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Auteur: 槇瀬陽翔
last update Date de publication: 2026-02-25 17:36:44

side蒼樹

翔ちゃんが出ていって凄く気まずい。

怒りに任せて俺、絶対に変なこと言っちゃったよ。

「蒼樹」

っ、訊くのが怖い。

「な…なに?」

でも訊かなきゃダメだよね。

「そんな顔するなって…なぁ、消毒してくれないか?」

突然そんなことを言われて

「へっ?」

間抜けな声が出た。消毒ってなに?キョトンとした顔で見てたら

「これ、消毒してくれないか?」

拓ちゃんは制服の襟元を肌蹴させ俺に見せた。

「っっ、翔太のヤロ~!!ぶっ殺す!!」

くそ、なんで拓ちゃんの首にキスマークなんかつけたんだよあいつ!

「蒼樹、してくれないか?」

いつの間にか俺の傍に来た拓ちゃんが俺の腰に腕を回して言ってくる。

「俺で…いいの?」

ほんとに俺が消毒してもいいの?

「お前がいいから頼んでるんだけど?それとも他のやつにしてもらおうか?」

んにゃぁ~!

「ダメぇ~!!俺以外がつけたらダメぇ!」

って勢いに任せて俺なに言ってんだろ。

「じゃぁさ、消毒してくれるか?」

拓ちゃんは凄く優しい笑みを浮かべもう一度、同じこと訊いてくるから俺は頷いた。俺は拓ちゃんの首についてる翔太の
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  • 蒼い華が咲く   116

    「蒼樹」 ボーっと薬のカプセルを見ていたら名前を呼ばれた。 「え? あ…何?」 俺は拓ちゃんを見て聞いてみる。 「焦らなくていいんだから。ゆっくりいけばいいんだ」 拓ちゃんはそう言って俺の頭を撫でる。 「うん。そうだね。明日からはヨーグルトで頑張ってみる」 俺は拓ちゃんに抱きつきいう。 「そうだな。少しずつチャレンジしていこう」 拓ちゃんは俺を抱きしめ返し言ってくれる。 やっぱり拓ちゃんに抱きしめられるの好きだな。 「この後どこか行くか? それとも家でゆっくりしてるか?」 拓ちゃんは俺の頭を撫でながら聞いてくる。 「う~ん。どうしようかなぁ~…」 俺は拓ちゃんに抱きついたまま考える。 拓ちゃんと出かけるのも捨てがたいし、このまま家でゆっくりしてるのも捨てがたい… 「う~ん…決まらない~」 俺は上目遣いで拓ちゃんを見る。拓ちゃんは苦笑を浮かべ 「だと思った。まぁ俺も決めてないけど」 そういう。俺は拓ちゃんに抱きついたまま 「じゃぁさ。このままダラダラしてない?」 俺はそう聞いてみる。 「それも悪くないな」 拓ちゃんはすんなり俺の意見を了解してくれた。 「んふふ。やっぱり拓ちゃんは優しいな」 俺は拓ちゃんに抱きつく腕に少しだけ力を込めた。 「お前限定だけどな」 拓真はそうはっきりと言ってくる。「うっ」 俺はその言葉に真っ赤になる。そういう言葉って聞きなれてないから仕方ないよ。 実の親からの本当の愛を受けたことがないんだからさ。 こんなストレートな言葉って照れちゃうんだよ。「早く慣れろよ」 なんて拓ちゃんは言って俺の額にキスをする。食器を片付けて俺と拓ちゃんは俺の部屋へと移動した。 でベッドの上で拓ちゃんは壁に凭れて座り俺はそんな拓ちゃんに凭れて座っている。 俺のお腹に拓ちゃんの両手があるから、俺はその手を触って遊んでいる。「あのさ拓ちゃん」 俺は拓ちゃんの手を触ったまま声をかけた。 「ん? なんだ?」 拓ちゃんが俺の肩に顎を乗せて聞き返してくる。 「うん。あのさ…こんなこと俺が言えた義務じゃないのわかってるんだけどさ…」 本当は俺に言う資格がないのはわかってる。 「何だ? 言ってみろよ」 拓ちゃんはそう言ってくれる。 「うん。あのさ。GoldWolfには戻ってほしくないなって…

