七年の恋の終わりに、冷酷な彼は豹変した のすべてのチャプター: チャプター 1251

1251 チャプター

第1251話

それでも澪士は決して諦めず、隙あらばこうして要求をねじ込んでくる。……ほんと、大型犬みたいでしつこい。泣いている犬のスタンプを見つめているうち、ミキはほんの一瞬だけ絆されそうになった。可哀想だから少しだけ宥めてやろうと、彼女は「犬の頭をヨシヨシと撫でる」スタンプを一つだけ返してやった。だが送信ボタンを押した直後、自分の行動がまるでバカップルのやり取りのようだと気づき、ミキは慌てて画面を閉じた。そこへ、休憩室に入ってきたアシスタントの萌が、スマホを見て無意識に微笑んでいたミキの顔をバッチリ目撃してしまった。「ねえ、ミキさん。もしかして最近、彼氏できました?」「――っ!?」ミキは危うくスマホを床に落としそうになった。図星を突かれた動揺から、明らかに目が泳いでしまう。「ち、違うわよ!な、なんでそんなこと言うの!?適当なこと言わないで!」萌は不思議そうに首を傾げた。「そうですか?でもミキさん、ここ数日すっごくお肌のツヤが良くてキラキラしてますよ。なんというか、内側からフェロモンが滲み出てるっていうか、すごく色っぽくなった気がして……」「…………」そ、そんなに……わかりやすいの!?ミキは無意識に自分の両頬をペチペチと触った。思い当たる節は、一つしかない。出張前のあの数日間、澪士に朝から晩までベッドで散々愛され、限界まで注ぎ込まれたせいだ。女は極上のオスに激しく抱かれ、極限の快感を与えられると、ホルモンバランスが整って肌の調子も劇的に良くなるというが……極上の男って、本当に最高級の美容液みたいなものなのね……ミキは火照る頬をごまかすように、フルーツティーをもう一口流し込んだ。夜。シャワーを浴び終えたミキは、胸の奥に重い不快感と、チリチリとした鈍い痛みを覚えていた。――生理前の、あの独特の張りだ。ミキは温めたタオルを用意すると、リビングのソファに深く丸まり、片手で胸元を優しくマッサージし始めた。空いているもう片方の手は、スマホをいじってSNSの裏アカウントをスクロールしている。この裏垢のタイムラインはすっかり彼女の好みに調教されており、少しスワイプするだけで、見事なシックスパックのイケメンたちが次々と画面に現れる。以前なら、これを見て「眼福だわ〜」とテンションを上げていたは
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