Semua Bab Load of Merodia 記憶喪失の二人: Bab 51 - Bab 60

96 Bab

50. 50/50

「一ついいか ? 」 セロが気まずい顔で立ち止まる。「リコといる時、レイルに会った」 え………… ? 「飛竜一族と共に来たんだ。リコに言ってもピンと来ないし、一先ず帰って貰ったんだが。  リコにその気が無かったから、二人で相談してグリージオには行かないつもりだ」 グリージオに向かわない ? 何 ? 「あんた何言ってんの ? これはわたしの身体で、わたしが主人格なの !   グリージオには仲間がいるのよ !? わたしは歌はやらない !! 冒険者に戻るの !! 」「リコは了承してない」「リコはあんたの玩具でしょ ?! その自由はわたしが与えてるのよ !?  リコが欲しいならわたしの言う事を聞きなさいよ !! 」「リコは玩具なんかじゃない」 論点そこじゃないし。  レイと会った事なんて、朝起きたらすぐ話す情報じゃない。「セロ、あんた何か勘違いしてるようだから、もっとはっきり言ってあげる。  わたしはリコを鬱陶しく思ってる。戦えもせず、わたしの身体で勝手な人生を歩もうとしている。わたしはグリージオに戻るし、あんたとレイならレイに従うわ。リコをどうにかしたいなら、主人格のわたしから説得する事ね」「……」 わたしが怒らないとでも思ってるの ? グリージオを目指すようだから保留にしていたけど、向かわない挙句、仲間に会った事を隠して、増して断るなんて !! 「あの……本当にリラさんが主人格なのですか ? 」 こいつまで何を言い出すの !? 「そうよ。何か文句でも ? 」「いえ。ただ、気になることが。  コデは貴女を執拗に魔族だと言い立て取り乱していましたが……。実際にはリラさんは女王の娘……王は人間で、混血なのですよね ? 」「そうだけど ? 」「でしたら、そもそも嗅ぎ分けられるはずが無いんです。わたし達ヴァンパイアは、人間の血に反応して獲物を探す一族ですから、コデはリ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-13
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51.記憶の断片

「コデ。話して」 保安所とはいえ、普通の家じゃん。こりゃ最初から罰を受けさせる気なんて無かったわね。厚かましいったらない。 入って来た人間が悪い、なんて言い出したら引っ叩いてやる。 コデはただ床に座り、ビクビクとわたしを見上げてるだけだし。「コデ、この方はなんと…… ! 」「し、知ってる……DIVA……の」「そうよ ! 凄いでしょ !? 」 アナの明るさとは違う反応。 でも……。 何 ? この感覚。胸の奥がソワソワする。「彼女にも子孫がいたのよ ! 娘なの ! 会えて光栄よね。わたし達一族の中では永遠の伝説……」「違う……」 やめて……。「この人がDIVAなんだよ……。女王が城と共に死んだなんて、嘘だ……」 違う。「そんなわけ無いでしょ。 だってわたしの最初の記憶、グリージオの地下牢だもの」 DIVA伝説の女王は成人してから魔王大陸を出たというのに。「あんた、記憶が無いのか…… ? 」「……何が言いたいの ? 」「だから、その……」 そこでセロが割って入る。「血を飲んだ時、何を見た ? 」 すると、コデは顔を伏せて静かに呟いた。「伝説の……海の城の最後さ。女王は死んでない。……攻め込んで来た勢力に屈して……女王は子供にされたんだ」 心臓が。 割れそう。 何も思い出せない。そんな訳ない。「じゃあ、その子供の姿にされた女王は&hel
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-14
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52.年下組 合流

「到着だな ! 」 カイが馬車から降りると、すかさず胸に何かが飛び込んで来た。「グェっ !! 」 隣では母子がクスりと笑みを零す。「カイ〜〜〜 !! 」「シエル !? 」 飛び込んできたのはシエルの頭だった。  みぞおちにめり込んだまま、ぐりぐりと柔らかいブルネットを沈ませる。「大変なの〜 ! 大変なの、リラが〜 !! 」「いででで ! おい、まず、あれだ。あの……馬車に患者さんがいるぜ」「うん。治す。すぐに。  話聞いてくれる ? 」「どうした ? 」「あ〜もう気が気じゃないよぉ〜 ! 」「ちゃんと話、聞くから。  治療は……丁寧にやれよ ? 大丈夫か、お前」「うるさいなぁ。気が散るよ ! 」「はあーっ !!?   なんなの ???! お前、なんなの !!??? 」 シエルは母親と幼い息子を見ると聖堂へと連れていった。 □□□□□□□ タミルと言う病の子供は、そのまま聖堂で神父が治療を受け継ぐことになった。と言うのも、シエルの治療はものの半日で、解熱を待つだけとなる。無かったのは治療法や薬種などではない。運が良ければ治せる。白魔術師や賢者という者たちは僅かな献金だけで治療を可能とする。出会えるかが運なのだ。その存在は酷く希少であるからだ。  母親は何度も涙を流し、シエルの手を握っていた。カイもそれを見届け、村内へぶらりと繰り出し、馬を休ませていた馬車屋と安堵を分かち合う。  そしてようやく午後に、やっとシエルの仮住まいの部屋へと収まった。「んで ? リラがなんだって ? あいつは今、どこにいるんだ ? 」「……カイ。まず落ち着いて聞いてね ?   リラはずっと雪山で遭難してて、更に二重人格になってたんだよ」「お……おお。お ?   …………なんだって ? 」「人格が二人いるの。元の僕らの知ってるリラと、全
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-15
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53.グリージオへの疑心暗鬼

