Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 491 - Bab 500

517 Bab

6. 「あの日の僕ら2」79

-79 翌日の運命- 煙草を燻らせる龍太郎の横で豊は泣き続けた。龍太郎「良いか豊、他の奴にも言った事だがこれだけは覚えておけ。お前が努力した事を知らない訳じゃ無い、ただ決してお前1人の力ではないという事を覚えておけ。周りの人間がいるから今のお前がいるんだぞ、そして俺は決してお前を1人にしねぇ、見捨てねぇ。」龍太郎と剛毅の電話は繋がっていたらしく、電話の向こうで剛毅はずっと泣いていた。剛毅(電話)「龍さん、本当にありがとう。あの時決心して本当に良かったよ。」 剛毅の泣き声がずっと続く中、龍太郎は豊に尋ねた。龍太郎「そう言えばお前、最近何の仕事をしているんだ?何処の祭りに行っても見かけねぇじゃねぇか。」 龍太郎に答えようとする豊の横から美麗がテレビを指差しながら口を出した。美麗「パパ、それ聞く必要ないみたいだよ。」 娘の指差していたテレビ上での報道番組で、ある特集が流れていた。龍太郎「何・・・、「元暴力団組員が一念発起、綿菓子屋台店主の目線から学んだ経済学とは 貝塚学園大学経済学部長 渡瀬 豊教授」?!お前、本当に経済学者になったのか?!」豊「はい、それで先日取材を行けたのでその報告にと・・・。」 すると龍太郎は大粒の涙を流しながら電話の向こうの剛毅に話しかけた。龍太郎「おい剛毅、テレビ見てるか?!やったな、お前の息子がやり遂げたぞ!!」剛毅(電話)「ああ、こんなに嬉しい事は無いよ。龍さん、改めてありがとう。」 ただ喜ぶのも束の間だった、特集の終了間際に流れた緊急ニュースに全員は絶句した。テレビ「速報です、貝塚学園等を経営する貝塚財閥の筆頭株主である宝田真希子氏が死亡していた事が発覚しました。」王麗「誰がこんな事を・・・、折角守君が遺書の通り騒がせない様にしていたのに。」 龍太郎は急ぎ署長の姪家慎吾に電話した。龍太郎「めっちゃん、どうなっているんだ!!どうして真希子さんの死亡が報道されているんだよ、あれ程流すなと言ってあったはずだぞ!!」慎吾(電話)「警視総監、恐れ入りますが私も今知った所なんです!!」龍太郎「何?!じゃあ一体誰が?!」 焦る龍太郎に横から声を掛けたのは意外と冷静な守だった。守「龍さん、あいつらしかいないよ。義弘派閥だ。」 そう、犯人は先日自分達の保有していた貝塚財閥の全株を売った義弘派閥のあの2人、目的
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6. 「あの日の僕ら2」80

-80 待ちわびた恋人と罠- 意識が遠のいていく中で守は泣き叫ぶ真帆越しに犯人がパトロールしていた警官により逮捕されていくのを見ていた。守「やはり、あいつは・・・。」 守は自分の推測通り一連の通り魔事件を起こし母・真希子の死亡をマスコミにリークしたのが義弘派閥の茂手木だった事を後ろ姿で確認した。 それから数時間が経過した後、守は病室のベッドの上で目を覚ました。医師によると刃は深く刺さってはいたが、各々の臓器を絶妙に外していたらしい。恋人の無事を知った真帆が歓喜のあまりに勢いよく守に飛びついたの、で守は全身に痛みが走った。守「いっ!!」 その様子を巡回で偶然通りかかった光江が病室の外で目撃した。光江「こらこら真帆ちゃん、まだ傷口が塞がっていないんだから嬉しいからって飛びついちゃ駄目でしょ。それとあんた、何度もキスで起こそうとしてたのも見てたんだからね。」守「えっ、そうなの?」真帆「良いじゃん、したかったんだもん・・・。」 真帆が必死になっていたのが伝わって来たのは良いが、守は少し引いていた。光江「それとカーテン閉めて襲おうとしたのも知ってるのよ、ここホテルじゃないって分かるわよね。」 真実を知った守はドン引きしていた。守「え・・・、そうなの?!」真帆「し、してないもん!!いくら色々溜まっているからってしてないもん!!」光江「じゃあ、これは何かしら?」 光江は懐から証拠となる物品を取り出した。真帆「あ、それ失くしてた下着!!」 どうやら光江が言っていた事は本当だった様だ。光江「あんたね、朝からお盛んなのは良いけど陰になって全部見えていたのよ。女の子なんだからもう少し恥じらいと言う物を知りなさい。」 光江の叱責にシュンとする真帆を見て退院したらいっぱい抱いてやろうと心に誓った守。 光江がその場をあとにした数分後、龍太郎達がお見舞いに来た。守「お店の方は大丈夫なの?」龍太郎「ああ、丁度中休みの時間だからな。それにしてもお前、災難だったな。」守「本当、生きているだけでマシというやつさ。」 守は事件の時の事を思い出した。守「そう言えば茂手木は?」龍太郎「奴なら取り調べを受けて全部自分がやったと吐いたらしいぜ。」守「そうか、良かった。そう言えば株券はどうなってる?」龍太郎「安心しろ、ちゃんとうちの金庫で保管してるから。」
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6. 「あの日の僕ら2」81

