All Chapters of 幽霊が見えるからって慣れてるわけじゃない!!: Chapter 191 - Chapter 200

210 Chapters

第180話 実家の家系

   詳しい日時などは後程連絡をしてもらう事にして、俺達一行は一度キャンプ場へと戻ることにした。 戻っている道中の車内では、幼少期の頃の俺の写真を何故か貰って来た伊織が、後部座席で話し込んでいる。ちょっとした女子会状態になっているので、男である市川父と俺はその会話の輪には全く混ざる事が出来ないでいた。 俺は助手席に乗ったまま窓から外を眺め、流れていく景色を見つつ、先ほどまで母さんの実家でしていた一連の話しの事を考える。――柏木って伊織や継母さんの結婚前の名字だけど、それが何か関係があるのかな? いや、婆ちゃんはかなり能力が強いって聞いたことが有るから、何かしらの関係性を視たんだと思うけど、ちょっとなにか引っかかるんだよなぁ……。「お義兄ちゃん!!」――それにあの二人の事もあるしな……。なんだろうこのもうちょっとでわかりそうなのに分からないもやもや感は……。「お義兄ちゃんてば!!」「へ?」 大きな声で呼ばれたので後ろを振り返ると、すぐ側に伊織の顔があった。すかさず伊織がスッと顔を離していくけど、ちょっと頬が紅くなっている。「な、何?」「あ、その……お婆ちゃんが言ってたことを聞きたくて……」「ん? 何か言ってたっけ?」「うん。その……『あの時は大変だった』って言ってたじゃない?」「あぁ……その事か……」「聞いてもいい?」「う~ん……。また今度な。今はそれどころじゃないだろ?」「そ、そうだね……。うん。また今度ね」 そういうと伊織は静かにまた女子組と話に戻った。――あの時は大変だった……か。そうだな確かにそんな事もあったな……。あれ? でもあ
last updateLast Updated : 2025-11-16
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第181話 祟り

    祟られた。  そう噂されるようになったのは、工事関係者が現地入りし、資材や工事道具、工事用の重機などを搬入し始めた頃から出始めた。 初めにソレが確認されたのは、建築会社の社員さんが仮の事務所を立てようと、広い場所を確保するために草木などを伐採し始めた頃から。 その草木を伐採することに従事していた工員たちから、体調不良を訴え出る者が毎日の様に出たのだ。 しかしその体調不良は、おりしも工事に入った時期が7月の初頭だったという事と、その年は6月の中頃から暑い日が続いていたという事もあって、単なる熱中症として処理され、体調不良を起こした工員たちも数日もすると回復して作業へと戻ることが出来る為、あまり大きく考慮される事も無かった。  工事も進み、ついに仮設ではあるものの簡易的な工事事務所が出来上がると、次に起こったのがその事務所内で事務作業をする工員たちの体調不良だった。これもまた熱中症という判断が下され、数日の静養を挟みつつも仕事をしないわけにもいかないので、事務作業は続けられた。 その頃になると、重機による周囲の掘削や建物類の取り壊しが始まったのだが、最初の祟りはその作業へと赴いた重機オペレーターに訪れた。 作業をしている時に突然重機が停まると、一緒に作業していた工員が不思議に思って重機へと近づき、重機を操作している運転席を覗き込んだ。 歳ほどまで普通に操作をしていたオペレーターが、口から泡を吹き失神していたのを発見。そのまま無線により事務所へと連絡が入り、事務員が救急車を呼ぶのと同時に現場監督としてその時に居た間山さんが現場へと駆けつけた。 その現場を目の当たりにした間山さんはオペレーターを重機から下ろして涼しいところへ運び、救急車の到着を待っていたのだが、その間に一度正気を取り戻したオペレーター。何があったのかを聞こうとするも、オペレーターはずっと「ごめんなさい!!」と繰り返すだけで要領を得ない。結局救急車が到着し、そのオペレーターが運ばれて行ってしまったのだけど、最期まで何が有ったのかは分からずじまいだった。 幸いなこ
last updateLast Updated : 2025-11-17
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第182話 大社へ