「どいつもこいつも勝手に ! 」 戦えない者が旅なんか出来ない ! リコに任せてたらいつか死ぬわ。わたしは自由に出てこれないし……。「リラ、レイの事はすまない」「もういいわよ」 夕刻。 昨夜と同じ宿しかプラムにはない。昨夜コデに襲われた部屋とは、違う部屋へ通された。どこからどう広まるのか、宿屋も昨日とわたしたちの扱いが格別。夕食は……普通だったわね。まあいいけれど。 宿に来るまで村の通りを眺めたけれど、人里と変わらない。果物や山菜、それを喜んでかぶりつく子供たち。 定期的に血を飲まないと、ヴァンパイアの力が失われてしまうなんて難儀だわ。ヴァンパイアの血には魔王から授かった、陽光の下でも生きられる力も入っている。それらを失ったら一個の村として生計して生きていくのは難しいだろうし、昼夜逆転した村など気味が悪いと噂も広まるだろうし。 そう考えれば、DIVAストーンだけを持ったわたしは苦労がない。これは感謝するべきことなの ?  わたしはハーフだったはず。それが分裂するって、本来有り得るわけが無い。「レイが……わたしをグリージオに連れて帰らなかった意味が分からない」「俺が思うに……気を使ったんじゃないか ? お前と会えると思って来たら、中身がリコだったんだ。彼も困惑したんだろう」「……それは……そうかもしれないけど……」「とにかく、レイとはまた話したいところだが、リラが魔族の気配しかせずこの村で安全に過ごせるなら、今のうちに食べ、睡眠もとって欲しい」「所有物の管理ってわけ ? 」「そんなんじゃない。貴女が女王本人だとしたら、俺にとっても伝説で憧れだ。女性は苦手だが、性別云々じゃない。貴女だけは特別な人間だと敬うが ? 」 まぁ〜た始まった !!  こいつ流れるように持ち上げてくる ! 
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-16
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54.レイからの使者

「カイ、荷物全部 ? 」「ああ。馬車屋へ向かおう」 その時、コッパーの入口で村人がどよめいていた。「おいおい、騎馬兵が来てんぞ」 黒い馬に銀のバーディング。その馬鎧の尻の上にはためく白色と、反面が紺鼠色のスカーフ。「グリージオの兵隊じゃねぇか ! 行ってみようぜ ! 」 カイの興味とは相反し、シエルの内心は穏やかではなかった。 エルの使いがリラを探し回っているのでは、と。 しばらくカイだけがヘラヘラと話しているのを眺める。すると、すぐにカイがシエルを指差す仕草をしてきた。 もう隠れる訳にはいかない。 シエルはゆっくりと兵の前へ出ていく。 騎馬兵の隊長と、その部下、五人の少人数。「エルの……使者ですか ? 」 シエルの問いに隊長は敬礼を崩すと、首を横に振った。「私達はレイル様に仕える特殊兵隊です。エルンスト王家に仕えてはいますが、唯一レイル様の命令にだけ絶対服従の隊であります」「レイの使い ? ……それで、何故ここに ? 」 隊長はレイに言われた事を言う前に、まずエルンスト王から出た仕事を説明する。「そう。リラ、見つかっちゃったんだ」「そんで、まずはシエルを連れて来いって言ってんのか ? 」 カイが悩む込むが、シエルにはその理由が手に取る様に理解できた。「僕がいないとリラの魔力が暴走しちゃうし。それに、エルはリラを失うのが一番怖いんだ。先にグリージオに僕を待機させて、それからリラを強引に連れてこようって算段かな」「マジかよ」 隊長はシエルに向き直り、話を進める。「それでシエル様。グリージオへお戻り頂きたいのですが……」 この言葉にはシエルは真っ直ぐに部隊長を睨みつける。強い意志の視線だ。 だが部隊長は顔色を変えなかった。「ごめんなさい。 リラの状況を考えると、僕とリラの合流が最優
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-17
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55.本能

