♢お茶と会話、深まる絆「少々お待ちください。手続きがありますので……」 その言葉と同時に、女性職員が丁寧にお茶とお菓子を運んできた。 レティアはその光景に目を輝かせ、「わぁ、お菓子ぃ♪ やったぁー」と嬉々としてモグモグ食べ始めた。一方で、ルーシーとフィオは遠慮がちな表情を浮かべ、差し出されたお菓子に手を伸ばさない。 レティアは二人の様子を見て、きょとんとした顔をしながら微笑んだ。「ん? おいしーよー♪ いらないのぉ……?」 彼女はニヤッとしながら二人のお菓子を交互に見つめる。 ルーシーはその視線に反応し、あからさまにため息をつきながら手を伸ばした。「は? いらないなんて言ってないし。あんたは、少し遠慮しなさいよ。」 その一方で、フィオはそっと自分のお菓子を差し出しながら、恐る恐るレティアの頭を撫で始めた。「わたしのは、レティーちゃんにあげるよ。」「……わぁ……サラサラな髪の毛だね……。」 フィオは幸せそうな顔をしながら撫で続け、レティアは不思議そうに彼女を見つめた。「え? なんかのご褒美? わたし、何かしたっけー?」 フィオは少し照れたように視線をそらし、小さな声で返す。「ううん。いつも頑張ってるでしょ? わたしを助けてくれるし……そのお礼……かな。それと、わたしへのご褒美もかなぁ……♪」 最後の言葉はあまりにも小さな声で、レティアには聞き取れなかった。 その間、ルーシーはため息をつきながらレティアをじっと見つめていた。「……それにしても、レティーはハチャメチャだな。数百体は倒してるかもとは思ってたけど、200体を超えてるとはね……しかも、雑魚メインじゃなく強敵メインだなんて。」 職員もそのデータを確認しながら感嘆の声を漏らし
Last Updated : 2025-07-16 Read more