ふわふわと宙に浮き上がっているような覚束なさに全身が支配される。 彼の唇はしばらくそこに留まっていたが、顔をあげて、今度はじっと見つめてくる。「頬が上気して薄紅色に染まってる。ああ、カメラに収めたいぐらい綺麗だ」 そんなことを言いながら、彼の手はわたしの足をさすりあげてくる。「でも……やっぱり誰にも見せたくない」 太腿に置かれていた手に力が加わって、左右にゆっくりと押し開かれた。 「あっ……いや……」 思わず閉じようをすると、さらに強い力で押さえられてしまう「そう? そんな蕩けそうな声出してるのに?」 そして、少し意地悪な口調でそんなことを言われる。 「……だって、恥ずかしい……です。そんなふうにじっと見られたら」 「商売柄かな。いつでも見ていたいんだ。美しいものは特にね」 安西さんはわたしを見つめたまま、内腿に舌を這わせていく。そして言った。「……今度は時間をかけて、たっぷり愛してあげるよ」 彼の舌がわたしのもっとも敏感な部分に触れた。「……!」 これまで味わったことのない快楽の波が襲ってくる。 「い、や……やめ……」 わたしは安西さんの髪をかき乱しながら、執拗なその舌を引き離そうとした。 彼の唇が離れた。 ほっと息をつくと、今度は彼の指がわたしのなかを弄りだす。
Terakhir Diperbarui : 2025-08-02 Baca selengkapnya