ベッドへ倒れ込んだ拍子に、芯から僕のペニスが抜けてしまった。とても寂しい。触れたい。芯を抱き締めたい。それなのに、身体はピクリとも動かない。 脳内でよたよたと思考がよぎる。そんな僕に触れたのは奏斗さんだった。 僕の前髪を握って持ち上げると、乱暴なキスをした。煙草の味がする、不味いキス。それなのに、絡められる舌に応えてしまう。芯のキスはもっと甘くて柔らかかった。 極上のスイーツを知ってしまった今、劇薬のような奏斗さんが痛い。「優しくシてあげようか? 芯クンに甘いの教えられちゃったんだろ。だからそんなに怯えてんだよね」「お、怯えてなんか──」「ま、昔からだけどさ。····あーあ、バカだなぁ。そんなの知らなきゃ、またすぐ俺に溺れられたのに」 甘い鉛を飲み込んだみたいだ。胸の手前で言葉がつっかえている。 二度と、こんな危険な沼に溺れたくない。なのに、奏斗さんの全てに反応してしまう。身体に根付く熱を、どうしても捨てきれない。「せ··ん、せぇ····」「もう起きたの? マジで元気だねぇ」「ハッ····ジジィとは違うんだy──ひッがあ゙ぁ゙ぁっ!!?」 生意気な口を聞いた芯に、ズプッとブジーを挿し込んだ。一気に刺して、怪我でもしたらどうするんだ。「あ~っは····イイ声♡ もっと聞かせて」「か、奏斗さん! ら、乱暴にしないで····芯に怪我させないでください」「あ? チッ··煩いなぁ」 振り返り、僕を睨む奏斗さん。その瞳に逆らえば、もっと酷い目に遭う。僕はそれを知っている。忘れられるはずがない。 けれど、あの頃の僕とは違う。 僕は奏斗さんの腕を掴み、その手を止めた。奏
Last Updated : 2025-06-18 Read more