翔太の優しい声に反応するように顔を上げると額に目元に頬に優しいキスが降りてくる。そして最後に唇に…。 触れるだけの、子供がじゃれ合うような軽いキスを繰り返す。もう一度、額に唇を寄せ 「もう大丈夫か?」 優しい声で静かに聞いてくる。俺はそんな声を聞きながらそっと目を閉じ息を吐く。 「ありがと翔太。もう大丈夫」 翔太のこの行為のおかげで俺はいつも落ち着ける。そしていつもの偽りの俺へと戻れるんだ。 「ねぇ」 躊躇いがちに声をかけられ 「ん?」 二人して声のした方を見る。 「二人とも付き合ってないんだよね?」 雅がそんなことを聞いてくる。 「そうだけど?どうして?」 なんでそんなこと聞くかなぁ? 「あ…うん…織田くんは苗代くんのこと好きなのかなって…だって傍から見たら二人とも恋人みたいだったから…」 雅が少し焦りながらいう。榊や佐紀も頷いている。んー説明するのめんどぉ。そんな気持ちを含めて翔太を見てみる。翔太は少し困った顔をして溜め息をつき 「俺たちはお互い好きだぜ。ただ恋人になるぐらいの好きじゃない。好きって気持ちも色々あるだろ?蒼樹は金城のことが好きでしょうがない。蒼華の名を捨ててもいいぐらいに…。俺だって彼女のことが好きでしょうがない。俺たちのお互いを好きって気持ちはそんなもんだよ」 俺を撫でて答える。俺はそんな翔太の撫でる手を甘受しながら翔太の服を掴んでいた手に少しだけ力を込める。 「それに…さっきのあれはこいつにとってとても大事な儀式だ」 俺をもう一度その腕に抱き締め翔太が続ける。 「儀式?」 雅たちの頭に疑問符が浮かんでるね。ん、ほんと面倒。 「本来の姿に戻ったこいつを落ち着かせるためだけの行為。それ以上でもそれ以下でもない。あれはこいつにとっても俺たち…俺にとっても必要な儀式なんだよ」 翔太の言葉に溜め息をつく。こんな面倒なこと聞かれるのなら見せるんじゃなかったなぁ。ほんと… 「大丈夫だ。だから落ち着け」 俺にだけにしか聞こえないように優しい音色が耳に滑り込んでくる。ほんと、翔太ってばよく気が付くなぁ。俺がイラつきだしてるって…。 「俺たちにとって蒼華は絶対だ。お前たちを掟の中に入れるのも蒼華が決めたからだ。そこだけは勘違いするな。お前たち四天王は俺たちに守られる必要なんてない。それだけの実力があるんだから
Last Updated : 2026-02-17 Read more