-81 病床で- ベッドから落ちてから何時間が経っただろうか、そんな事を思いながら守はゆっくりと目を開けた。自分のいた病室とは全く違う色の天井、そして鳴り響く電子音といつの間にか自分に取り付けられた呼吸器。どうやら救急治療室へと運ばれたらしい。守「今、何時だろう・・・。」 時計を見ようと体を起こそうとしたが体に力が入らなかった。 そんな中、守が目覚めた事に担当の看護師が気付いた。看護師「あ、おはよう。宝田君、やっと気が付いたのね。」守「おはようございます・・・、今何時ですか?」看護師「朝の7時だけどどうしたの?」守「昨日の麻婆豆腐食いそびれたな・・・、って。」看護師「そんな事を考えてたの、じゃあもう心配いらないわね。」 守は再び体を起こそうとした、しかし未だに体に力が入らない。守「看護師さん、動けないんですけど。」看護師「そりゃそうよ、麻酔が抜けきっていないからね。もう大変な手術だったのよ、毒が全身に回ってたから完全に抜くのに10時間以上かかったのよ。」守「10時間ですか?!」 想像以上の大手術になっていたらしい、ただ守は気になる事があった。守「あの、光江さんは大丈夫なんですか?」看護師「光江さん?小比類巻さんの事?」守「はい、昨日ぎっくり腰になったって聞きまして。」看護師「いえ、昨日も普通に働いてたわよ。ベッド横で倒れていた宝田君を見つけたのも小比類巻さんだし、確か今日ももうすぐ出勤してくると思うけど。」 看護師は何か大切な事を忘れている気がして仕方がなかった、数秒程考え込んだ後に懐から1通の手紙を取り出して守に手渡した。 手紙を受け取った守は封筒をひっくり返しながら見てみたが差出人の名前は無かった。看護師「何?彼女から?」守「いえ、彼女とは手紙のやり取りはした事が無いんで。」 看護師のジョークを軽く流した守は封筒の中身を取り出した、中の紙には書かれていたのはたった一言だった。「宝田 守 お前の事はいつでも殺せる、これは宣告だ。」 守の横から手紙を覗き見た看護師は顔が蒼ざめていた。看護師「誰よこれ、怖いじゃない・・・。」守「自分も全く分からないです。」 震える看護師の肩に看護師長が手を乗せた、もうすぐ朝礼の時間らしい。守「師長さん、最後に1つだけ聞いても良いですか?」看護師長「勿論、どうぞ。」守「光江
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6. 「あの日の僕ら2」82