「大丈夫か ? 」 セロ……。こいつはリコと歌をやりたいのよね ? 「人格の統合って……リコが無くなるんじゃないの ? あんたそれでいいの ? 」 セロは少し黙ってから、呟く。「多分、統合するのが最善なんだ。お前にも人権があって、必要だから人間を移植されたわけだし」「わたしの方が色濃く残ったら、歌なんか辞めちゃうかもよ ? リコが消えちゃうかも 」「その時は……仕方ないさ」 そんな簡単じゃないでしょうに。こいつがリコに執着してるのはわたしが一番よく知ってる。 言えばいいじゃん。『リコと音楽やりたいから統合しないで』って。 仕方ないの一言だけ ?  これはわたしが言って欲しい言葉  ? まさか !  執着。 それはわたしも……。 シエルがいないと満足に魔法も制御出来ない。地下牢で育って、何も知らないわたしをいつもレイは不安そうにしていた。馬鹿にしながらもカイはいつで尻拭いしてくれたし。 エルは……わたしが旅に出る事を許したんだもの。グリージオに軍事利用の意図があったとしても、決して強制的にはわたしを動かせないのを知っていたから余計にかしらね。 ずっと仲間に支えられて来た。 このわたしの執着心。 何も知らないリコはずっと雪山で、仲間だったメンバーを探し回っていたなんて……馬鹿な子。自分とは面識なんて無いでしょうに。 わたしが服従させようと歌えば、エルは身の守り用がない。なのに城外へ出したんだもの。信じないと。 それにしても、シエルは流石よね。しっかりしてるって言うか、人生何周かしてるんじゃないの ? ……って、わたしこそ二週目なのか。 魔王大陸とこの大陸の中間海域にあったDIVAの城。 覚えてない。何も。 でも
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-18
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56.コハクへ

「 伝説のDIVAの旅立ち…… ! 浪漫があります〜」「浪漫ねぇ」「わたしたちは基本的にプラムからは出ませんので、外界に憧れはあるんですよ」「確かに簡単ではないわね。あら、でもわたしを助けた時はどこかの帰りだったの ? 」「ええ。東に行くと男爵の屋敷が」    ギクッ。「へ、へぇ〜。男爵がいるのね」「男爵にはヴァンパイアである事は知られてはいませんが、長年他の地で迫害を受けた一族としてプラムを見ていただいてます。だから王国から執拗い調査が入ることは無いんです」「そうなのね。噂くらい立つでしょうにと思ってたけど、守る人がいるのね」「はい。それより ! あのグリージオのエルンスト王ともお知り合いだなんて ! 彼ってとてもハンサムで、美味しそ……っ、失礼しました」「いや……別に」 なんて言うか。アナって噂好きって言うか、話好きって言うか。 わたしの過去でそんなに盛り上がられても。「協力させて頂けて光栄です。あぁ〜素敵♡サインも戴いたし」 羊皮紙を天に翳しながらクルクル回る。ふわりとしたスカートが蝶のよう。 朝イチで旅の支度を持ってきてくれたのには本当に感謝してる。そもそもこのアホ奏者とリコのバカが谷底の荷物を諦めた事に目眩しっ放しよ。 だってわたしは風の魔石がブーツにあるもの。飛べるのよ。リコがそれを使いこなせてれば訳もないでしょうに。 まぁこれだけ用意してもらったからいいものの……テントなんか以前使ってた物よりコンパクトで大きいサイズだし軽いし。「それじゃあ、アナ、マシュラも。お世話になったわね」「いいえ ! 活躍、期待してます ! 」 活躍ねぇ……。当の本人のわたしが全くDIVAを使えないなんて今更言い出せない ! 「ええ。ありがとう。 じゃ、セロ。行こうか」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-19
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57.年上組 出発