  「こりゃだめだの」「ここまで変わってしまっておるんじゃのう……」 変わり果ててしまっている集落の光景を見ながら、爺ちゃんと婆ちゃんはため息をついた。 間山さんが俺たちのキャンプしている所へ訪れた2日後、なんと早々に祖父母は数人のお供を連れて俺たちのキャンプ地へとやってきた。 そして俺と伊織だけを引き連れ、俺達が集落へと向かっていた行程そのままに歩いて進み、管理事務所であったであろう小屋の周囲を一通り見て周った後に、集落の入口へとたどり着いた。 出発するにあたって、母さんの実家で一緒には連れていけないときっぱり言われたメンバー達であったのだけど、どうしてもだめなのかと婆ちゃんや爺ちゃんに縋りついた。 相馬さんは爺ちゃんに「上目遣いな目線で攻めたけどダメだった!!」などとい言っていたけど、結局はバッサリと再び拒否されて渋々でああるがあきらめざるを得なくなり、キャンプ地を出るその時まで、メンバー皆で見送ってくれたのだ。――う~ん……あのまま大人しくしててくれればいいんだけど……。 いい意味で相馬さんという存在は行動力がありすぎるので、ちょっとそのまま受け入れるという事がいまいち不安ではあるのだけど、周囲の人や公平さんの眼もあるからたぶん大丈夫だよな? と自分に言い聞かせる。「放棄するにしても、もう少し考えられんもんかの」「ほうだのぉ~。一言でもわしらに相談でもしてくれとりゃ……」「それは難しかろ? 自分達から出ていったという大場と自負があるんじゃからの」「まぁそうなのじゃが……」 そう言いつつも二人と共にお供としてついて来た人達が周囲を警戒している。「伊織や」「え? は、はい」「何か感じるかの?」「え? まぁ……はい。感じていますけど、でも今はそれほど多くは無いですよ…&helli
last updateLast Updated : 2025-11-18
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第183話 煽られてるんじゃなくて?

    重い空気が周囲を覆い始めると、婆ちゃんの側にいた母さんがフヨフヨと俺たちの方へ向かってきて、俺の背後へ身を隠す。 幽霊になった母さんでも、婆ちゃんから放たれたあの重圧には耐えきれなかったらしい。「ば、婆ちゃん?」「……」「婆ちゃん!!」「ん?」 俺が数度呼びかけるとようやく俺たちの方へと顔を向けてくれた。そして少しだけ重圧が軽くなった。「なんじゃ?」「ど、どうしたの? 柏の木だっけ? それが何かあったの?」「ん? あぁ……。司織に先に大社の様子を見にいってもらったんじゃがの、大社は見る限りではあまり変化はないようじゃ。まぁ変化がないとはワシやうちらの町の者が大社を間近に見る事なんて、もう数十年もできなかった事なのじゃがの。だから本当にそれが変化がないとは言い切れんのだが……。それよりもじゃ」「それよりも?」「柏の樹……柏木様の方が心配なんじゃ」「大社よりも?」 婆ちゃんが大きくため息を一つついた。「そうじゃ。大社……社は要は管理場所と結界の一部にすぎんのじゃよ。大事なのは柏の樹なのじゃ。あの柏の樹は守り神であり土地神様であり、そして……」「そして?」「亡き者たちの行くべき場所への案内役なのじゃのう」 そういうと、婆ちゃんは鳥居の先、山の頂上付近へと顔を向けた。今いる場所からはその存在を確認する事はできないけど、婆ちゃんが視線を向けている方には確かにその柏の樹が存在しているのだろう。「さて……お前さんにも来てもらわにゃならんの」 婆ちゃんがこの村の村長さんの方へと視線を向けると同時に、婆ちゃんと共に一緒に来ていた男性に取り囲まれる。そしてそのまま腕を両側から掴まれ、体を挟み込むようにして連行される。
last updateLast Updated : 2025-11-19
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第184話 開いちゃいました……

  「すまんの……。ちょっと……」「気にしないでいいよ」 俺と伊織も婆ちゃんの元へと近づいてギュッと抱きしめると、少しだけ落ち着いたのか婆ちゃんが苦笑いしつつ声を発した。「真司……」「なに?」「無理に慣れんでもえぇ。いや、慣れてしまうというのも違う気がするんじゃの」「ん」「寄り添う事も大事だと思うのじゃがの、干渉しすぎてもだめじゃし、慣れてしまっては感覚がマヒしてくるからの。ある程度の警戒心は常に持っているというのはいい事じゃと思うんじゃ」「そうだね」「真司はそのままでえぇと思うの」「俺も……そう思ってるよ」 婆ちゃんが俺にニコリとほほ笑む。「お義兄ちゃんには私が居ます!! 私がお義兄ちゃんを守ります!!」「ほう!?」 伊織が婆ちゃんに抱き着きつつ声を上げる。それに婆ちゃんが驚いた。「守るって……。義妹に守られる俺ってどうなんだろ?」「ふむ……それも悪くないかもしれんの」 そういうと婆ちゃんは俺と伊織に腕を回しギュッと抱きしめ返してくれた。   階段を登る事を再開し、十数分後に少しだけ樹々の茂りが減り始めた頃、ようやく見慣れた景色が変わってきた。  それまでは本当に山間に造られた山道に石造りの階段が続いている景色だったものが、周囲には祠と思わしき小さな社が点在するのを見かけるようになってきていた。――という事は、コレ等が婆ちゃんが言っていた結界なのか……。 俺はそれらが見えるたびにその周囲を警戒して目を凝らす。すると結構な頻度でこの世ならざる者たちの姿をちらほらと見かける。しかしそれははその祠からこちら側――石造りの階段部分――には近寄ってくる気配がない。いやその
last updateLast Updated : 2025-11-20
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第185話 ぽふっ