-82 担当医の正体- 守の顔色を見て一安心した担当医は念の為に触診と聴診器による診断を行った。担当医「うん、もう大丈夫だね。麻酔も抜けて来てるから安心してね、もう少ししたら部屋に戻れるからね。」守「良いん・・・、ですか・・・?」 守が少し曇った表情をしていたので担当医は少し機転を利かせてみる事にした。担当医「何だい、部屋に戻りたくないのか?それとも俺の娘と付き合っているってのにお気に入りの看護師と浮気しようってのか?」 担当医の言葉に驚いた守は、担当医の名札を見た。顔写真の横には確かに「森田」の文字があった。守「す・・・、すいません。全く気付かずに!!」担当医「ハハハ・・・、冗談だよ。改めまして真帆と真美の父親である「亮吾(りょうご)」です、宜しくね。」 守が何処から何処までが冗談なのか分からなくなっている中、亮吾は右手を差し出した。どうやら握手を求めているらしい。守「動くかな・・・。」 先程まで体に全く力が入らなかった守は不安になりながらゆっくりと右手に力を入れた、右手に確かな感覚があった事で少し嬉しくなった守は恋人の父親の手をしっかりと握り返した。自分を死の淵から救った手は守にとって温かく、大きい物だった様だ。守「有難うございます、先生・・・。いや、お義父さん!!」 涙をこぼす守の前で亮吾は再び笑った。亮吾「ハハハ、君は気が早いな。俺はそういう奴、嫌いじゃないけどね。さて、行こうか。」 亮吾はそう言うと数人の看護師と共にベッドごと守を元の病室へと運んだ、窓から差し込む陽の光が見慣れた景色を照らしていた。 守はリモコンでベッドを起こすと例の宣告の事を思い出して考えた。守「このままじゃ俺だけじゃなくて真帆にまで危険が及ぶな・・・。」 不安になっている守の下に龍太郎が手土産を持ってやって来た。龍太郎「おう、大変だったらしいじゃねぇか。どうした、浮かない顔して。」 守は宣告の書かれた手紙を龍太郎に見せた。龍太郎「義弘派閥の奴からか?」守「うん、多分俺に毒を盛った際に置いて行ったと思うんだけど。」 龍太郎には1つ、確認しなければならない事が有った。龍太郎「でもよ、2人共今はムショの中だぜ。どうやってそんな事が出来んだよ。」 守は頭を掻きながらある事を思い出した。守「実は昔母ちゃんが言ってたんだけど、義弘派閥は2人以外
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6. 「あの日の僕ら2」83

-83 愛情の度合い- 守の命の恩人は事件の詳細を尋ねようとする警視総監を引き止めた、この時に至るまで2度も命を奪われかけた守の身を案じたからだ。亮吾「守君は手術から復帰したばかりなんだぞ、今は安静にしといてやってくれ。」 亮吾は龍太郎に注意しながらある事に気付いた。亮吾「さっきから良い香りがするけど何だ?」龍太郎「おっと、忘れてた。母ちゃんに怒られる所だったぜ。」 どうやら香りは龍太郎の手土産からの物だった様だ、龍太郎が包みを開けると中には大きな水筒の様な物が入っていた。 龍太郎は蓋を開けてひっくり返し中身を移すと守に手渡した。龍太郎「中華粥だ、今はサラサラした物が良いだろうって母ちゃんに渡されたんだよ。」 湯気の立つ優しいスープを一口飲んだ守は再び涙した。守「ありがとう、女将さん・・・。龍さん・・・。」 スープの温かさは守にとってまるで松戸夫婦の心の温かさを表している様だった、その光景にじんと来た亮吾は少し離れた所でもらい泣きしていた。龍太郎「亮吾、何でお前が泣いてんだよ。気持ち悪いな・・・。」亮吾「お前が泣かせるんだろうが、一体どれだけの人間を泣かせりゃ気が済むんだよ。」 担当医が感動の涙を流す中、粥を持って来た中華居酒屋の店主は至って冷静だった。龍太郎「お前、用があるからここに来たんじゃないのか?単に泣きに来たってんならサボりで逮捕すんぞ。」亮吾「おいおい待てよ、お前が言ったらいくら冗談でも冗談に聞こえないだろうが。」龍太郎「兎に角、守はいつ退院出来んだよ。」 龍太郎に促された亮吾は手元のカルテを確認した、ただ口元から空腹と食欲を我慢しているのが目に見えた。龍太郎「お前、もしかして腹減ってんのか?」亮吾「実は・・・、昨日の晩から何も食って無いんだ。看護師と一緒にずっと守君の血液を吸い出していたからな。」 自分の所為だと思った守は罪悪感から亮吾が徹夜や空腹で倒れてしまうかと心配した、しかしその心配も束の間だった。 病室の出入口から今度は聞き覚えのある女の子の声がした。女の子「パパ!!守は被害者なんだよ!!決して悪くないじゃん、責めないであげてよ!!」亮吾「真帆・・・、悪かったよ。」 娘に叱責された亮吾は改めて手元のカルテを見た。真帆「それでパパ、守はいつ退院出来るの?」 どうやら亮吾は普段、娘の尻に敷かれ
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6. 「あの日の僕ら2」84