  • 蒼い華が咲く   115

    俺は拓ちゃんに案内されて病院まで来ていた。拓ちゃんは受付でなんか話してる。「蒼樹。ちょっと」なんて呼ばれるから行くと「これ書いてくれ。初診だし。保険証あるよな?」そういわれる。「あ…そうだな」俺は財布の中から保険証を取り出し手渡された紙を書き出す。全部書き終え俺は保険証と一緒に受付に出す。「少しお待ちくださいね」なんていわれるから俺は椅子に座って待った。「織田さんお待たせしました」そう呼ばれるから受付に行く。「保険証ありがとうございます。今ご案内しますね」そういわれる。俺は保険証を財布にしまう。「こちらです」そう言われる。俺は拓ちゃんと一緒に着いていった。目的地は内科。「こちらでお待ちくださいね」そういわれる。拓ちゃんは「そこ座ってな」俺に空いてる席に座るように言う。「立っても平気だけど?」俺は聞いてみるけど「いいから座ってろ」そう言われるから「ん。わかった」俺は諦め椅子に座った。あの後、俺は色んな検査を受けました。まる。血液検査とかね。色々とね。で、只今お兄さんの前に座ってま~す。勿論、拓ちゃん込みで…。「検査の結果はやっぱり異常は見当たらない」勝さんはカルテを見ながら言ってくる。「はぁ」俺はそう答えた。「今まで通り薬でってことになるけど、薬はあくまでも補助的なものだから蒼樹くんが少しでも食べられるように努力していってほしいんだ」勝さんはそう言ってくる。「努力ですか…。それで治るのかな?」俺は聞いてみる。「今よりはよくなると思うけど…。少しずつでいいからチャレンジしてみてごらん。拓真もいるんだし。何かの手助けにはなるだろう」勝さんはそう言う。俺は拓ちゃんの方を見てみる。「俺は構わないぞ?」拓ちゃんはそう言ってくれた。やっぱり優しいな。「んじゃぁ。頑張ってみる」俺はそう答えた。「薬は今まで通りのを出しとくからちゃんと飲むように!」勝さんに釘刺されちゃった。「は~い」俺は素直に返事をする。「吉田には俺から言っとくから。診察はこれで終わり。後は薬もらって帰っていいぞ」勝さんはそう言ってくれる。「ありがとうございました」俺はお礼を言って拓ちゃんと一緒に診察室を出た。順番待ちして処方箋もらって、薬局で薬もらって俺達は一旦、拓ちゃんの家に戻った。「結構時間かかったな」

  • 蒼い華が咲く   114

    家に戻ってから、意外にもすんなり俺は解放されてお風呂を先に頂き、拓ちゃんの部屋でポツンと膝を抱えて隅っこに座っていた。今ね。拓ちゃんはお風呂なの。だから俺一人っきり。ポツンと座ってボーっとしてたの。「どうした? 疲れたか?」フワッと横から抱き締められ拓ちゃんの髪の毛が俺の頬を撫でる。「ん? うぅん。大丈夫」俺はそう答える。疲れてないのは本当だから……。拓ちゃんはそのまま俺の後ろに座り「どうした? 言いたいこといってもいいんだぞ?」そう聞いてくる。俺は拓ちゃんにそっと寄りかかって「甘えてもいい?」聞いてみる。拓ちゃんは俺を抱き締める腕に力を込め「あぁ。好きなだけ甘えていいぞ」そう言ってくれる。俺は拓ちゃんの腕を掴み「もう少しこのままでいて…」呟く。そしたら優しく撫でられた。「蒼樹。おいで」拓ちゃんは俺を立たせるとベッドまで行き朝と同じ体勢で俺を抱き締めてくれる。俺は拓ちゃんに寄りかかって拓ちゃんの指に自分の指を絡めていた。なんか不思議……ただこうしてるだけで落ち着くんだもん……凄く幸せなかんじ……「蒼樹。好きだよ」拓ちゃんが俺の手を握り締め告げてくる。「うん。俺も好き。拓ちゃんが好き…」俺は拓ちゃんの手を握り返した。「そろそろ寝ないと明日は検査だからな」拓ちゃんは時計を見て言う。俺も時計を見て「そうだね…。寝ないとまずいよね」だってもう12時だし…。「電気消してくる。ちょっと待ってな」拓ちゃんはベッドを降り部屋の電気を消しに行く。そして戻ってくると「ほら。おいで蒼樹」布団を上げ俺を呼ぶ。俺は誘われるようにそっちに移動する。拓真は俺を布団に入れると自分も入ると俺を抱き締めてきた。「あ…」拓ちゃんが突然そんな声を上げる。「どうしたの?」俺が上を向くとそっとキスが降りてきた。触れるだけのキス。何度もしてくれた。「お休みのキス。なんてな」拓ちゃんはそういう。俺は拓ちゃんのパジャマを掴み「もっとして?」なんて言ってみる。そしたらフッて拓ちゃんは笑い俺の顔を両手で包み込むと顔中にキスしてくれた。あぁ。俺ってやっぱり拓ちゃんに甘えるの好きなんだ……拓ちゃんが好きで好きでしょうがない……「…ん…」さっきとは違うキスが唇に降りてくる。何度も繰り返すキス。拓ちゃんとのキスって大好き。チュッて音

