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All Chapters of あおい荘にようこそ: Chapter 101 - Chapter 110

129 Chapters

101 ナースコール

  突然のナースコールに、食堂にいた直希とあおいの表情が変わった。「山下さんのお部屋からです」「山下さん……多分押し間違いだと思うけど、この前のこともあるし……あおいちゃん、悪いけど行ってきてもらえるかな。これ、鍵ね」「はいです、行ってきますです」「俺が行きたいところなんだけど、節子さん、離れてくれそうもないし」「大丈夫です、任せて下さいです」「頼むね。それと……前みたいなことになってるようなら、その時は呼んでくれていいから。あおいちゃんはまだ、あのモードになった山下さんのこと、よく分かってないと思うから」「はいです。では行ってきますです」「お願いするね」  * * *「……山下さん、失礼しますです」 扉を開けると、山下のすすり泣く声が聞こえた。「山下さん! どうかしましたですか!」 中に入り、部屋を確認する。しかし山下の姿が見当たらない。「……山下さん? どこにいますですか」「……あ、あおいちゃん……ごめんね、こんなことで呼んじゃって……悪いんだけど、こっちに来てもらえないかしら……」 声はトイレからしていた。あおいが扉をノックし、「失礼します」と言って扉を開けると、そこには便器に座り泣いている山下の姿があった。「山下さん山下さん、どうされましたですか」「あおいちゃん、来てくれてありがとね……あおいちゃんが来てくれてよかったわ……直希ちゃんだったらどうしようって思ってたから」「……」 あおいが床に視線を移すと、水浸しになっているのが見えた。 山下がトイ
last updateLast Updated : 2025-08-23
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102 ADLの維持の為に

 「今のところは……」「ええ。今のところは、ね。山下さんの尿意はいつも通りだった。いつもなら普通に間に合って、失敗することもなかった。でも今日、そのタイミングが少しだけど遅れてしまった。こういうことはね、意識していないと、繰り返すようになっていく。それに……そのこと自体もだけど、心配なのは山下さんのショックの度合いよね」「はいです。山下さん、泣いてましたです。それに私、山下さんから誰にも言わないで欲しいって言われましたです。特にその……直希さんには」「あおい、勘違いしちゃ駄目よ。私たちは何も、山下さんの失敗を笑う為にこういう場を設けている訳じゃないの。勿論、プライバシーは尊重されるべきだし、山下さんの意向も大切よ。でもね、もしこのことをあおいが黙っていたら、それこそヘルパー失格よ。あなたのその、山下さんを守りたいという思いが、症状をますます悪くすることに繋がるんだから」「まあまあつぐみ、言いたいことは分かるけど、もうちょっと穏やかに。それにあおいちゃんだって、そのジレンマに悩みながら、こうして報告してくれたんだ。あおいちゃん、つぐみの言うように、あおいちゃんの行動は正しかった。それは間違いないからね。それに……あおいちゃんが感じてる山下さんへの優しさも、勿論間違ってない」「……ありがとうございますです」「つぐみはあえて、嫌われ役になって厳しく言ってくれてるんだ。そのことも、分かってもらえるかな」「勿論です! つぐみさんの言葉に間違いなんて、今まで一度もなかったですから!」 あおいの強い言葉に、つぐみが頬を染めてうつむいた。「それに今日のあおいちゃんの動き、本当によかったよ。判断もよかった。丁度お風呂の準備も出来てたし、完璧だったよ」「いえ、そんなことは……」「はいはい、褒めるのは後でも出来るから。それより今は、今後の対応についてでしょ」「そうだな……これ
last updateLast Updated : 2025-08-24
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103 祐太郎さん

  山下見守り強化計画が始まって、一週間が過ぎた。 スタッフたちは力を合わせ、何としても山下のADL(日常生活動作)を押し上げるのだと頑張っていたが、未だ山下の状態は不安定だった。 日中夜間の声掛けもしていたが、何度かトイレも失敗していた。一度は食堂でうつむき、肩を震わせていることに気付いたあおいが声を掛けると、既に失禁した後だった。 この時は直希とつぐみが機転を利かせ、入居者たちに「突然ですがここで」と、二人の幼馴染物語を漫才風に語りだし、その間にあおいが山下を部屋に誘導、菜乃花は山下の椅子を風呂場へと移動し、その後床を掃除して事なきを得た。 勿論、入居者たちの何人かは異変に気付いていた。しかしそれは、いつ自分たちに降りかかってくるかもしれないこと。そして山下は大切な家族。そんな思いから、直希とつぐみの語りに手を叩き、その場を盛り上げてくれた。 節子はそんな空気の中、直希の隣に侍〈はべ〉りながら、複雑な表情を浮かべていた。 流石にその日のミーティングでは、あおいが涙ながらにリハパン(紙パンツ)の着用を進言した。「私、あんな辛そうな山下さん……もう見てられませんです……」「あおい……」 つぐみが泣きじゃくるあおいを抱き締めた。「あおいちゃん、山下さんを思ってくれる優しい気持ち、本当に嬉しいよ。でもね、ここで俺らが諦めてしまったら、山下さんのADLの低下が止まらなくなってしまう。今は辛いと思う。勿論俺、俺たちも、気持ちはあおいちゃんと一緒だよ。 リハパンにはいつでも出来る。でもそれは、出来る事を全てやりつくしてからでも遅くないんじゃないかな」「直希さん……」 直希があおいの頭を撫でる。「大丈夫、俺たちならきっと出来る。だからあおいちゃん、菜乃花ちゃん。もう少しだけ、頑張ってくれないかな」 その言葉にあおいも菜乃花も涙を拭い、力強くうなずいたのだった。  * * *
last updateLast Updated : 2025-08-25
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104 夢

