บททั้งหมดของ レティアの虹色の冒険: บทที่ 71 - บทที่ 75

　レティアは、真っ白な生地に、イチゴやチェリー、ブルーベリーといった色とりどりの小さなフルーツ柄が散りばめられた、可愛らしいフリルのついたワンピース型のパジャマを着ていた。袖口や襟元には、繊細なレースがふんだんにあしらわれ、ふんわりとしたシルエットが彼女の幼さを際立たせる。足元には、ノクスの顔が刺繍された、モコモコのルームシューズを履いており、動くたびに小さな尻尾がぴょこぴょこ揺れるのが可愛らしい。彼女は時折、パジャマの裾をそっと持ち上げて、その可愛さを確かめるように見つめていた。　ルーシーは、普段の活動的なイメージからは想像もつかないほど、落ち着いたラベンダー色のシルク素材のパジャマを選んでいた。シンプルなデザインだが、胸元には控えめな花柄の刺繍が施され、上品な光沢が彼女の大人っぽい魅力を引き立てる。普段はきっちりと結んでいる髪も、今日は柔らかく下ろされており、肩にかかる髪が月明かりを反射して淡く光っていた。彼女はハーブティーのカップを両手で包み込み、どこか遠くを見るような、優しい表情を浮かべていた。　フィオは、星や月、魔法陣のような模様が散りばめられた、淡い水色のゆったりとした上下セットのパジャマを着ていた。素材は柔らかなコットンで、肌触りが良く、袖口は少し広め。普段はきっちりまとめている髪も、今日は愛らしい三つ編みにされ、毛先には小さなリボンが結ばれている。眼鏡を外した素顔は、普段の知的な雰囲気とは違う、無邪気で可愛らしい印象を与えていた。彼女はクッキーをかじるたびに、小鳥がさえずるように可愛らしい声で「んー！」と小さな歓声を上げていた。♢甘いお菓子の誘惑と、止まらない恋バナ　テーブルには、ジェレミーが用意してくれた温かいハーブティーの他に、フィオが腕によりをかけて焼いたサクサクのクッキー、そしてレティアがどこからか取り出したフルーツタルトの残りが所狭しと並べられていた。甘い香りが部屋中に広がり、三人の食欲を刺激する。「このクッキー、フィオが作ったの？ めっちゃ美味しいねぇ！」　レティアは、クッキーを一口かじると、目を輝かせながら言った。口元にはクッキーの欠片がついていて、ルーシーがティッシュでそっと拭ってあげる。「えへへ、ありがと

　その言葉にルーシーは少しムッとしながらも、すぐにレティアを捕まえて頭をガシガシと撫でた。「……本物のリーダーなんですけどね。」　レティアは慌てて手をバタバタさせながらフィオに助けを求める。「わ、わぁ……たすけてぇーフィオぉぉ！」　しかし、フィオは笑いながら肩をすくめて答えた。「あはは……むりぃ……。怖いもん。」　レティアは「むぅ……」と可愛らしく声を漏らしながらも、すぐに気を取り直して食堂へ向かうことにした。　食堂に到着すると、三人はそれぞれ美味しそうなデザートを注文した。クリームたっぷりのパフェやフルーツタルト、濃厚なチョコレートケーキがテーブルに並び、甘い香りが漂う。「いただきまーす！」とレティアが元気よく声を上げると、三人はデザートを楽しみながら会話を始めた。　甘いデザートに包まれた和やかな食堂で、ルーシーとジェレミーは話を続けていた。　会議室での緊張感はすっかり解け、レティアとフィオの賑やかさがその場を彩っていたが、ジェレミーはふと真剣な表情を浮かべながら口を開く。「魔物が増える何かキッカケがあったと思うのですが……。」　彼の低い声には、引っかかる何かを探ろうとする慎重さが漂っている。 ♢魔王討伐の衝撃的な告白　ルーシーはジェレミーの言葉を聞きながらデザートを一口食べ、ふとレティアを見つめて軽い冗談を交えて問いかけた。彼女の目は、レティアの反応を探るように細められている。「魔物が増えるキッカケ……なんだろうなー？ レティー、わたしと出会った頃に、あなた……何かしたりしてない？」　その問いに、レティアはほんの一瞬考える素振りを見せる。その仕草は何気ないものだったが、彼女が放った次の一言が二人の空気を変えた。「ん？ 出会った頃ぉ……うぅーん……魔王っぽい人倒したけどー？ 怖くて、ビックリしちゃってぇ〜ファイアショットを放っちゃったぁ！ えへっ♡」　彼女は無邪気な笑顔を浮かべながら重大な事実をさらりと告白した。その言葉にルーシーとジェレミーは同時に動きを止め、驚いた顔で固まる。　ルーシーが目を丸くして声を上げる。「……魔王っぽい人を倒した？ それって、どういうことなのよ、レティー！」　彼女はフォークを置きながら身を乗り出し、レティアに詰め寄った。　ジェレミーも困惑した表情を浮かべながら慎重に問いかける。「その話……

♢魔石の分割とノクスの進化　虹色の膜に包まれた魔王の魔石は、静かに不気味な輝きを放っていた。その存在は、まるで洞窟そのものを支配しているかのような圧を放ち、空気を重くよどませている。奥底には禍々しさがまだ微かに残っているようで、凍りついたような冷たい気配が時おり壁面を走った。　そんな魔石を前にして、レティアはノクスをじっと見つめた。手に抱えた“虹の加護”を纏った新たな魔石を、ほんのり誇らしげに見つめながら問いかける。「ノクス、大丈夫だよね……？」　その表情は無邪気な笑顔をたたえていたが、胸の内に隠した緊張は隠しきれなかった。この魔石がもたらす影響は、未だ未知数。けれど、それでも信じたい――自分の魔力が希望へと変わることを。　ノクスはレティアの手元に顔を寄せると、静かに魔石を口にくわえた。そして――ためらいもなく、自らの体内へと吸収していく。　次の瞬間、虹色の輝きがノクスの全身を包み込んだ。魔王の残滓を宿していたはずの魔石が、レティアの魔力によって清められ、新たな祝福としてノクスの内に溶け込んでいく。　その身を覆う漆黒の毛並みは、まるで夜空にきらめく宝石のように艶を増し、そこへ差し込むように虹色の細い筋がゆらめきながら浮かび上がる。その光筋は生きているかのように全身を這い、脈打つたびに淡く明滅した。　ノクスの筋肉はより引き締まり、その巨体はさらに一回り大きく変化する。堂々たる佇まいは、“森の支配者”などという枠に収まりきらない威厳を纏っていた。　金色の瞳には、以前にはなかった虹色の煌めきが宿っていた。ただの光ではない。それはレティアの意思と、ノクス自身の力が融合した“覚醒の証”――強さと知性を合わせた、神々しさを思わせる輝きだった。　まるで全ての魔力の流れが、ノクスを中心に整えられているかのように。その視線は、森の奥深くまでも見通すような鋭さを帯びていた。　進化――それは、“力の上昇”ではなく、“本質の再定義”。ノクスは今、虹色の加護をまとい、