  • 蒼い華が咲く   113

    美優さんの運転する車で着いた場所は高級レストラン!ちょっと~!何でこーなるの~!俺はすっごい不安で拓ちゃんの服の裾を掴んでクイクイって引っ張ってみた。 拓ちゃんは俺を見て 「大丈夫だって。ここバイキングだし。知り合いの店だから」 そう教えてくれる。でも不安なんですが…だって…お母さんがどうとか言ってたし…拓ちゃんは俺の手を握り 「行くぞ」 なんて歩き出した。俺はそれについてくしかないんだけどさ。 でもやっぱりちょっと緊張してて手が震えてるよ。 少しだけ拓ちゃんの握る力が強まる。 まるで俺を安心させるように…店の中に入ってさっさと店の中を歩いていく。場所知ってるってか決まってるのかな?なんて思ったら拓ちゃんが立ち止まる。 「んにゃ」 よそごと考えてたから思いっきり拓ちゃんの背中に顔をぶつけちゃったよ。 「大丈夫か? 紹介する俺の両親と兄貴」 拓ちゃんが振り返り教えてくれる。んの~~~~~~~~!一家総出ですか?俺は拓ちゃんの後ろから出て 「は…初めまして織田蒼樹です」 取り敢えず挨拶をする。だって礼儀でしょ? うわぁ!お母さん凄い美人。 お父さんは凄い紳士的。お兄さんもかっこいい。 拓ちゃんの家族ってみんな美人さん! 「初めまして。拓真の父の啓三です。でこっちが妻の綾乃に長男の勝。さぁ立ってないで座りなさい」 そう紹介される。美優さんたちももう座ってるし…… 俺はどうすれば…なんて考えてたら 「ほら」 拓ちゃんがここに座れとばかりに椅子を動かしてくれるから俺は大人しくそこに座った。 拓ちゃんはそのまま俺の隣に座ったんだけどね。 「真帆に聞いてたけど蒼樹くんってほんとキレイね」 なんてお母さんが言ってくる。 「そんな…皆さんのが美人じゃないですか!」 俺はつい思ってたことを言ってしまった。 あ…また言っちゃった。 「だから蒼樹くんもキレイだって」 佳代さんが言ってくる。美優さんは隣で頷いてるし。 「えぇ…そんなことないですよ~」 俺は思いっきり否定をする。だって本当のことだし。 「拓真。明日10時に病院に蒼樹くん連れて来いよ」 勝さんが急にそういう。 「わかった」 拓ちゃんがそう答えてる。 あ…俺の検査だっけ… 「すみません…なんか俺のせいで…検査なんか頼んじゃって…」

