽい性格がまた出てしまったらしい、ただ店主には気になる点がもう1つあった。珠洲田「なぁ、もし今日買えたとしてどうやって帰るつもりだったんだい?何処からどう考えても結愛ちゃん、呑んでるだろう。」 この世界でも飲酒運転はご法度となっている。結愛「『アイテムボックス』に詰め込むから心配すんなって。」珠洲田「心配なんかしてないし、改めて言わせて貰うけどウチでは買えないからね。」 大企業の社長が意気消沈する頃、好美はずっと吞み続けていた。その場に誰もいない事にも気づかずにずっと独り言を言っていたらしい。好美「だーかーらー、私一人でここまで大きくした訳じゃ無いって言ってんじゃん。光さんと渚さん、そして結愛のお陰だっての!!」 きっと守に今までの自らの経験について語っているつもりだったのだろうが、彼氏はずっと別室で荷解きをしていた。 懐かしき友との再会を喜ぶ間もなく、守が作業の続きをし始めたので光明は仕方なく手伝っていた。そんな中、光明にはずっと聞きたい事が有った様だ。光明「なぁ、守。あれから真帆ちゃんからは何の音沙汰も無いのか?」守「ああ、さっきまでいた神様にも聞いては見たけどやはり管轄外で分からないそうなんだ。でも、幸せに暮らしているみたいだから安心したよ。」 一方、好美がいつの間にか猫耳で一人酒楽しむ横で電話が鳴った。画面を見ると「ニコフ・デランド」とある。そう、好美の夜勤の上司である王城の大将軍(というより将軍長)だ。偶然横を通った守は好美が何処からどう見ても電話に出れる状態では無さそうだと察したので代わりに出て伝言を聞く事にした。
last updateLast Updated : 2026-01-06
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7. 「異世界ほのぼの日記3」⑩

-⑩ 眩い月夜の晩に- 1度別れた恋人の家で初めての夜を迎えた守は落ち着いて過ごせる訳が無かった、眩い月明りが照らす夜、喉が渇いた守は冷蔵庫へと向かった。守「麦茶、麦茶・・・。」 決して夏日の様に暑い訳では無かったのだが、緊張で兎に角喉が渇いて仕方がなかった守は冷えた麦茶が飲みたかった。 好美を起こさぬ様にと足音を殺し、決して電灯を点ける事無くゆっくりと台所へと歩んで行くとほんのりとした真っ白な光が見え、小さくだがガチャガチャと音が聞こえた。守「好・・・、美・・・?」 そう、冷蔵庫の前で好美が酒と肴を物色していたのだ。よく考えてみれば彼女は夜勤族、基本的に夜行性なのでこうなってもおかしくはない。好美「ごめん、起こしちゃった?」守「良いけど、今から呑むのか?」好美「こんな時間に生きる私にとって休みの日の楽しみって言ったらこれしか無いからね。」 好美は王城での夜勤が休みの日、1人夜空の下で露天風呂を楽しみながら酒を吞む事が多かった。まぁ、個人的な趣味なので誰にも意見する権利は無い。と言うより、最上階に住んでいるので正直言ってお構いなしなのだ。守「ずっと露天風呂に入っているつもりか?のぼせるぞ。」好美「ずっとじゃ無いよ、私だってテレビのドラマやアニメ見たいもん。」 一応おさらいなのだがこの世界では日本のテレビ番組が見える、ドラマやアニメも例外では無い。ただ好美がこの世界に来てから数年の間に1点だけ変わった事が有った。守「衛星放送も見えるのか?」好美「うん・・・、一応・・・、無料で・・・。」 何故か少し怪しげな口調や表情で答える好美、その表情を決して守は見逃さなかった。守「何だよ・・・、何かやましい事でもあるのか?」好美「えっとね・・・、実は・・・。」 好美が言うには下の階の住民が契約したのでその電波が好美の家にも入って来てしまっているだけらしい、よく言えば「棚ボタ」、悪く言えば「ズル」だ。守「朝になったら正式に契約しに行こう、流石にそれはダメだ。」好美「はーい・・・。」 ずっと「ラッキー」と思っていた好美は1人しょんぼりとしていた。守「じゃあ、俺は寝るからな。露天に入り過ぎて風邪ひくなよ。」好美「分かってるって、子供じゃないもん。」 昼間かなり呑んでいたはずだが熟睡したお陰ですっかり素面に戻っている。守「じゃあ、また朝
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