 「……」 山下が直希の顔をまっすぐに見つめる。 直希もまた、視線を逸らすことなく、山下の目をみつめた。  * * *「……うふふふっ」 やがて山下は小さく笑い、静かに目を閉じた。「……直希ちゃんって本当、お芝居がお上手ね」「山下さん……」「映画に出られるんじゃないかしら。何なら今度、そうブログに書いてみようかしら。私の知り合いに、ハリウッドでも通用する男前さんがいるって」 山下がうつむき、そう言って笑った。  ――肩が震える。 「……私ね、何だかよく分からなくなってきちゃったの……私がどうしてここにいるのか、どうして祐太郎さんはこの部屋にいないのか……祐太郎さんはどこにいるのか…… でも私が望めば、祐太郎さんはいつもの声で私を呼んでくれる。だからね……うふふふっ、何だか混乱しちゃって……」「山下さん、すいません……俺が山下さんのこと、混乱させてしまいました」「いいのよ。直希ちゃんは私のことを思って、祐太郎さんになってくれた。まるで本物の祐太郎さんのようにね。だから言ったのよ。直希ちゃん、役者さんになれるって」「ははっ」「うふふふっ」 そう笑い、山下が顔を上げた。頬に伝う涙と真剣な眼差しが、山下の中にある覚悟を直希に伝えていた。「直希ちゃん。祐太郎さんはどこにいるのかしら。出来れば今すぐ会いたいんだけど、どうやら会えない理由があるみたいだから。 だから直希ちゃん、これは私からのお願い。役者さんとしてでなく、私の大好きな、あおい荘の直希ちゃんとして教えてほしいの。
last updateLast Updated : 2025-08-26
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105 過去を受け入れて

  突然の直希からの連絡に、山下の息子、祐也は驚きを隠せなかった。 しかし今の状況と、山下が祐太郎の墓参りを望んでいるとの言葉に、電話口で声を震わせた。 何度も直希に感謝の言葉を伝え、次の日曜、早速伺いますと答えたのだった。  * * *「山下さん、大丈夫……ですよね」 おやつの時間が終わり、直希たちがテーブルを囲んで休憩していた。「あおいちゃん、そんなに心配しないで。大丈夫、今回の墓参りは山下さんの希望だから」「でも、その……直希さん、私知りませんでした」「ごめんね、菜乃花ちゃん。俺が情報を、ノートに書いてなかったから」「あ、いえ……直希さんを責めてる訳では」「いいのよ菜乃花。こんな大事なこと、書くのを忘れてましたで済ましちゃいけないの。遠慮せずに、しっかり責めてあげなさい」「いえ、そんなこと……」  * * * 裕福な家に生まれながら、祐太郎と出会い、家を捨てて駆け落ちした山下。 彼女は祐太郎のことを、心から愛していた。 特別何か取柄のある男でもなかったが、山下を大切にしたいという思いだけは強く、いつも笑顔で山下のことを包み込んでくれた。 箱入り娘で、何ひとつ不自由なく暮らしていた山下にとって、祐太郎との生活は不自由なことだらけだった。欲しい物も買えず、祐太郎の少ない収入に毎月頭を悩ませていたが、それでも彼女は幸せだった。 実家にいれば、しなくてもよかった苦労の数々。しかし山下は、祐太郎との生活を心から楽しんでいた。 孫が産まれ、世間的に高齢者と呼ばれる年齢になっても、二人は仲睦まじく、幸せな日々を送っていた。 しかしある日、突然祐太郎が倒れた。大腸癌だった。病院に運ばれた時には既に手遅れの状態で、余命数か月との宣告を受けたのだった。 突然の余命宣告。山下はその事実を受け入れることが出来
last updateLast Updated : 2025-08-27
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106 遠ざかる出口に