  • 蒼い華が咲く   112

    「ほえぇ~」 俺はリビングに来て部屋の中を見て思わずそんな声が出た。すんごいの。広くて色んな物が飾ってあって…。「親父の趣味だ。先に部屋行くか。荷物置きに行かなきゃいけないしな」 ずっと俺の荷物を持ってた拓ちゃんがいう。 「うん」 俺は素直に頷いた。 拓ちゃんはそのままリビングを抜けて階段を上がっていく。ひっろ~い!マジで広い。迷子になりそう。「蒼樹こっち」 拓ちゃんに呼ばれ俺は小走りでついていけば 「ここだ」 拓ちゃんがドアを開けてくれる。きんちょー。初めてだよ。他の人の家に行くとか部屋に入るの…「お邪魔しまーす」 俺はそういいながら部屋に入った。ひろ~い。モノクロの家具で揃えられてる。なんか拓ちゃんらしい感じ。 「なんか拓ちゃんらしい感じの部屋だね。」 俺はそう言って振り返ると 「いやぁ~ん。本当に連れてきてくれた~!」 なんて言葉と共に抱き締められた。胸があたって苦しい…。窒息しますよ俺?「姉貴。蒼樹が死ぬ」 拓ちゃんはあくまでも冷静に俺からお姉さんを引き剥がす。 「んもう。拓真の意地悪。まぁいいわ。初めまして拓真の姉の佳代です」 そう言いながらお姉さんは俺に名刺をくれた。 「初めまして。織田蒼樹です」 俺は名刺を受け取り驚く。だって、だって、デザイナーって書いてあるんだよ?拓ちゃんちの家族ってどうなってんの?「美優姉は? まだ病院?」 拓ちゃんは俺のカバンを置きながら聞いている。 「あ~うん。そろそろ帰ってくるはず。ねっねっ蒼樹くん。お茶しよう、お茶」 俺はそう言われ佳代さんに引きずられるように拓ちゃんの部屋からリビングへと連れ出された。 「さぁ座って」 リビングに来ると佳代さんは俺をソファに座らせキッチンに行ってしまう。 俺は大人しく座って待っていた。暫くして佳代さんが戻ってきて 「はいどうぞ」 紅茶の入ったカップを俺の前に置いてくれる。 「ありがとうございます」 俺はそう言って頭を下げる。 「そんなにかしこまらなくていいわよ。楽にいきましょ。ね」 佳代さんはそう言って笑う。けど……正直どう接していいのかわからない……こんなの初めてだから……「難しい顔になってるよ。蒼樹君もしかしてこういうの初めて?」 佳代さんがそう聞いてくる。 「はい。俺…友達の家とか行った

  • 蒼い華が咲く   111

    次の日、俺たちが起きたのはお昼前だった。シャワーを浴びて俺の部屋に移動してベッドの上でダラダラしてるんだけど… 実はさっきから拓ちゃんが俺の髪の毛弄ったり首筋にキスしたりしてくすぐったくてしょうがない。 あ…俺ベッドの上で拓ちゃんに後ろから抱き締められてます。 「ん~…拓ちゃんくすぐったいって」 そう抗議してみてもやめてくれる気配はない。もしかして甘えてる?「ねぇ…拓ちゃん、学校休んでよかったの?」 俺はもう一つの疑問を口にしてみる。 「ん? …あぁ。今日と明日は欠席扱いだ」 拓ちゃんはそう言って俺の肩に頭を乗せる。ほえ?「それって俺も? てかなんで?」 拓ちゃんの行動にも疑問があるが…。 「あぁ。ちょっと用事があって…本当は連れて行きたくないけど…」 なんていいながらガブって肩を噛んでくる。 「ちょ…拓ちゃん? さっきから何? もしかして甘えてるの?」 俺は拓ちゃんの髪に触れ聞いてみる。 「いいだろ? …今回の件…俺もかなりショックだったから…甘えたいんだよ」 拓ちゃんはそう言ってギュウって抱き締めてくる。あぁ。やっぱりそうだったんだ。「ごめんね?」 俺は拓ちゃんの頭を撫でて言う。 「お前からのごめんは聞かないって言ったろ? いいんだよ。どうせお前の所にも行くと思ってたし…」 拓ちゃんはそう言って顔を上げ俺にキスをしてくる。 「…ん…」 触れるだけのキスだけどやっぱり拓ちゃんとのキスは気持ちがいい。 「今日は何処行くの?」 俺は拓ちゃんの手を握り締め聞いてみる。 「俺の実家。姉貴が煩い。後この間行った定食屋の女将さん真帆さんていうんだけど真帆さんにお前の事お袋にリークされた。連れてこいって煩い」 拓ちゃんは俺の指に指を絡め言ってくる。 「うえぇぇ~! マジですか?」 俺はその言葉に驚いた。拓ちゃんは俺を抱き締めたまま横に倒れ 「マジ。大マジ。夕方から行くからな。別に普通にしてればいいから」 そんなことを言ってくる。 「えぇ~ちょっとまった…俺が行ってもいいの?」 俺は身体の向きを変えながら聞いてみる。 「いやお前が行かないと俺が困るんだけど…」 拓ちゃんは苦笑を浮かべ言う。 「あ…そっか…判った…いいよ」 俺が呼ばれてるんだから行かなきゃだめか…。初めてだよな人の家に行くのなんて…

