「で、サフィーはそれを引き受けたと?」 夜に宿屋でアプリルから問い詰められていた。 当たり前かもしれないけれど……事実上怪しいことを引き受けている状態だから。 二週間不在となる露店の店番って。 その人が逃げたと思われても、仕方ないし。「うん……」 私は肯定するしかなかった。 下手をすれば、学院でアプリルを陥れようとした以上に危険な事だから。「確かに仕事よ。頼まれたことを引き受けるって」「もうお金も貰っちゃったから」 私はニコラさんから貰ったお金を見せる。 そこそこ纏まった金額。「結構大金じゃない。どうするのよ」「引き受けたからには、店番をするしかないよ」 これで逃げたらそれこそ信用を失う。 なら、戻ってくると信じて居るしかない。「ええ、そうね。こうなったら、するしかないわね」 呆れながらアプリルはため息をついていた。 どうしようもないのだから。「ロータス、どんな感じだったの? その人って」「ちょっとだけ怪しい感じもありましたが、信用はある程度出来そうでした」 ロータスの話を聞いて、少々訝しんでいる表情をしたアプリル。 直球に近いけれども、私としてもそんな感想。「そうだったの。まあ……頑張って」 ちょっとだけ微笑みながら、エールを送ってくれた。 喜んでいるのか分からないけれど……「ねえ、借りた部分を返してもいい?」 これだけ貰っているから、アプリルから立て替えてもらったのを返したくなった。「そのお金は、その人物が帰ってきてからにしなさい。下手したら返すハメになるかもしれないから」 でもアプリルは受け取らなかった。 手を付けないようにって言っているかのように。「分かった。アプリルは仕事、決まったの?」
Last Updated : 2025-11-17 Read more