  夜。 眠れない直希は食堂でテーブル席に座り、ぼんやりと天井を見つめていた。 本当ならビールでも飲みたい気分だった。しかし今は、いつ節子が徘徊を始めるか分からない。常に正常な判断をする為に、アルコールは禁物だった。 考えてみれば節子が来てから、一日の中でのオンオフが全く出来ていない。それどころか、いつも突発的な事態に備え、神経が張りつめたままだった。睡眠時間も確保出来ず、そろそろ肉体的にも精神的にも限界が来つつある、そう思っていた。 それでも最近の節子を見ていると、少しずつではあるが警戒心が弱まってきて、あおい荘の空気に馴染みつつある、そう思えていた。だからこそ、もうひと踏ん張りと自分を奮い立たせることが出来ていた。 しかし今日の節子の行動に、流石の直希もネガティブな感情を持たざるを得なくなっていた。 これまで積み重ねてきたものが、全て音を立てて崩れていく。そんな感覚を覚えた。  やはり無謀な賭けだったのだろうか。  そんな思いがぐるぐると巡り、直希を悩ませた。 そしてあの時、自分の中に初めて沸き起こった、利用者へのやるせない感情。 これまでどんなことがあっても、例え暴力を振るわれたとしても、感じなかった気持ち。それは、自分が焦っているからなんだろうか。 事を性急に解決しようとしたからなのだろうか。 利用者、特に認知症との信頼関係の構築には時間がかかる。表面的な関係は、すぐにでも築くことが可能だ。しかし相手は認知症、そのこと自体を忘れてしまう。 しかしそんな中でも、根気強くコミュニケーションを取り続けていく中で、例え自分が誰かを認識してなくても、心を開いてくれるようになっていく。そういう経験を、長い介護生活の中で直希は理解しているはずだった。 だが今回の自分は、明らかに焦っている。 それは自分以外に、あおいたちスタッフを守らなければいけない、そんな思いから来るものだったのかもしれない。 節子の入所を決めたのは自分だ。つぐみの反対を押し切り、自ら掲げる理想の為、無理を言って皆
last updateLast Updated : 2025-08-28
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107 絡み合う想い

  部屋の扉を閉めると、つぐみは膝から崩れた。「今の……今のって……」 直希があおいを抱き締めていた。あおいは直希の胸に顔を埋め、泣いているようだった。「直希……直希があおいと……」 頭を振り、その光景を消し去ろうとする。しかしそう思えば思うほど、鮮明に脳裏に蘇ってきた。「なお……き……」 つぐみが口に手を当てる。その手を何かが濡らした。 それが頬を伝う涙だと分かると、つぐみの感情は爆発しそうになった。 声を出してはいけない、落ち着くんだと自分に言い聞かせる。しかし感情は昂り、やがてそれは嗚咽へと変わっていった。 両手で口を塞ぎ、必死にそれを抑える。直希たちに気付かれてはいけない。 薄暗い部屋の中、つぐみは身を震わせながら、溢れ出る感情を、涙をこらえようとした。  * * *「大丈夫だよ、あおいちゃん」「ごめんなさい、ごめんなさいです……こんな仕事の泣き言、直希さんに吐き出してしまって」「いいんだよ、あおいちゃん。いつも言ってるだろ? この仕事は、常に人の感情を真正面から受け止める、大変な仕事なんだ。善意も悪意も、そのままストレートにぶつかってくる。その全てを受け止められるほど、俺たちは強くない。だからこうして、たまには素直な気持ち、弱音も吐き出さないと潰れてしまう。俺たちヘルパーも、人間なんだから」「はいです……直希さんは、私たちの気持ちまでも受け止めてくれますです……でもそうすれば、直希さんの背負ってる荷物だけが、どんどん大きくなってしまいますです」「俺も適当に、ガス抜きしてるから大丈夫だよ」「嘘です……直希さんは本当に嘘が上手で、そして下手です……直
last updateLast Updated : 2025-08-29
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108 怒り

