130. 第伍話 力の針金 私達はまず牌山を作った。 カシャン!カシャン! 私とミサトはあっという間に山を完成させる。 「はや……!」カシャン! 続いてヨシエさんも山を作った。「あ、そうやってやるのか。手が小さい僕には難しいよ~」「手が大きい必要はあまりないの。ヨシエさんの手も小さいでしょ。ユキなんかクリポンよ? どうやってんのあれって思うけど、ようは小指の使い方次第よ。小指から小指へと力の針金を通すつもりでやってみて」「針金を通す……」 ミサトの説明は正直言うとよく分からなかったが、ただその教え方でなぜだか今まで全員できるようになったので教え方としては正しいんだろうと思う。けど、針金通すってどーゆーこと? とは今でも思う。 「よっとと、あーー!」ガシャン! キュキュの山は崩れてしまった。「まあ、練習しないと最初はね」「大丈夫大丈夫」 ひっくり返った牌山を4人で手分けして作り直す、そして山を完成させ、サイコロをふり配牌を取ろうとする段階になって私はあることに気付いた。 「私、対面に届かないかも」 そうなのだ。ミサトは人間に戻っているが私はクリポン体のままである。これでは背が低すぎて対面の山に届かない。「エル。この子、もう人間に戻そうよ。このあたりはシン族も多くいるから人間も目立つことないしいいでしょ」「仕方ないですね。あーあ、可愛いかったのにナア~」 パッ 「おっ! 戻った! 久しぶりだなこの身体!」「ユキ! やっと会えた! わたしのユキだ!」そう言って思わず対面から
Last Updated : 2026-01-21 Read more