それを読んだ俺は頭に浮かんだことをそのままクチにしていた。「その5人の中で、あなた達二人だけカレシがいたんですね?」 その問いかけに二人とも力なくうなずいた。 伊織の見せてくれたサイトには画像付きのでその場所の説明がされていた。 〇市〇〇にある〇〇湖は、[カップルまたはカレシ・カノジョがいる者が、その湖面に触るとその湖の呪いにかかる]と言われている。その昔に近所に住む男女が恋に落ち、生涯を誓い合ったが、その村同士のいさかいに巻き込まれて二人を別れさせようとした。その事から逃げるように二人で心中しようとしたのだが、女は亡くなりその後男の姿だけが見つからないままだった。女は男が逃げ出したと思いその男が来るまでその湖でまっているがなかなか現れず、次第に裏切られたと思い込み、男女仲良いモノがその場に触れる度、そのモノ達に呪いをかけている。と、サイトの紹介分には書かれていた。「すると二人のカレシも同じ目に?」 読み終えた俺が顔を上げ二人に聞くと……。「それが……。彼は何ともないみたいで……」 と遠野が。「私の方も何ともないみたいなんです」 と妻野。 先ほどの会話を思い出す。 ――あれ? さっき三和はこう言っていた。……最近は私にも……と。 なら逆に言うと最初は見えていなかったという事だ。この違い。遠野・妻野と三和の違いとは何か……。わからん。「あの、失礼ですけど三和さんて最近彼ができたんですか?」 伊織から質問が飛んだ。――あ、あぁ~~~なるほど!! そういう事か!! すげぇな伊織!! クチに出して言えないから、隣の伊織の頭をなでなでしてやった。 思わずやっちゃったけど、伊織も嫌がってないみたいだし、良しとしよう。 ビックリしたような顔をして、伊
Last Updated : 2025-06-19 Read more