All Chapters of 【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜 通: Chapter 141 - Chapter 150

159 Chapters

第1部 四章【スノウドロップ】その6 第伍話 門前清自摸和の難しさ

140.第伍話 門前清自摸和の難しさ 5種の役しか使わない麻雀を打つこと約2時間。エルがついに大物を仕上げた。「ツモりましたヨ! ねえ、これ美しくないですか。発だけなんですケド」 そう言ってエルが倒した手は確かに美しかった。一二二三三四八八八九発発発 九ツモ「すごい! メンホンだ!」「メンホン?」「丁度そろそろ解放してもいい頃かしらね。エル、この手は発だけじゃないわ。ツモ、発、メンホンの5翻で満貫。丁度いいきっかけだし新しくチンイツ、ホンイツとツモを加えましょうか」手役図鑑【その6】清一色《チンイーソー》通称メンチン・チンイツ6ハン手役22223467888899  1種類のスートで全メンツ揃える。鳴き可能。鳴くと5ハン。鳴いてないチンイーソーをメンチン。鳴いたチンイーソーをチンイツと言う。手役図鑑【その7】混一色《ホンイーソー》通称メンホン・ホンイツ3ハン手役333456789東東西西西 1種類のスートと字牌の組み合わせだけで全メンツを揃える。鳴き可能。鳴くと2ハン。鳴いてないホンイーソーをメンホン。鳴いたホンイーソーをホンイツ。ホンイーソーなのに2000点にしかならない残念なホンイツをバカホンと言う。手役図鑑【その8】門前清自摸和《メンゼンチンツモホー》通称ツモ1ハン手役 鳴き仕掛けをしない状態のテンパイを自力仕上げする事で付くオマケのようなもの。「エッ、ちょっと待って。めんぜんちんつもほー? 何コレ。簡単すぎじゃナイ? 私が今まで作っていたのは一体……」「『ツモ』ね。これを頼りに手を組むようになるのは手役作りの習慣が付かないから良くないという理由で隠してたんだけど、実はこういう簡単なのがあるのよ」「そうなんだー! コレ、ようは形作って引きあがればいいんでしょ。そんなのは楽勝じゃない。あ、麻雀って簡単ネ」「……そう思うならやってみなさい。意外と出来ないわよ」「うっそダー」 やってやる、と意気込んでみること1時間……「で、できナイ」「そうでしょう」「……簡単になったと言ってもそれは私だけじゃないんだということを分かってなかった。みんな同条件なら上手い人に先にアガられる率が高まるだけなんダ」「そういうこと」「スノウ~。やっぱり麻雀て難しいワ」「まあねー」「でも、最高に面白いワ。絶対に麻雀を
last updateLast Updated : 2026-01-30
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第六話 最強役『リーチ』解放

141.第六話 最強役『リーチ』解放 8つしか役のない麻雀をやり続けること数時間。この麻雀にも慣れてきた所でついにミサトが切り出した。「よし! 今から最強の役を解放する!」「まさか!」「「リーチ!」」「りーちッテ?」手役図鑑【その9】立直《リーチ》通称リーチ1ハン手役+α 鳴き仕掛けをしないで手を組み立ててテンパイまで整えたら「リーチ」と宣言することで役となるとても便利なもの。ただしこれには多少厄介な条件やリスクもある。1.リーチするには供託金として場に1000点を差し出す必要がある。アガれば戻ってくるがリーチ=アガリではない。1000点損して終わることも往々にしてあることだ。2.リーチ後は選択権がない。アガリ牌以外はツモ切りするしかない状態になるのでどんなに有効な手替わり牌を引いてき宣言後は捨てなければならないてもリーチ。ただし、他面子に構成変化を求ないアンカンのみリーチ後でもできる。3.敵にテンパイを教えることになる。「ええっ!? 何コレ。こんな役もあったの? なんか私の思ってた麻雀のイメージと全然違う役ネ」とエルが驚く。「麻雀のイメージって?」「えっと、騙し討ちっていうかー。物騒な言い方すれば後ろから刺すカンジ? 見えない状態を利用して行う騙し騙されの駆け引きが面白いんだと思ってタ」「さすがですね、エル。その通りです」「だから教えるのは後でにしたの。これを基本だと思ってしまうとリーチに頼りきりになるから。 でもね、実際それは麻雀の基本なの。麻雀の基本はリーチをかけてツモアガる。それに尽きることは間違いない。けど、それに頼って役作りを疎かにしてたら絶対に強くなれない。それだけは絶対に」「……ふーん。ところでこの+αってなってるノハ?」「あー、これね。そう、これこそがリーチ最強と言われる理由でね」「リーチには特別な加点がされることがあるの」「特別なカテン?」「そう、それが『一発』と『裏ドラ』よ」 そう言ってから私達は気がついた。エルにはまだドラすら教えていないということに。
last updateLast Updated : 2026-01-30
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第七話 ルールブック入手

