その眼差しは、まるで氷のように冷たく鋭い刃だった。帰国してからというもの、自分がどれほどの思いでこの地位を築き上げてきたか。これほどの規模を誇る会社を自らの手で築き上げ、すべてが輝かしい未来へと向かって順調に進んでいたはずなのに。今や、そのすべてが音を立てて崩れ落ちてしまった。寧音のその言葉には、承一もさすがに呆れて眉をひそめた。自らが犯した重大な過ちを棚に上げ、すべての責任を他人のせいにしようというのか。そもそも自分が不正に手を染めなければ、こんな事態には陥らなかったはずではないか。紬は静かに寧音を見つめ返した。その途端、得も言われぬ深い虚無感が胸に広がっていくのを感じた。言葉をどれほど尽くそうとも、決して真意が届かない相手というのは確実に存在するのだ。小さく、乾いた笑いをこぼす。それでいて静かに放たれたその言葉は、寧音の心の最も脆い部分へと深く突き刺さった。「園部さん、あなたって本当に哀れな人ね」もはやこれ以上、彼女と不毛な言い争いを続ける気力すら湧かなかった。弁明の余地などない。ここで声を荒らげたところで何の意味もない。彼女の目も心も、すでに救いようがないほど曇りきっているのだから。寧音は今や、激しく波打つ感情を抑え込むことができなかった。その場に崩れ落ちそうになりながら、縋りつくような思いで、慎へ救いを求める視線を向けた。慎はその悲痛な視線を、静かに受け止めた。ゆっくりと片手を上げ、席に着くよう促す。荒れ狂う波をなだめるような、ひどく静かで落ち着いた動作だった。それからゆっくりと紬へ向き直り、深く澄み切った瞳で告げた。「温井社長、会社の規定に厳格に則るというのであれば、双方の持株比率も厳密に照らし合わせるべきだ。仮に俺が持つ株式が東陽の代理保有だとしても、彼女と母親である粟野咲の持分を合算すれば、その比率は俺単独のものを下回ることはない」慎の放ったその一言で。寧音の顔色が、みるみるうちに死人のような土気色に染まっていった。紬は慎を見つめた。その口元にほんの僅かな冷笑が浮かぶ。「では、今現在、手元に残っている株式が一体何パーセントなのか、ご本人に直接聞いてみたらどうかしら」その瞬間、寧音は全身を氷水に突き落とされたような絶望的な感覚に襲われた。違約金のために、株式を
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