瑛斗side今日は、子どもたちの七歳の誕生日――――数日前に、誕生日当日にケーキを持ってお祝いに行くと伝えると、華から『シェフに誕生日ディナーを頼むから、都合がつくなら瑛斗も食べていく?』と返事が返ってきた。「これは、誕生日会に誘われたのか?俺も誕生日会に参加してもいいってことか!?」「良かったね。華さんも少しは瑛斗を受け入れてくれたのかな?でも、子どもたちの誕生日だし、あくまで親としての判断?あんまり期待しすぎるなよ」華から来たメールを有頂天になりながら空に見せると、空は俺の興奮を優しく見守りながら微笑むも、冷静な言葉を口にした。「そういうことは言わなくていい!招待されたって事実が大切なんだ。子どもたちのためにとびっきりのケーキを用意するぞ」チョコレートケーキが好きな慶と、フルーツタルトが好きな碧。色んな店のホームページからケーキを見ていたが、二人分を一つに選ぶなんて出来なくて、結局、別々の店でそれぞれ一つずつホールケーキを注文した。二人が好きなものをちゃんと覚えていることを、何としても伝えたかった。午後四時、予約していた店にケーキを受け取ってから向かうために、荷物をまとめて会社を出た。俺にとっては初めての子どもたちの誕生日会に、誰よりも張り切っていると自負しながら車に乗り込み、ケーキ屋へと向かっていった。誕生日プレゼントの準備もばっちりだ。『わー素敵なケーキありがとう。瑛斗、大好き』『好きなケーキ覚えていてくれたんだね。嬉しい!ねえ、これから毎年一緒にお祝いして!』子どもたちは、大喜びをして俺に抱き着いてきて、俺はそんな子どもたちの頭を両手で撫でて満面の笑みを浮かべている。そして、その様子を華はダイニングの椅子に座って微笑ましく眺めていて、俺も華の笑顔に気がついて微笑み返す…………そんな幸せな光景が頭の中で広がっている。「想像だけじゃない、これを現実のものにするんだ。今日はそのための第一歩だ!!」誰もいない車内で俺は、声を上げて決意を露わにしていた。
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