142.第七話 ルールブック入手「ねえ、そういえばまだエルにはドラすら教えてないけど」「あ、そうだったね。じゃあまずはドラの説明からするわ」 麻雀には『ワンパイ』と呼ばれる14牌が存在し、そこには通常触れることなく終わる。その14牌のうち1枚だけ表向きにされている牌がある。それが『ドラ表示牌』通称ドラ表。これは『ドラ』というこの局のボーナス牌を示すものでありドラ表示牌が②筒ならドラは③筒。といった具合に表示牌の次の牌がボーナス牌となり、持っているだけで1ハン追加となる。「質問!」「はい、エルさん」「ドラ表示牌が⑨筒だっタラ? マンピンソーってよく言うから⑨筒の次は1索?」「おお、いい質問するわね。そう、端っこの牌はどうなるか気になるわよね。その場合は①筒がドラになるの」「エッ、端牌は912とかじゃメンツとして繋がらない仕組みナノニ?」「言われてみればそうよね。エルの疑問ももっともだわ。でも、そういうもんなの」「ふぅん。サンゲンパイは?」「それは白→発→中→白って感じになる。風牌と呼ばれる東南西北は東→南→西→北→東というのがドラの仕組みね」 財前ヨシエは基本的なルール説明ばかりで中々進まないことを気にした。そして「あの、皆さん。実は私の家まで行けば麻雀のルールブックはありますよ」と切り出してきた。「「ええっーー!」」「私もすっかり忘れてましたけど、実はわたし死に際に着てた服のポケットの中にルールブック入れてたんですよ。初心者の人と麻雀してた帰りだったからルールブック持参してたんですよね。『最新麻雀ルールブック』というのが探せば私の家にあるはずです。(どこに置いたか忘れましたけど) 学生時代に後輩たちに教える為に書いたノートを元にした基本の書。私が部活で使うために書いたやつです」「ヨシエさんが書いた本があるの!? え? 作家さん?」「いえ、作家っていうか。社会人になってちょっとだけ貯金ができたんで、その時に自費出版してみたんですよね。きっと役に立つから持ってきましょうか」 ということでエルとヨシエはヨシエの家まで瞬間移動で戻ることにした。──────数十分後 空間に穴が開いて2人が戻ってきた。「おっととと。痛った。何度やってもこの出口から出る時は難しいのよね」「2人ともおかえり。で、本はあったの?」「探すのに時間
last updateLast Updated : 2026-01-30
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第八話 肉を賭けた戦い

