東央システムズ。真琴は自社に戻って必要な資料を揃えると、すぐに智昭のところへと向かった。東央とアークライトは複数の共同プロジェクトを動かしているため、真琴がこちらへ足を運ぶ頻度も自然と高くなっている。智昭のオフィスで実験の細かいプロセスについて話し終えた後、智昭が口を開いた。「遠隔操作のプロジェクトが片付いたら、次はワイヤレス送電のプロジェクトに加わってもらえないかな」そして、言葉を続ける。「あの分野は以前にも触れていたから、すぐに勘を取り戻せるだろう。何より君は飲み込みが早いからな」真琴が今のプロジェクトをいつ終えられるかは未定だったが、智昭はあらかじめ彼女に心の準備をさせ、今後のスケジュールに組み込んでもらうつもりで声をかけた。その誘いに、真琴はパッと明るい笑みを浮かべた。「私自身も、次はワイヤレス送電のプロジェクトに参加したいと考えていたんです。高瀬さんからそう言っていただけたので、今後の作業計画をしっかり組んでおきますね」智昭の意図は、真琴にも十分に伝わっていた。それに、最近になって由美とユナイティア国の提携関係を調査する中で、真琴と信行、そして光雅は一つの事実を突き止めていた。ウェストリア研究所もまた、ワイヤレス送電の広範な実用化に向けて研究を進めており、ゆくゆくは永久機関の開発を視野に入れているということだ。その情報を得てからというもの、真琴のこのプロジェクトに対する興味はますます強まっていた。誰かと勝ち負けを争うためではない。純粋な研究者としての探求心が掻き立てられていた。その後、智昭と関連する業務についていくつか言葉を交わし、真琴は一明と共に研究所へと向かった。現在、東央の自社研究所は絶賛設立準備中である。もし東央が東都市で契約したいくつかのプロジェクトで大きな成果を上げることができれば、光雅は今後、東都にビジネスの拠点を移すつもりでいた。……夜の9時。真琴と一明は、ようやく研究所での作業に区切りをつけた。二人が市中心部に戻ってきた頃には、すでに時計の針は11時を回っていた。研究に携わる者の性分というべきか。目の前の作業がほんの少しでも残っていれば、それを翌日に回して帰宅することなど絶対にできない。マンションの下に車が停まる。真琴はドアを開けて外へ出ると、
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