-84 必死な娘との楽しみ- 亮吾は娘から投げかけられたまさかの台詞にたじろいでいた。亮吾「い・・・、いや、そう言う訳では・・・。」 その様子を見逃さなかった守は急いで恋人の父親の肩を持った。守「認めてくれているみたいだよ、救急治療室で握手もしたから。」 守の言葉に安心した真帆は大きく深呼吸して落ち着きを取り戻した。真帆「だったら良いんだけど・・・、何かごめん・・・。」亮吾「良いんだ、元々パパの守君を責める様な言い方が悪かったからね。」 親子が談笑している所に警視総監が横から口出しをした。龍太郎「亮吾、それは良いんだがお前は何しに来たんだ?まさか、昔みたいにサボりに来たんじゃないだろうな。」亮吾「おっと、俺も用事を忘れてたから龍さんの事言えねぇな。一応守君の様子を見に来たんだけど退院の予定を伝えに来たんだよ。」 医師の言葉に1番に反応したのは娘だった。真帆「パパ!!守はすぐ退院出来るの?!」亮吾「真帆・・・、焦っちゃ駄目だよ。まだ何が起きるか分からないから用心は必要だけどそうだな・・・、5日後には退院出来るんじゃないかな。」 亮吾が言った退院予定までの期間は真帆が思ったよりも長かったらしい。真帆「何でそんなにかかるの?」 娘の質問に冷静に答える父。亮吾「食事とか元の状態に慣れるまで時間がかかるんだよ、真帆が守君とデートに行きたいって毎日の様に家で言ってたのは覚えているけど守君の体の事もちゃんと考えてあげないとね。分かったかい?」真帆「うん、真帆待ってる。」亮吾「良い子だ、後で苺ミルクを買ってあげよう。」 亮吾にとって真帆は何歳の扱いなんだろうか、ただ真帆にとって問題はそこでは無かったらしい。真帆「真帆もう子供じゃないもん、大人だもん・・・。」亮吾「うん、分かっているよ。大学も卒業したしちゃんと免許も取ったもんな。」真帆「だから苺ミルクじゃなくて缶ビールが良い・・・。」守「そっちかい!!」 子供扱いしないで欲しい、もう物を与えたら許すと思わないで欲しいと言うと思っていたらまさかの物品の変更、守は思いっきりツッコミを入れてしまった。亮吾「ハハハ・・・、そうやってツッコミを入れる事が出来たらもう退院は近いな。」 守の言動に安心した亮吾、しかし油断は出来ない。亮吾「でも手術をしてから間もないからいきなり常食は出せない
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6. 「あの日の僕ら2」85

-85 離れ離れに- 穏やかな日々が流れ、退院を翌日に控えた守は光江による検温と血圧測定を受けていた。光江が言うには両方共正常値で、守自身も食事をしっかりと摂れていると言っている。光江「いよいよ明日だね、どう?ここのご飯不味かったでしょ。」守「そんな事無いよ、意外とバラエティに富んでて美味しかったよ。」 そんな2人の元にカルテを片手に持った亮吾がやって来た、担当医はいつも通り触診等を行い守の状態を確認して頷いた。亮吾「うん、もう大丈夫そうだね。予定通り明日には退院できそうだ。」守「先生には頭が本当に上がりません、有難うございます。」 すると亮吾は何かを思い出したかの様に懐で何かを探し始めた。数分後、小さな紙を取り出して守に手渡した。亮吾「はい、これこの前言った串カツ屋の地図と電話番号だ。今はまだ駄目だけど、もう少し良くなったら真帆と行くと良い。」 亮吾が守に笑いかける中、廊下の方から大きな足音がした。足音の正体は2人の予想通りだった様だ。亮吾「こら真帆、いくら早く会いたいからって走っちゃ駄目だろう。」守「そうだぞ、「病院内ではお静かに」って言われなかったか?」真帆「ごめんごめん、明日守が退院すると思うと興奮しちゃって。」 真帆が右手で頭を掻く中、父親は2人にある提案をした。亮吾「そうだ、今日の昼は2人で食べると良い。ここに真帆の分も持って来て貰える様に特別に言ってみよう。」 亮吾は内線を取り出して事情を説明した。亮吾「OKだそうだ、ただお前が持って行けって変な条件を付けられちゃったけど。」 数時間後、亮吾がもう1人を連れて2人の元に食事を運んで来た。亮吾「お待たせ、ゆっくりと楽しむと良い。」守「有難うございます、こちらの方は?」亮吾「こ・・・、この人は今俺の所で研修している学生だよ。」 その研修医は決して名乗らず、恋人達をじっと見た。研修医「良いですね・・・、俺も早く彼女が欲しいですよ。」亮吾「何を言っているんだ、今は勉学に集中しろ。」 研修医が亮吾に叱られてそそくさに出て行くと、守達は眼前の常食を食べる事にした。一先ず、横に添えられた牛乳を手に真帆が一言。真帆「前祝しよう、乾杯!!」 2人は明日の退院に向けて乾杯して一気に口に流し込むと、突然吐き気と腹痛に襲われ息が出来なくなってしまった。真帆「ま・・・、もる
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6. 「あの日の僕ら2」86