143.第八話 肉を賭けた戦い ルールブックという超便利アイテムを入手したスノウたち。 これはとりあえずエルに読んでもらおうということになった。「文字は読めるよね?」「もちろんデス。私には翻訳魔法シール(全世界版)が貼ってありますカラ!」「便利なもんね。じゃあ、まずは1人で読んでて。わかんない所あったら聞いてね。さて、それじゃあ私達は……」「わかってるよ、ミサト。そろそろ普通の麻雀がしたいんでしょ」「当たり! ね、ちょっとエルが読んでる間だけでもこの4人で本気の麻雀やらない?」「いいけど、本気でっていうなら私はやっぱりなにか負けのリスクが欲しいかな」とヨシエさんが言う。 ノーレートもプライドをレーティングという形で賭けているし、大会なら優勝という名誉を賭けている。賭けがなにもない一瞬の勝敗では本気のスリルは味わえないのもまた事実である。「そうだなァ」とキュキュが言った瞬間。 グキュルルル~……「何それ、キュキュのお腹の音!? そう言えばそろそろごはんの時間よね。……ヨシッ! 麻雀で賭けるのはごはんのおかず! これでどう。本気になれそうじゃない?」「エッ、待って。今日は肉を食べるつもりだったんだけど。負けたら肉なしってこと?」「そうね、でも勝ったら肉増量よ!」「……俄然燃えてきた!!」 こうして、おかずの肉を賭けた本気の戦いが始まった。 まずは掴み取りをして場所決め。座順 東家 スノウ南家 ヨシエ西家 ミサト北家 キュキュ この並びになった。 まず山を作って……カシャンカシャンカシャンカシャン「お、キュキュも積むの早くなったじゃない」「悔しくて練習したからね。みんなにはまだ敵わないけど、失敗はしなくなったよ」「えらいえらい! その姿勢がなによりえらい!」「それデハ。第1回お肉争奪戦!ハジメテクダサイ!」 ルールブックを読んでいたはずのエルがいつの間にか立会人になっていた。読書を続けるのは苦手なのだろうか。そういうタイプの人は多い。「「よろしくお願いします!!」」
last updateLast Updated : 2026-01-30
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第九話 最強雀士の血筋

144.第九話 最強雀士の血筋  東1局はいつまで続くのかと思うくらい長かった。スノウがシンプルに強かった、肉に対する執着だろうか。ロンツモロンツモと何度もアガる。 やっと親落ちしたと思ったら今度はヨシエもロンツモロンツモと細かく連荘。キュキュはおそらくエラーしてないのにトビになりそうだ。そして、ようやくやってきた東3局。ミサトの親。東3局東家 ミサト 17500点南家 キュキュ 6500点西家 スノウ 41500点北家 ヨシエ 34500点 この時、エルはヨシエとミサトの間で見ていた。ミサト手牌 ドラ3 6巡目111223467西(白白白) 西ツモ(あっ、ミサトがテンパイした。残した西が重なるなんて勘がイイ!)打2ミサト5-8索待ち。白ホンイツドラ1の12000点テンパイ すると次巡にヨシエも手が進む。ヨシエ手牌二二三三四①②③2366北 1ツモ (ああっ、ヨシエもテンパイだ。もうここはリーチっていうことカナ? そうしたら四萬のロンでもキュキュをハコテンにできるしトップにもなれるから。たしか持ち点がなくなったらゲームセットなんだよネ。だったらこれはリーチしたいナ) しかし財前ヨシエ、これをダマ!(そういうモンなの? よくわかんナイ) その同巡にキュキュ、打8索。(あっ!) しかし、当たらないミサト。そう、ここでキュキュからの12000点を倒してしまうとミサトは三着から三着のアガリになってしまうのだ。なので当たりとはいえ見逃しという選択がある。この状況だからこそのスルー。 そして次次巡。キュキュ打一萬 「ロン、8000」「ぎゃ!」(すごッ……)「あー! こんなことなら12000倒すんだった!」 今回三着四着がどの程度肉を差し出すかは素点によっても左右されるというルールにしたので12000は倒すことに意味はあった。だが、東場の誰もリーチしてない場面で三着アガリでのフィニッシュなど、そんなことをするミサトではないし、その性格を見抜いていたヨシエだからできるダマだった。「もう半荘! お願い、もう半荘だけ!」と懇願するキュキュ。「えー、お腹すいたんだけどナ~」とエルは決着したんだし早くごはんにしようよという顔で不満を言う。「エルはいいよ。でも僕は不調でほぼ肉なしなんだからもうひと勝負させてよ!」「不調
last updateLast Updated : 2026-01-30
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第十話 勝負師合格