  • 蒼い華が咲く   56

    結局あの後、色んな書類に目を通して俺の率直な意見を出した。それでいいのかよぉとか思いつつ…。でもまぁ引き受けたものは仕方ないよね?で、俺は結局、寝たままの状態で生徒会の会議に参加したんだ。「動けるか?」 教室から俺のカバンも一緒に持って戻ってきた拓ちゃんが聞いてくる。 「ん、大丈夫」 ググッと背伸びをして答える。 「じゃぁ帰るぞ」 なんて言ってくるから俺はそれに頷き立ち上がる。 「おわぁ」 立ち上がった瞬間グラッとふらつき倒れそうになる。けれど倒れることなく俺は拓ちゃんの腕の中。 「本当に大丈夫か?」 拓ちゃんの眉間に皺が寄る。 「ん、ちょっとふらついただけだから

  • 蒼い華が咲く   36

    毎度のことながら怒涛の如くテストも終わり答案用紙が返された。そして、毎回恒例の順位表が廊下に貼りだされていた。「やっぱお前ってムカつく」 順位表を見て翔太が呟く。 「なんで?」 言わんとすることはわかってるけど、つい聞き返しちゃった。 「あの結果だよ! なんでお前あんなに成績がいいわけ? 普段、授業はサボるは、話は聞いてないは、寝てるはってしてるヤツがよ!」 張り出された紙を指さし言われた。 「イヤ、ほら、翔ちゃんだっていいじゃん?」 俺は翔太も人のこと言えないだろって意味を込めて言い返した。実際そうだしさ。 「お前ねぇ、普段から真面目に勉強してねぇ不真面目なやつがクラスで

  • 蒼い華が咲く   34

    「泊ってく?」 俺は自分の口から出てきた言葉に驚いた。金狼さんも驚いたようだ。 「あっ、やっ、無理にって言わないよ」 俺は慌てて弁解した。だって明日はテストだしね。そんな場合じゃないよね。 「いいのか?」 金狼さんは驚いたままで聞き返してきた。 「あ、うん。金狼さんがそれでいいならの話だけどね」 俺は門を開けながら答えた。だって無理強いは出来ないもん。 「お前が迷惑じゃないなら泊ってくが…」 金狼さんが苦笑を浮かべる。 「俺は平気。じゃぁ、上がって。俺のベッドだから狭いけどそこは我慢してね」 俺は家の鍵を開けて金狼さんを招き入れた。あっ、これで2回目かも…「お邪魔しま

  • 蒼い華が咲く   30

    東棟から西棟の教室に戻ろうと思って階段を下りてたら会長さんが壁に凭れて待ってた。 「ごめんね? 俺のせいで会長さんにも迷惑がいっちゃったでしょ?」 俺は小さく笑いながら聞いてみた。俺のとこに来たってことは会長さんの所にも行ったってことだし… 「俺は大丈夫だ。お前は? 大丈夫か?」 会長さんに反対に聞かれちゃったや。 「大丈夫だよ。迷惑かけたのはこっちだしさ。ごめんね?」 俺はぺこりと頭を下げた。間違いなく、俺が起こした行動で彼に迷惑をかけたのだから謝るのは当たり前だからね。 「お前からのごめんは聞かないって言っただろ」 なんて言われてしまった。 「それじゃぁ言葉がないよ会長さ

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