聖美は、呆れたように溜息をついた。「彼、メッセージの返信も遅いし、お願いしたこともすぐにはやってくれないんでしょう?それって間違いなく減点対象よ。本当にあなたのことを一番に考えてくれてるのかしら」智美は言葉に詰まった。「……でも、すごく忙しい人だから。メッセージだって、仕事中はすぐには見られないと思うし」「あなたより大事なことなんてある?」聖美は呆れたように眉をひそめる。「彼氏へのハードルが低すぎるのよ。いくらお金持ちでイケメンだからって、そこで妥協しちゃダメ。女の子はもっと自分を大切にしなきゃ。自分を一番に考えていいの」智美は反論した。「……彼は、私にはとても優しくしてくれるわ。それに愛って、お互いさまだと思うの」「やっぱり分かってないわね。男性こそ、女性より尽くすべきなの。それができないなんて論外よ!」聖美は引き続き智美を諭す。「恋愛でも結婚でも、女性が背負うリスクは男性よりずっと重いのよ。たとえば妊娠ね。産むにしても産まないにしても、体がボロボロになるのは女性だけ。就職活動だってそう。『結婚の予定は?出産は?』って、就活の面接で必ず聞かれるでしょ?既婚で子どもがいない女性なんて、それだけで敬遠されることもあるわ……男性がそんなこと聞かれる?フン、絶対ないわよね。それなのに、多くの男性は女性をナメてる。『結婚相手に高額の結納金を求めるなんて、女は強欲だ』なんて言うくせに。じゃあもし、女性が何も求めなかったらどうなると思う?妻の実家に喜んで婿入りして、家事も育児も義父母の介護も、全部引き受ける覚悟が彼らにはあるの?あるわけないじゃない」智美は静かに頷いた。「聖美さんの言ってることは分かるわ。でも今の時代、昔とは価値観も違ってきているんじゃないかな。経済力のある女性なら、男女対等でありたいはずよ。二人で一緒に家庭を築いていきたいって、そう思ってる人が多いと思う」「まさに、そこなのよ」聖美は我が意を得たりとばかりに頷く。「目覚めた女性たちの恋愛観は、もう昔とは全く違う。問題なのは、男性の大半がまだ『目覚めていない』ってこと。彼らは相変わらず、自分に都合のいい有能な相手を求めてるの。恋愛でも結婚でも、男女の求めているものが致命的にズレてるんだから。理想のパートナーなんて、そうそう見つかるわけないのよ」ひとしきり恋愛談義に花
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