   「「「…………」」」 申し訳なさそうにする伊織だが、扉を開ける手を緩めることなく、開かないはずだった扉は俺達の目の前で何の抵抗もみられることなくスーッと動いていく。 だんだんと中の様子が分かるほどに扉が開くと、伊織が俺達へと顔を向けた。「開きましたけど……どうしましょう?」 少しだけ首をかしげる伊織。「おい!! どうやった!! 何をした!! 今まで誰がどうやっても開く事など……いや、動く事も無かった扉ぞ!! それをこんな小娘が……。本当に何をした!!」 今まで開くことがなかったという根拠と、開けられるはずがないという自信があった元村長は、何の抵抗もなくあっさりと開けられた扉に驚いている。「これ落ち着け」「ふむ……やはり伊織には|そ《・》|の《・》|縁《・》があるようだの」 食って掛かろうとする元村長を抑えるお供の人達と、たしなめるように声を掛ける爺ちゃん。そして婆ちゃんは伊織の事を静かに考察している。「えっと……、と、とりあえずこれで中に入れるんじゃないですかね?」「そうだの。ありがとうの伊織」「いえ……。私は特に何かしたわけじゃ無いので……」 スッと扉の前のスペースを開けるように場所を移動し、俺の隣へと伊織が移動してきた。「さてと……どうなっておるやら……」 婆ちゃんが先頭を切って中へと入っていく。その後に元村長を連れたお供の人達が入り、爺ちゃん、そして俺と伊織の順で中へと入った。 中はとても広い。外観を見ただけでも広い建物だとは思っていたけど、中に入ってもその感想は変わらなかった。 扉がある出入り口側は何もなく、ただただ板の間が
last updateLast Updated : 2025-11-21
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第186話 柏樹の守り人?

   「これはまずいかもしれんの」 婆ちゃんがとある一点を見つめながらぼそりとこぼす。そしてそのままそれを見つめたままで近づいていく。「おい元村長さんよ」「な、何じゃ?」「あんたらの先祖たちはしっかりとここを――いや、柏木様を見守っとったんじゃろな?」「あ、当たり前じゃないか!! わしらがずっと見守っとったわい!!」 元村長の返事を聞くと、婆ちゃんはとある仏像の前へスッと膝をつき、その場に正座した。そして仏像へと向けて両手を広げて、何か唱え始める。「なっ!?」――まただ!! この感覚はさっきの……。 先ほど感じたモノと同じような感覚が俺の体を突き抜けていく。そして俺の意識は途切れた。 『……ここは?』『ようこそお越しくださいました』『え!?』 次に気が付いた時には真っ白い空間にいた。周囲を見回していると、俺のすぐ横で声が聞こえたので、その声のした方へと振りむく。『あれ? 確かに声がしたはず……』『はい。確かにお声がけさせていただきました』『っ!? ど、どこから? 何処にいる!?』『あなた様の隣におります』 その声がした瞬間に俺は視線を左右に振ると、俺の右隣に人影を確認した。『だ、誰だ?』『私の事は後程でいいでしょう』『え? もしかして俺は死んじゃったのでしょうか? ここは別の世界ですか?』『あぁ、今はやりの異世界転生とかいうモノですか? 違います。貴方様はしっかりと元の世界――あなたが生きている世界に存在しておりますよ』『ではここは?』『ここは狭間の世界とでも申しますでしょうか』『何故俺をここに?』『いえ、あなただけではございませんよ?』『は? いやでもここには俺しか――』 俺が声の主にそう返事をしようとした時、先
last updateLast Updated : 2025-11-22
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第187話 あなたの名前を

