和彦の足掻きなどものともせず、南郷は悠々と背に覆い被さってきて、肩に唇を押し当ててきた。腰を抱え上げられ、胸元から腹部にかけて荒々しくてのひらを這わされる。「あっ……」 尻の肉を鷲掴まれて声が洩れる。内奥に三本もの指を挿入してきながら、南郷が背骨のラインをベロリと舐めてくる。和彦を襲った鳥肌が立つような感覚は、おぞましさと、肉欲の疼きだった。「――もう少ししたら、吾川が呼びに来るかもな」 南郷の言葉に、内奥に収まった指をきつく締め付ける。背後で南郷が低く笑い声を洩らした。「先生、艶やかで浅ましいオンナらしく、乱れて見せてくれ。俺が満足したら、吾川が来る前に解放してやる。……俺は別に、見られても気にしないが、あんたはそうでもないだろ。外面ぐらいは、取り繕っておきたいはずだ」 煽られた和彦は、唇を噛み締める。南郷は、和彦が本気で抵抗をしないとよく知っているうえで、言っている。返事ができない和彦にかまわず、南郷は両足の間に片手を差し込み、欲望に触れてきた。「あんたは本当に、物騒な男好みの性質だな。……屈辱を与えられて――感じてやがる」 南郷の手の中で、和彦のものは形を変えつつあった。なんとか愛撫の手から逃れようとしたが、腰が甘く痺れて動かない。内奥で揃って三本の指を曲げられると、もう限界だった。「あうっ、ううっ」 鼻にかかった呻き声を洩らすと、南郷に唆されるまま自ら足を開いて楽な姿勢を取る。すると南郷に片手を取られ、自分の両足の間に導かれた。「自分で弄ってみてくれ。あんたの全身を撫で回したいが、手が足りない」 頭で考えるより先に、和彦は首を横に振る。すると南郷の手が欲望にかかり、たまらず和彦は弱音を吐いていた。「もっ……、嫌、だ……」 次の瞬間、体をひっくり返されて、間近から射抜かれそうな鋭い視線を向けられた。縊り殺されるのではないかと、本能的な危機感に和彦は息を詰め、南郷をじっと見つめ返す。 何秒か――何十秒だったかもしれないが、二人の間に緊迫した
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