「クラウディア様、これからどうされるおつもりなのですか?」森の中を歩きながら隣にいるリーシャが私にそっと囁いてきた。これからどうするか……恐らくユダ達のことを尋ねているのだろう。「まずはこの鍵を渡してきた兵士の元に戻るわ」すると私の背後を歩いていたユダが声をかけてきた。「クラウディア様。後のことは自分たちで何とかしますのでどうかお気になさらないで下さい」「何とかなるって……。貴方達は宰相の命令で監獄に閉じ込められたのではないの?」「確かにそうですが……」ユダが言葉をつまらせる。「それなら、どうするおつもりですか?」ヤコブが話に入ってきた。「……陛下に直訴するわ」不本意だが、そうするしかない。「「「え!?」」」3人が声を揃えて私を見た。アルベルト……。『エデル』に来るまではアルベルトには何の期待もしていなかった。恐らく私のことは冷遇し、排除しようとしか考えていないと思ったけれども今回は違うようだ。少しは……彼を頼ってみてもいいかもしれない。そしてもし仮に却下されれば今後一切アルベルトには期待するのはやめよう。「クラウディア様、本気で仰っているのですか? 陛下がお話を聞いてくださると思っているのですか?」ユダが尋ねてきた。「ええ……何となくだけど、私の話を聞いてくれそうな気がするの」「そうですか。……つまり陛下との仲は悪くはない…ということですね?」何故かユダが面白くなさげな表情を見せる。「え? ええ。そうだけど……」「そう……なんですね。うまくいってるんですね……」どんどんユダの声が元気が無くなっていく。「ユダ? お前どうしたんだ? 陛下とクラウディア様の関係が良好なのは良いことだろう?」「黙れヤコブ!」ヤコブの言葉に、ユダはまるで自棄を起こしたかのように反論し……その後、2人は城に到着するまでの間、口論を続けた。「クラウディア様、あの方たち………一体どうしてしまったのでしょうね?」何も事情を知らないリーシャが尋ねてきた。「さ、さぁ……私には何のことだかさっぱり分からないわ」リーシャの質問に、私は曖昧に返事をすることしか出来なかった――**** 先程の訓練場に戻ると、まだ彼らは訓練を続けていた。そしてその場にいた全員が私がユダたちを連れて戻ってきたのを見て、驚きで目を見張っている。私は鍵を預
Last Updated : 2025-11-27 Read more