145.第十話 勝負師合格「さすが、カオリのおばあさまだわ。財前カオリを思わせる非凡な戦略。これが財前の血か――」「うちの孫は戦略家なの?」「そうですねー。最初はそんな感じじゃなかったんですけど、だんだんとオリジナルの戦術を作っていって。今ではカオリよりオリジナル戦術を持っているプロはいないかもー」「カオリは応用力もすごいと思う。学んだものをそのままにせず自分の力にする能力に長けている気がしますね。とにかく、強い。それが私達の知る財前カオリです」「へぇ!」 スノウは今のヨシエの戦略を深く理解して、全て正確に理解出来るからこそ戦慄した。 ヨシエさんがしたことは言ってしまえばリーチをかけなかったというだけであり、たいした行動はしていない。だが、そのダマテンの理由は非常に複雑であり、いくつもの読みが正確でなければ成立しない。 その読みというのは私がざっと考えただけでもこの5つ。 1つ、トップ目、つまり私のノーテン気配を感じている。ここは控えめに打っているのでこの局はアガることはないだろうという読み。捨て牌から余裕は感じていたはず。ちなみにそう読んでたというなら。うん、当たってます。  2つ、ラス目であるキュキュの勝負手気配を感じている。ここは向かってくる。一向聴からでも親に勝負するだろう。という読み。 3つ、親番ミサトのテンパイ気配は当然察知。そしてさらに親の思考を深く探る。 テンパイしてるそのうえでミサトはどうするかを悩んでいる間があった。その『間』とは何なのか。この結論はラス目から出たら見逃しをかけるべきかどうかで悩んでいると推理する。 4つ、打点予想。ミサトの仕掛け、これを親満だと読み切る必要がある。役はホンイツで確定だろうと読んだに違いない。正確無比な推理。 5つ、リーチ宣言するとしないとではどう変わるか。どうしたら自分に一番得があるかの把握。 これらのその全てを深く深く読み取っていなければここでダマテンを行うわけがない場面であり、明らかに超一流の選択――「ヨシエさんはすごいですね。あんなダマテンは見たことない」 「ふふ、青龍滝高校麻雀部初代部長にしてエースでしたから。副部長の早乙女君とは毎日麻雀の研究をしましたし本気の切磋琢磨をしたものでした。研究者気質なこの性格もカオリに遺伝したのかしらね」 感想戦を終えると5人は食事
last updateLast Updated : 2026-01-31
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第十一話 風牌は季節牌

146.第十一話 風牌は季節風「さて、エネルギーの補給も終わったところでまた私の麻雀に付き合ってもらいましょうカ」「私たちは補給されてないけどね」とミサトとキュキュが悲しげな表情をして呟いているがそれが勝負というものだから仕方ない。それは2人もよくわかってる。「本を読んでわかったんデスガ、役牌は三元牌だけじゃなくて風牌(ふうぱい)っていうのがあるみたいじゃないですか。次はこれを教えてクダサイよ」「あー、風ね。うん。そろそろこれも理解してもらわないとピンフも教えられないし、いいでしょう」手役図鑑その10【場風《バカゼ》】 麻雀は1ゲームを半荘と言いそれの前半戦を東場(トンバ)、後半戦を南場(ナンバ)と言う。 場風とは東場の東や南場の南のこと。三元牌同様3枚揃えたら1役になる。手役図鑑その11【自風《ジカゼ》】 麻雀は親番の者から順に反時計回りに東家(オヤ)、南家、西家、北家と数える。その時、自分の場所と同じ風牌が1役になる。手役図鑑その12【連風牌《レンプーハイ》】 東場の東家による東。あるいは南場の南家による南。これを連風牌と言う。2役。通称ダブ東、ダブ南。「とまあ、こんなとこね。これでだいぶアガリやすくなったはずだからやってみましょう」「ねえミサト。そういえばさ、なんで東南西北は風っていうのかな。方角の字牌なのに方位牌じゃなくて風牌っていうのちょっと不思議」「言われてみればそうね。なんでかしら……。関係あるか分からないけど夏って暖かい南風が吹くわよね。冬場の風は凍えるような北風だし。春風と秋風の方角ってどうなのかしら」「春風は『こち』と言って『東風』です。そして秋風は西側から吹きますね」とヨシエさんが教えてくれた。「つまり、風牌は季節風を春夏秋冬の順に表していたんだ!」 本当の由来なんてものは分からないけれど、私はこの気付きにちょっと感動しました。 麻雀を覚えた時最初に感じてた違和感。方位牌ではなく風牌というその名の不思議がやっとスッキリ解消されたのです。いや、ホント違和感しかなかったから。  追加役自風牌場風牌連風牌
last updateLast Updated : 2026-01-31
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第十二話 基本中の基本

