またみんなに集合をかけて集まることになった。「ねぇねぇここにね……」 カレンと理央が棚の中をきゃいきゃい言いながらごそごそして。「おう! これいいですねぇ」 大野君がCDを漁り。「ごめんなさぁ~い コップとってもらえるかなァ」「はい、響子さん」 伊織と響子が人数分の飲み物を注ぎ分けている。 俺はというと、パソコンの前んで椅子に座りカチカチと調べ物をしていた。 そう集まった場所は何故か俺の部屋だ。 前回の女の子2人は都合がつかず、1人は後で合流することになっている。 で、このメンバーだけがそろったわけだけど……。「お前らいい加減にしろ!!」「「「はぁい」」」 振り向いた俺が一喝する。 立っていた人は空いてるところに腰を下ろし、座っていた人は俺に視線を向けた。「みんな、頼んでたものはどうだったかな?」「話は聞いて来てるよ」「こっちも大丈夫よぉ」「藤堂さんも、僕も頑張ってきました」「わかった。俺も話を聞いてきたよ。これから何をするのかは、皆の話を聞いた後に説明するよ」 部屋の中でみんながうなずいた。 それから1時間後。 俺達はこのことの始まりの学校に来ていた。普段はなかなかこういう自分の学校と違うところには入れないのだが、事前に皆川さんと新井さんに頼んで許可を取ってもらっていた。そしてその二人も今は合流している。 俺達はその教室で一人を待っていた。「ごめんなさい。遅くなっちゃいました」 息を切らせながら入ってきたのは今回の相談者の内島さんだ。「大丈夫だよ。後は君だけだったから。じゃぁちょっと準備するね」 教室にいたみんなでカーテンを閉めて暗くしたり、教室の電気を消したりと手際よく進めていく。「あ、あの……。これは?」
Last Updated : 2025-07-09 Read more