-86 まさか・・・。- 守は深呼吸して大体の状況を把握すると、冷静に対処してみる事にした。守「あの、ここ何処ですか?」男性「お前、自分がいる場所が分からないのか?ここはネフェテルサ王国、至って平和な国だ。」守「日本では・・・、無く・・・?」男性「ニ・・・、ニホン・・・?聞いた事ない国の名前を言うなって。」 どうやら守は異世界に転生してしまったらしい、一先ず真帆の事を知らないか聞いてみる事に。守「すいません、俺と一緒に女の子はいませんでしたか?俺より一回り小さな女の子がいたと思うんですけど。」男性「見て無いな・・・、俺が見かけた時そこで寝てたのはお前1人だったぞ。」守「そう・・・、ですか・・・。」男性「ん?もしかして彼女か?」守「そうです・・・、真帆って言うんですが。」男性「聞いた事がない名前だな、また情報が有ったら教えるよ。」 すると守の腹の虫が盛大に鳴った、その音に目の前の男性は驚いた様だ。男性「何だよお前、何も食ってねぇのか?」守「そうなんです、色々あって昼飯を食いそびれまして。」男性「そうか、じゃあついて来いよ。腹が減っては何とやらと言うだろう。」 暫く歩くと使い古した牛舎と新築の豚舎のある肉屋へと到着した。守「あの俺・・・、金無いんですけど・・・。」男性「安心しろ、これから稼げば良いだろう。」 守は男性の台詞の意味が分からなかった、ただ今はそれ所ではない。男性「ほらよ、残り物で悪いけど食いな。」守「えっと・・・、良いんですか?」 肉屋の厨房の横にある食堂らしき場所で目の前のテーブルに並べられた数々の肉料理に食らいつく守、日本と同様の料理に何処か安心感があった。男性「ああ・・・、というかお前、俺が返事する前に食ってんじゃねぇかよ。」 男性は守の向かいの席に座ると幾つか質問し始めた。男性「お前さん、まず名前は?」守「守です・・・、宝田 守。」 男性は何処かで聞いた事のある苗字だと思ったが気の所為だろうとスルーして次の質問をした。男性「仕事は何をしてたんだ?」守「営業の仕事をしてました。」男性「営業ね・・・、外回りとかのあれか。という事は養豚の仕事は経験無しって事だな。」守「無いですけど・・・、どういう事ですか?」男性「守、金が無いって言ってただろう。」 守は懐から財布を取り出した、中には1万
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-30
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6. 「あの日の僕ら2」87