147.第十二話 基本中の基本 風牌を覚えたエルは次に七対子(チートイツ)と対々和(トイトイホー)をやってみたいと言い出した。「この2つ、なんか絵柄が揃っててキレイじゃないでスカ? 私これやりたいナ。次コレ教えてほしいデス」「ダメ」「なんでよォ~」「モノには順序があるの。次に教えるやつはもう決まってるから」カチャ、トンカチャ、トン 話しながら麻雀をするスノウたち。「だってえ、この手から作れそうなんですヨ。ところでこのトイトイホーっていうのは必ず鳴かなきゃいけないんでスカ?」「いや、そういうわけじゃないけど、でもそうなるとかなり難しいよ?(ていうかそれはもうツモり四暗刻だし)」「そうなの? でも、あと1つで揃うと思うヨ。……リーチ」「「は?」」 ――2巡後「ツモ。あーあ。せっかくトイトイホーができてるのに使用可能役じゃないからリーチツモだけカァ」エル手牌一一一二二二六六六3388 8ツモ 「ひっ、本当にできてる!」「良くない良くない! こういうの勘違いの元だから全然良くない! あのね。四暗刻なんて滅多に出たりしないからね!」 ミサトは驚きのあまり冷静じゃなかった。エルに四暗刻と言ったところで伝わるわけがない。まだ教えてないし、役満の説明はどの入門書でも後ろの方と決まっている。最初に役満を教えてるようなバカな本はない。「これだと何点貰えマスカ?」「まあ、勉強会だからこの手だと使える役はリーチツモの700.1300…… いや、800.1600か。(本当はその十倍だけど)」「せっかくトイトイホーになったのになー。残念ダナ」「ツモとトイトイは複合しないけどね」「えっ、ナンデ?」「なんでも! とにかく、トイトイとかチートイの前に覚えてもらう役があるよ! 次に覚えるのは基本中の基本! 平和(ぴんふ)を覚えてもらいます!」「ピンフ……」「そう、ピンフは麻雀の基礎でありながら複雑な役。これを覚えないと麻雀をすることは永遠にできないと言っても過言ではないくらいの基本役です。絶対に覚えること!」「ハーイ!」
last updateLast Updated : 2026-01-31
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第十三話 ピンフ解放!