  『ここを通れば冥界へ行けるという事は、誰でも冥界へと行けるという事ですか?』『なるほど、そこに気が付かれるとはさすがですね。残念ながらこの門をくぐって逝くのは全てのモノが――というわけではないのです』『そのためにいるのが死神?』『もしかしてその存在をお知りになられているのですか?』『えぇ。自分を死神だと名乗っている奴を知っています』――千夜って今はなにをしてるんだろうな? 俺達では手も足も出ない程の力を持つ千夜。しかし奴も俺の母さんや伊織の事は苦手にしているみたいだけど、その事も何か関係があるんだろうか?『そうですか。なかなか交友関係が広いのですね』『知り合いたくて知り合ったわけじゃないですよ。ただ流れでそうなったというか……』 不思議な事だけど、ここまでこの女性と話をしていて、初めの頃に感じていた不安とかが全く感じなくなっている事に少し驚いている。 外見が伊織に似ているから――という事も関係しているのかもしれないけど、何故か今は変な安心感みたいなものを少し感じ始めてもいる。『死神は、あまり詳しくは申しませんが、こちらを通る事のないモノたちを|誘《いざな》う役目があると聞いています。私は残念ですがお会いしたことが無いのです。今度会った時にでもお聞きしておきましょう』 と言いつつ俺にウインクをしてきた。真面目そうな印象を受けた最初の頃よりは、少し打ち解けて来たのかもしれない。いや本当にここまで気を使わなくてもいいのだろうか。『さて、時間もあまりかけられないですし、ここに巫女様方がおられるのですから、私がでしゃばるのも良くないでしょう。ここに来られる前に柏木様が枯れ始めていると仰られていましたので、その対処法をお教えしますね』『有るのですか!?』『はい。ありますよ。そうして個々の柏木様は幾年も前よりここで、皆様方を冥界へとお送りしておられるのですから』『その方法とは?』『枯れ始めているという事は、今の現在柏木様がおられる場所周辺では既に霊道が途切
last updateLast Updated : 2025-11-23
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第188話 初代様

  「――じ!! い――!!」「これ――じゃ!!」 だんだんと覚醒してきた意識に聞こえてくる慌ただしくも焦りを感じさせる声。「ばあ……ちゃ……?」「真司!!」「あぁ……ばあちゃんがいる……。いお……は?」「しっかりせいよ真司!! 伊織なら爺さんが抱えて介抱しとる!! 安心するの!!」「そ……か。よかった……」 視界がようやく晴れて来たというか、周囲の様子を視認できるほどに回復してきた俺は、自分が置かれている状況を確認するために周囲へと視線を向ける。 俺達が入っていた大社の部屋。その入り口付近で俺は婆ちゃんに膝枕をしてもらっており、伊織は爺ちゃんが同じように膝枕しながら様子をうかがっていた。 爺ちゃんに視線を向けると、俺の視線に気が付いた爺ちゃんがにこりと微笑む。そして「大丈夫」という事を手で合図してくれた。 そのまま視線を伊織の方へと戻し、再度確認すると伊織の上半身が少しだけ動いている事が分り、しっかりと呼吸があるという事が分りほっと一安心する。「何があったの?」「ん?」「部屋の中を確認して回って負ったモノたちが戻って来て、念のためにと思うて持ってきたロウソクに火を灯そうとしたらの、火をつけたロウソクの炎が渦を巻くようにしながら大きく揺らめいて、そのまま破裂するかのように光をまき散らしなら霧散したんじゃ……」「そうか……その時に俺は連れていかれたのか……な?」「連れていかれたの?」「うん。ここじゃない所……。澄んだ場所で周囲は真っ白な場所に居たんだよ」 意識が戻ってよいしょと身体を起そうとしたけど、思うように起き上がることが出来ず、婆ちゃんに支えられる。
last updateLast Updated : 2025-11-24
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第189話 種

  「それで?」「うん。あの人は柏木様を移して欲しいと言っていたよ」「移す? あの大木をかの?」「ううん。あのまま移動させるというのは難しいみたい。だから新しい柏木様を育てて欲しいらしいんだ」「ふむ……。挿し木とかでかの?」「それも違うよ。種を植えて欲しいそうだよ」「なるほど種を。本当に『新しい柏木様』をという事かの……」「そうだね」 俺があの女性に言われたことを婆ちゃんに説明すると、俺達が居る場所へ温かな風が舞い降りて来た。『こちらへ……』「え?」「ん?」「なんと!!」「これがその人のかの?」 俺と伊織は少し前に聞いたことが有る声を、婆ちゃんと爺ちゃんは初めて聞く声がその舞い降りて来た風に乗り聞こえて来た。「行こう。あの人が俺達に来て欲しいみたいだ」「そうだね……」 それまで横になっていた伊織も、未だに重い体をようやく起こして立ち上がろうとし、少しばかりヨロヨロと体勢を崩す。すかさず俺が伊織の背中から腕を回し抱え込むようにして体を支えて上げる。 そうして俺達は、風に誘われるままにその場を後にした。   俺達が居た場所を離れる時に、婆ちゃんがお供の人達に何か指示をしていた様だけど、すぐに俺たちの元へと戻って来て、柏木様がおられるという場所へと向けて移動を開始。 大社をぐるっと回るようにして細い道があり、その横には等間隔に祠のような小さな家の様な物が数か所有った。 不思議な事に、それまでうっそうと茂っている樹々という印象だった山なのだけど、その道を通る時には木々は何かを守るようにして配置されているかのような気がするほどに、点在する――という程数が少ないわけではないけど、一本一本の距離が結構離れている。 山の麓の集落に住民が居
last updateLast Updated : 2025-11-25
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