-87 3つのルールと朗報- 2人は早速、新設された豚舎へと向かい、守は店主の指導の下で豚の世話をし始めた。ケデール曰く守は意外とセンスがあるとの事だ。ケデール「おいおい、お前俺に嘘つきやがったのか?」 ケデールはそう言いつつも顔がニヤついていた、どうやら新しい従業員の実力は店主の想像の斜め上を行っていたらしい。ケデール「そうだ、今日は早めに店を閉めて呑もうか。守の事をもっと聞かせてくれよ。」 守が久々の酒に笑顔を隠せずにいると、店の入り口から女性の声がした。ケデール「お客さんだ、・・・ったく中の奴は何やってんだよ。はーい、今行きますね。」 ケデールがその場を離れると守は可能な限りの事を行い、豚達の世話をし始めた。この世界の豚も日本の物と変わらない、そして・・・。守「こいつら結構可愛いな・・・。」 守が一言呟くと丁度店から戻って来た店主が応えた。ケデール「そうだろそうだろ、愛着が湧いてくるだろう。俺もこの広大な土地に店を構えて良かったって思うんだよ。そうだ・・・、忘れてた。」 突如何かを思い出したケデール。ケデール「実はな、ここで牛や豚を育てるに当たってルールを3つ設けているんだ。」守「「3つのルール」ですか?」ケデール「ああ、この広大な敷地で牛、豚にストレスを与えず伸び伸びと自然に近い状態で育てる為の物だ。①可能な日は午前中、必ず外で放牧する。②化学肥料を使って育てた物を飼料として使わない。そして③、これが1番重要だ。この子達の世話をする時は絶対魔法を使わない。」守「魔法が・・・、あるんですか?!」 驚愕する守の横で店主は大爆笑していた。ケデール「おいおい笑わせるなよ、魔法無しでどうやって生活するんだ。」 夜7:00、早めに店を閉じたケデールは食堂の冷蔵庫からビールを取り出して守に渡した。ケデール「守・・・、お前はこの国にどうやって来たんだ?」守「入院中に毒殺されました、牛乳の中に入ってたみたいでして。」ケデール「毒殺って・・・、差し支えなければ、詳しく聞いても良いか?」守「実は俺より先に亡くなった母が投資家で、本人が所有していた持ち株を俺が引き継いだんですが、それを奪おうとした敵対する投資家に背後から刺された後毒を盛られまして。」 守の発言に店主が顔を蒼白させて数時間程呑み明かした後、2人は各々の部屋に入った。呑み
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-30
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6. 「あの日の僕ら2」88

-88 神との約束- ベッドの上で守は涙を拭いながら起き上がり、全知全能の神から聞いた助言などを思い出そうとした。守「確か・・・。」 目を瞑りゆっくりと頭を回転させていく。ビクター(回想)「良いか守、助言の通りやるからと言って絶対にしてはならない事が2つ有る。そのどちらかを行ってしまうと一生好美に会えないどころかお前の下から消え去ってしまうだろう、俺との約束を守れるか?この世界に本人がいる事をお前に言ったのがバレると、俺が好美に何をされるか分からないんだ。」 どうやら学生時代の「鬼の好美」は健在らしい、それにしても好美は目の前の神に何かしたのだろうか。ビクター(回想)「ただな、俺の娘達が好美の世話になっているみたいだから親として恩返しをしたくてね。やはり表では来ようとするなと言ってても死に別れた彼氏に会いたいと思っているはずなんだよ、だから頼むよ。」守(回想)「でも俺達・・・、好美が亡くなる直前まで話せず仕舞いでした。」 ビクターは守の肩に優しく手を乗せた。ビクター(回想)「表面ではそうしていたとしても、心の底ではお前の事をずっと愛していたはずだぜ。自分が亡くなっても尚、大好きなお前には生きていて欲しいっていう気持ちがあったからお前への手紙を結愛に持たせたんじゃないのか?」守(回想)「やはり・・・、結愛もこの世界に・・・。」ビクター(回想)「ああ、あいつには困ったもんだよ。本来は禁忌とされているのに何度も何度も元の世界に帰りやがったから他の神に示しが付かなくなってしまってな・・・、ってそれは良いんだ。お前との約束だよ。」 神は未だに守との約束を伝えることが出来ていない事を思い出した。ビクター(回想)「じゃあ言うぞ、1つ目は「決してお前の方から好美を探そうとしない事」だ。好美はお前がこの世界にいる事をまだ知らない、お前が探していると知れば会いづらくなってその場から逃げ出すだろう。そして2つ目だ、「決して店主に「何を協力すれば良いか」を聞かない事」、あのライカンスロープの事だからお前の方から聞いてしまうと申し訳なく思って絶対に話さない。するとどうなるか、お前への依頼を他の人に回して最終的に好美に出会う機会はもう無くなってしまう。呑みの席などで必ずあいつの方から依頼を話す様に持って行くんだ、分かったか?」 守は少し汗をかきながら重々しく答えた
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