真夕は手を伸ばし、司の整った顔に触れようとした。だが、彼女の白く華奢な指先は誰かにぎゅっと掴まれた。司が眠たげな目を開けたのだ。彼は彼女の小さな手を唇に寄せ、そっとキスを落とした。それから、彼は顔を彼女に向けた。「目覚めた?」目覚めたばかりの彼の声は低くてかすれており、とてもセクシーだった。伏し目がちに、彼は優しげに彼女を見つめた。真夕の小さな顔がほのかに赤く染まった。「もう遅いよ。起きなきゃ」司は彼女の柔らかな体を抱きしめた。「もう少し一緒に寝てて」彼はまだ眠りが足りないらしい。しかし真夕は体を起こした。「ダメだよ。ここは女子寮だし、みんなが起きてきたら見られちゃう。早く帰って」司は切れ長の目を挑むように細め、整った顔立ちに色気を滲ませてからかった。「俺と一緒に寝たくせに、今朝になったら追い出すのか。君って現実的だな」真夕「……」彼女は彼を睨みつけると、布団をめくってベッドを降りようとした。だが、立ち上がった途端、彼女の華奢な体がふらりと床へと傾いた。「きゃっ!」彼女が小さく叫んだ。しかし床に倒れる前に、彼のたくましい腕が素早く伸びてきた。彼女の細い腰はしっかりと抱きとめられ、そして彼はそのまま彼女を横抱きにした。司は彼女を抱きながら聞いた。「大丈夫か?」大丈夫なわけないでしょ?真夕は小さな拳を握りしめ、彼の胸をポカポカと叩いた。胸を叩くんだからね。化粧もしていない、寝起きの彼女の顔は白い肌にほんのりと赤みが差し、キャンディーカラーの小さなヘアクリップが、黄色の一つだけ斜めに止められている。少女らしい拗ねた仕草が、すべて彼のせいだと言っているようだった。ふっ。司は喉の奥で低く笑った。彼女のちょっとした動きがたまらなく愛おしかった。彼女の清らかで純粋な少女らしさは、自分がずっと惹かれてきたものだ。彼は彼女をベッドの上にそっと寝かせ、そのまま覆いかぶさった。「まだ力あるようだな?じゃあ朝のトレーニングでもしようか」そう言って彼女にキスをしようとした。トレーニングって何よ?真夕は必死に逃げ回った。「司、やめてよ!」二人はベッドの上でもみ合いになった。甘い空気が部屋中に漂い、まるでとろけそうなほどだった。まさに恋の味だ。そのとき、司の手が彼女の枕の下に伸びた
Read More