  二日後。 節子の娘、安藤美智恵が訪れてきた。 直希にしがみついている節子に苦笑しながら、安藤は直希に頭を下げた。「直希さん、長い間来れなくて本当に申し訳ありませんでした。お陰様で、何とか再就職することが出来ました。少しずつですが仕事にも慣れて来まして、生活の方も落ち着いてきました。それもこれも、あおい荘のみなさんのおかげです」「こんにちは、安藤さん。落ち着かれたようでよかったです」「母は相変わらずみたいですね」「ええ、いつもこんなご様子で。でも、随分元気になられましたよ。ほら節子さん、安藤さんが来てくれましたよ。顔、ちゃんと見てあげてください」「……」 直希の言葉に、節子が顔を上げる。「え、嘘……本当に……」 安藤が思わずそう、声を上げた。 入院、グループホームでの生活を経て、節子の顔色は日に日に悪くなっていった。そして何より、食事拒否の傾向が強く現れ、体重は見る見る内に落ちていった。やせ細り、鋭い目も落ち込み、命の危険すら感じるまでなった。その上精神安定剤の過度の服用で顔が浮腫〈むく〉み、発症前とは別人のような形相になっていた。 しかし今、久しぶりに見る母の顔は、発症前と見比べても遜色のないほど健康的に見えた。「ここではしっかり三食、食べてくれてますからね。それに少しずつですが、睡眠時間も増えています。機嫌のいい時には、ラジオ体操もしてくれるようになったんですよ」「ラジオ体操まで……直希さん、一体どんな魔法を」「ははっ、魔法なんて使ってませんよ。俺たちはいつも通り、ここでの生活を続けているだけで」「じゃあ、薬がいい方向に」「いえ、安定剤は使ってませんよ」「え……薬、飲んでないんですか」「ええ。これは東海林先生とも相談の上、こちらで決めさせていただきました。今は節子さん、血圧の薬以外は飲んでませんよ」
last updateLast Updated : 2025-08-30
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109 涙

 「落ち着かれましたか?」 花壇の前で、直希が穏やかにそう言った。「私……とんでもないことを……」 安藤はまだ、体の震えが収まらずにいた。 発症してからこれまでの、辛かった日々。やるせない気持ちと、それでも母を信じ、元の優しい母に戻ってくれることを願い、仕事もやめて献身的に付き添ってきた日々。 しかしそれは安藤にとって、言葉では言い尽くせないほどの大きな荷物だった。 母を信じたい、しかし今、自分の目の前にいるこの人は、本当に母なのだろうか。威嚇し、暴れ、異食を繰り返すこの人は、一体誰なのだろうか。そんなことを何度も考え、苦しんだ。  ――この人さえいなくなれば、私はこの苦しみから解放される。  そんな思いが脳裏をよぎり、そしてその度に自分を穢れた人間のように感じた。 安藤のストレスは、一人の人間が背負える許容量を超えていた。 それが今日、元気を取り戻しつつある母に出会い、微かな希望を見い出したような気持ちになった。あおい荘に連れてきてよかった、心からそう思った。 それなのに。 母の元気の代償として、スタッフたちは疲労困憊していた。面会の時、あれだけ元気いっぱいに自分を励ましてくれた直希の顔色は、別人のようだった。そしてあおいの傷。 あの瞬間、安藤の中に張りつめていた糸が、音を立てて切れた。 母への憎しみの感情。もう嫌だ、もう限界だ。こんな人、私の母なんかじゃない。どうして私がこんな人の為に、ここまで苦しまなくてはならないんだ。 こんなに尽くしてくれるスタッフが、どうしてこんな目に合わなくてはいけないのか。 そんな思いが渦巻き、気が付けば母を殴ろうとしていた。 そして。 振り下ろしたその先にいたのは、あおいだった。  * * *「……あおいちゃんのことは、あまり気にしないでください。彼女なりの行動だ
last updateLast Updated : 2025-08-31
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110 変化

  直希が安藤を連れていった後、食堂であおいと二人きりになった節子は、落ち着かない様子であおいを見ていた。 あおいは椅子やテーブルを元に戻した後、お茶を二人分持って、節子の隣に座った。「節子さん、お茶を持ってきましたです。一緒に飲みませんか」 そう言って笑顔を向けるあおいに、節子は力なくうなずき、湯飲みを口にした。「どう……ですか……私、お茶も習ってましたが、ここに来るまで急須でお茶を淹れたことがなくて。ですから最初の頃はみなさん、私がお茶当番の時には、顔を強張らせながら飲んでましたです」 その言葉に、節子が微笑んだ。「私はどうも、茶葉を入れすぎていたみたいで……それでつぐみさんに、それはもう厳しく鍛えられましたです。おかげで今では、みなさんが変な顔をしながら飲むこともなくなったのですが」「……おいしいよ」 節子がそう呟く。「節子さん、何か言いましたですか」「……おいしい、おいしいよ」「本当ですか! やりましたです! 私、節子さんにおいしいお茶を飲んで頂けましたです!」 あおいがそう言って、嬉しそうに節子を抱き締めた。 突然の抱擁に驚いた節子だったが、やがて微笑み、あおいの頭を撫でた。「……節子さん?」「あんたは本当、おかしな子だよ」「そう……でしょうか……」「おかしいさね……でも……いい娘さんだよ」 その言葉に、あおいの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。「……どうしたんさね……ほっぺ、痛いんかね……傷、痛いんかね……」「違っ…&
last updateLast Updated : 2025-09-01
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