「準備出来たか ? 」「お前、冗談だろ」 レイが愕然とエルを見下ろす。 エルは長い金髪に櫛を丁寧に入れて整えているだけだ。「荷造りくらい自分でやれ ! 部下にさせろよ  ! 」 剣士用のグローブをはめながらレイは冷たくエルをあしらう。「その部下がお前だろ。 そもそもほかの部下にやらせたら、城を抜け出す前にバレるじゃん」「くっ……。カバンを薬草まみれでパンパンにしてやる」「ガキかよ。金はあるからな。忘れ物は現地調査だ。 例の部隊から連絡は ? 」「流石にまだ帰って無い」「ふーん。帰って来ても、どうせシエルの情報なんか、俺に持ってくる気無いだろ」 エルは軽快にレイへカマをかける。 レイが無言で黙々と装備を整えるのを、別段怒る様子も無く自分も剣士の装備を整えていく。 レイが黒革だけのアーマー、エルは乳白色の革素材に銀の軽量鎧。高価ではあるものの、どちらも剣士としては軽装である。「まぁ。お前が自分だけの部隊を持った地点で、謀反でもあるかと期待してたら、全然無いし 」「無いだろ。たった五人の影部隊だけで謀反 ? 俺はそんなに馬鹿に見えるのか」「に、しても。俺の指示を通さない連中なんだろう。別に最初から言えばいいじゃん」「国益になるとはいいきれないからな」「それはそれで。五人の部隊にひっくり返されるグリージオじゃあないさ」 ニヤニヤと笑い、エルが地図を広げる。「ふふ。リラが他の大陸に行くことは無い。シエルにしてもリラにしても、これは言い切れる。そもそもそんな資金は持たせていないし、吟遊詩人の稼ぎはどうかな ? DIVAを使っても、安定はしないと見る。 そして次に、お前はリラをグリージオから遠ざけたいと思ったかもな。 更にお目付け役のシエルは、リラと合流する方を優先するだろう。そうなると合流地点は……比較的デカい町……コハク。この辺
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-20
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58.感情の渦

 とりあえず元気にプラムを出発したけど。  なんなのこの気まずさは !  いやいや。元からだから !   こいつは元から話さないヤツじゃん。 そもそもアナがおかしな誤解するから ! もぅ〜 !   やっぱり、ああ言う閉塞的な村で育ったからかしら ? 男女が一緒にいるだけで、なにかあるように見えるのかしら ?   それを言ったらわたしの記憶も地下牢の閉塞感半端ないし。人の事言えないわね。 リコはどうなのよ !   まぁ、そりゃあ確かに ? セロレベルの奏者はそう見ないわね。と、言うより、この年齢では到底無茶な……どれだけ練習したらこれだけ弾ける様になるの ? わたしが各地で聴いてきたセロレベルの奏者は今にもぶっ倒れそうな爺さん婆さんばかりだったわね。 そんな事より、わたしがDIVA使えないなんて !  酷すぎ ! 本人が使えないって何よ ! 「ふ、ふふふ。セ……セロ、わたしがDIVAを使えないなんて、意外だったんじゃない ? 」「…………」 無っ言 !!!!「……お……きてこ…………す」「え !? 何 !? 」「おあ、お会い出来て光栄でう」 噛んでんじゃないわよ !! あんたもか !!? 「DIVAだった頃の記憶なんて無いってば !! 」「いや、まさかっか、本人だだっとは……」「うん。セロ、ちょっと早いけど……休憩しましょうか」「あ、あっはい」 だ〜めだコイツ。  緊張してカッチカチじゃん。何とか冷静にさせないと。「はぁー……。DIVAは使えないけどさ、歌は歌えるし。もう一度合わせようか ? 」「いいのか !!? 」 勢いが光速 !! 「そのままガチガチでいられても気まずいわよ ! 」「す、すまん」 □□ 〜〜〜♪〜〜♪ セロのチューニン
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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59.印象

「しかし万能だな」セロが狐弦器を片付ける手を止め、ふと空を見上げる。雪山はすぐ側でそそり立ってて、天気がいいせいか今日は一段と白い輪郭が見渡せる。「万能って、何が ? 」「お前の歌さ。DIVAを使わなくてもこれだけ歌えるなら、魔族のお前は石を必要としないんじゃないのか ? 」「まさか。リコが使いこなせてないだけよ。わたしが使えば更に……この石の力は強いのよ」「そうか。しかしなんて言うか……リコとお前は、メロディラインが全く違う。同じ曲を何種類もの旋律で歌わせても、同じラインをなぞることは無いだろう。シンプルにセンスが違う」「そりゃあ……人が違うんだし……」「音楽性を……統一したいところだな」「人格を統合すれば、そのまま安定するんじゃない ? 」「いや、なんでも歌えるってことは、コンセプトのバリエーションも同じだ。色々出来ると言うよりは、なにか突出した特徴が欲しい。酒場での歌はショービジネス。コンセプトを決めておきたい」コンセプト ? 酒場の子がバニーの店とドレスエプロンで分かれてるように ? 「せめて二種だな。リコとお前で、極端なイメージを付けるとか」「待って ! それじゃあリコがいなくなったらどうするの ? 」「……ふむ。じゃあ、統合はしなくても……」呆れた ! 「もう。あんたはリコと音楽がしたいんでしょ ? わたしはやらないってば」「勿論。その為に旅に出たんだが」セロは立ち上がると、わたしを真っ直ぐ見据えて言い切る。「リコの音楽は素直で癒しを与える、子守唄のようなメロディだ ! 聴く人々は魅了され、感動し、咽び泣き音の羅列にひたすら感謝するだろう ! まさに母の歌 ! 母性の塊 !
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-22
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