菊江の容赦ない言葉の猛攻に、真一郎は言葉を失い、二の句が継げなかった。このババアは一体どういうつもりだ?かつて自分の息子の嫁を探すときは、散々山本家を頼ってきたくせに。今、孫の嫁を探す段になって、適当な底辺出身のバツイチ娘を選ぶなんて、どうかしている!まさか年を取って耄碌したとでもいうのか!菊江は彼の呆気にとられた様子を見て、心の中で自分を罵っているのを敏感に察知した。「他に言いたいことがあるなら、今のうちに言いなさい!今日は白黒はっきりさせましょう。これ以上、後になってあなたが家に押しかけて騒ぎ立てるのは御免だわ。この老いぼれには、あなたの相手をしている暇なんてないのよ!」真一郎は歯をぎりぎりと食いしばり、直言した。「菊江さん、息子の嫁を選ぶ目は確かでしたが、孫の嫁選びは大失敗ですな!あんな女を選ぶなんて!」菊江は冷淡に切り捨てた。「何でもかんでも私のせいにしないでちょうだい。息子の嫁は、息子自身が選んだのよ。私じゃない!孫の嫁も、彼が自分の意志で選んだの。私は年を取って、もうあれこれ管理する気力もないわ。人は老いを受け入れなければならないよ。子孫のことに口を出しすぎると、寿命も徳も削られるというものだわ。こんなに余計なお世話が好きだから……その性根じゃ、畳の上では死ねないね!」真一郎「!!」こんなふうに親戚を面と向かって呪う人間がいるだろうか?彼も悠人のためを思って言っているのに、どうして菊江さんは理解しようとしないんだ?真一郎は怒りで顔色をどす黒く変え、憤然と足を踏み鳴らして岡田家を去るしかなかった。嵐のように伯父が去った後、悠人は祖母の方を向き、ようやくその顔に隠していた疲労の色を滲ませた。「おばあさん……兄さんのこと、知っていたんですね……」菊江の目に、今まで抑えていた涙が光った。「ええ、知っているわ。和也は今、きっととても危険な状況にいる……」岡田家の子孫が拉致されるという事態は、これが初めてではない。菊江は長い人生で数々の風雨を経験してきたからこそ、その心構えは嫁たちよりも遥かに安定していた。「明日香と美穂は今、耐えられない状態だから、私が耐えなきゃいけないの。家には山積みの問題があって、誰かが舵取りをしないといけない。悠人、和也を探すこと以外に、岡田グループの重圧も背
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