148.第十三話 ピンフ解放!「さて、これからエルにはピンフを覚えてもらいますが、その前に先ほど勉強した3種類の『風牌』を覚えていますか?」「モ、モッチロン覚えてマスよ! さすがに覚えたばかりのこと忘れたりはしまセン! えとネェ、風牌にはジカゼ、バカゼ、レンプーハイの3つがあるの。どう? 正解デショ?」「正解! 自風、場風、連風牌、この3つをきちんと覚えてくれたならピンフを教える段階に進めます。というのも、ピンフには『役牌となるものをアタマとして使用できない』という条件があるからなの。その本のピンフのページをめくってください。多分かなり最初のほうのページに書いてあるはずよ」 エルは本をめくってみた。「あ、ありまスネ。『役について』っていうページのイチバン最初の所に載ってマシタ。えー、ナニナニ? 平和 1翻役 門前役例)一二三六七八③③34678 2【条件】 全ての面子構成が順子面子(シュンツメンツ)であること。 アタマが役牌ではないこと。 両面待ちであること。 ……ええー、ナニコレ! 1役しかない技なのにズイブンとまあ色々条件つけてくるじゃあナイノ」「そうなのよ。でも、これってそんなに難しい条件ではないの。出現頻度はかなり高いのよ」「そうナノ? 順子面子オンリーとかめんどくさそうダケド」「まあ、やってみればわかるわよ」 そう言ってピンフを解放したらさっそくスノウのピンフ三色ドラ1が炸裂した。それに続きキュキュもピンフイーペーコー。ヨシエもリーチピンフととにかくピンフが出続けた。「なるホド? 条件のひとつでもある『両面待ち』がアガリやすい手にしてくれてるわけネ。むしろ普通にアガリを目指してたら勝手にピンフになったりもするってことカ」「さすが、エルは理解が早いね」手役図鑑その13【平和《ピンフ》】 雀頭に役牌を使わず、全てを順子面子で構成し、両面で待つ。1役。鳴き不可。「使える役も増えてきたね。ピンフが解放されてやっとやりやすくなった」「やっぱ麻雀の基本はピンフよねー」追加役ピンフ
last updateLast Updated : 2026-01-31
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第1部 四章【スノウドロップ】その6 第十四話 チャンタはメンゼン役

149.第十四話 チャンタはメンゼン役「さて、かなり使える役が増えたからここでおさらいをしてみましょうか」1.一気通貫(イッツー)2.三色同順(サンショク)3.断么九(タンヤオ)4.一盃口(イーペーコー)5.三元牌(サンゲンパイ)6.清一色(チンイツ)7.混一色(ホンイツ)8.門前清自摸和(ツモ)9.立直(リーチ)10.場風(バカゼ)11.自風(ジカゼ)12.連風牌(レンプーハイ)13.平和(ピンフ)「この13種ね」「ほとんどの場面は牌を内側に寄せながら揃えていけばこの13種のどれかでなんとかなるんだけど、でもまだ教えてない手役はある。それは内側に寄せるという法則に反する役たちよ」手役図鑑その14【混全帯么九《チャンタ》】 全ての面子に1.9.字牌を絡ませる。2翻役。鳴き可能。食い下がり1翻。 するとヨシエさんが「ひとついいですか?」と出てきた。チャンタの説明に対して言いたいことがあるようだ。「どうぞ」「チャンタなんですけど、私に麻雀を教えてくれた人はこういう格言を教えてくれました。それは『チャンタは門前役』」「「チャンタはメンゼン役?」」「ええ、もちろん鳴き可能なことはわかっていますが価値とリスクが伴わないという意味です。鳴きチャンタは極力やらないように教えられました」「チャンタってそういうもんナノ?」「言われてみれば、そうかもしれません。鳴いてもチャンタ確定にするには待ちを愚形にしないといけないし、苦労して作った割には点数は安いから」「そしてもう1つ。チャンタと合わせて覚えてもらう役があるよ。それがこれ」手役図鑑その15【純全帯么九《ジュンチャン》】 全ての面子に1.9牌を絡ませる。3翻役。鳴き可能、食い下がり2翻。「なんかチャンタと似てるネ」「そう、でも字牌を使えない分こっちのほうが難易度が高いよ。その分点数も高くなるけど」 「チャンタ系は捨て牌に特徴が出やすいわ。まあ、そこまで教えるのはまだ早いですけどその事もあって鳴くのがおすすめできないとヨシエさんの師匠さんは言ったんでしょうね」「なるほどね」──── マージは暑かった季節が終わったようで、過ごしやすい気温になっていた。一行は室内で麻雀するのをやめにしてベランダに出て優しいそよ風に当たりながら野外麻雀をするようになる。 そうしたお
last updateLast Updated : 2026-01-31
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