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1121

第1121話

洵は物事を深く考えるタイプだが、それは非常に重要なことに関するものだけで、何でもかんでも考えすぎるわけではない。彼にとって最も大事なのは、天音と一緒にいることで、家族に説明することではない。「俺のことは心配しなくていい。俺も誰かに邪魔されたくないから」「ホントに?強がりじゃないよね?後になって、なんで付き合ってること隠すのって文句言われても、私のせいじゃないって言えるんだからね」天音は念を押した。洵は淡々と言った。「嘘じゃない。誰と付き合うかは俺自身のことだし、他の誰かには関係ない。誰かに説明する必要もない。あなたがそうしたいなら、そのときは合わせる」天音は安心した。「私たち、意見がぴったりね。これなら揉めることもないし、喧嘩にもならないわ」天音は妄想を膨らませ始めた。「今度、月子さんの家に遊びに行ったときさ、二人の前では知らないふりして、見えないところでこっそりキスするとか……やば、想像しただけでめちゃくちゃドキドキするんだけど!」「……」天音は本当に色々なことを想像するのが得意だ。大人に隠れてこっそり付き合うのは、確かに格別なスリルがあるだろう。それにキスなら……今だってできる。「ちょっとこっちに来て」天音はすぐに彼の意図を察し、洵の顔に近づいた。洵は彼女の頬にちゅっとキスをした。天音は甘い気持ちになりながら言った。「これだけ?」「そうだ。何か不満でもあるのか?」「もう、なんて言えばいいの。やっぱり、まだキスの回数が足りないってことね。もっとたくさんキスすれば、あなたもそのうち自然にできるようになるよ」そう言い終わるや否や、今度は天音のほうから身を乗り出し、そのまま洵の唇を塞いだ。店員が料理を運んでくるまで、彼女は名残惜しそうに唇を離さなかった。もちろん店員は、さっきまでここで何が起きていたかなんて知るはずもないが、天音は二人にしかわからない言い方で、くすっと笑った。「さっきよりも、少しは上手になったでしょ?」洵は店員をちらりと見て答えた。「ああ」「今日はここまで。でも、次はあなたからリードしてよ? 毎回私からじゃつまらないでしょ」洵は再び店員を一瞥して言った。「わかった」「それだけ?ちゃんと約束してくれなきゃ、信じられないんだけど」「……」天音は
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