All Chapters of 聖女を信じて悪役令嬢を陥れ続けたら、断罪されたのは私でした: Chapter 51 - Chapter 60

88 Chapters

祈りの届かぬ夜

【アプリル視点】  あの日、サフィーが部屋を出ていく音がした。 その扉の小さな軋みだけが、やけに長く響いた。 机に広げた日誌の上、ペン先が止まる。(……また、どこかへ?) 昼間の出来事が、何度も頭よぎる。 サフィーはどこか上の空で、笑顔の裏に不安を隠していた。 それでも『グルナ様のおかげ』と何度も繰り返していた。 彼女のその言葉は、わたくしの胸を締めつけた。 立ち上がりかけた足が止まる。 呼び止めたい。けれどーー 何を言えばいい? どんな言葉をかければ、あの子は振り向いてくれる? ”グルナ様を信じてはいけない” それをも一度伝えたって、今度こそ拒まれるだけ。「……ごめんね、サフィー」 小さく呟いて、窓の外を見つめる。 月光の下を歩く小さな影。 白いナイトガウンの裾が、夜風に揺れている。 わたくしはその姿を見つめながら、ただ手を胸に当てた。「どうか……間違わないで」 その祈りは、誰にも届かない。 夜の闇が音もなくその声を呑み込んでいった。 そして彼女が帰ったきたときには、もう言葉が出なかった。 彼女の頬は火照り、目はどこか遠くを見ている。 まるで、見えない光に照らされた信者のような顔だった。「サフィー、どこに行っていたの……?」 問う声が震えた。 でもサフィーは、いつもの調子で笑って答えた。「ちょ、ちょっとトイレに」 その嘘が、痛いほどに分かった。 でも、問い詰めることは出来なかった。 わたくしが問い詰めれば、彼女を傷つけるだけだから。 それにーーもう、遅いのだ。 あの聖女の言葉が一度心に入り込めば、誰も抜け出せない。 朝
last updateLast Updated : 2025-10-20
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封じられた真実

【アプリル視点】  夕方になる少し前、わたくしは学院長室に呼び出された。理由は『緊急の件がある』と。 明らかにただ事じゃない。 学院長室には、幾人かの教師、そして生徒代表の姿も見える。 代表としてはグルナ・フストとキリル殿下。 その光景だけで、空気が張り詰めた。「学院の秩序と殿下の御心を乱す行いについて、告発が届いております」 学院長の声が厳かに響いた。 次の瞬間、わたくしの名前が読み上げられる。「ーー告発対象、アプリル・ブラチスラバ」 全身が凍り付いた。 グルナとキリル殿下の目が鋭く突き刺さる。「どなたが告発なさったのでしょうか?」「それは告発者の利益を守るため、裁定までは申せない」 気になったが、当たり前の返答だった。 むしろ教えたら、わたくしがその人物に対して危害を加える可能性があるから。 けれども、わたくしには誰が告発したか分かっていた。 確証は無いけれども、確実のあの子。 どうして……こんなことを……「アプリル・ブラチスラバは、学院備品を破損し、殿下への毒物混入を企てたと記されています」 告発状の中身が簡略的に読み上げられ、わたくしは立ち尽くすしかなかった。 覚えのない罪状ばかり。 けれど、否定の声を上げようと口を開いたときーー壇上のグルナの瞳が、まっすぐこちらを見ていた。 微笑み。 その微笑ひとつで、声が喉の奥に張り付いた。「……弁明は、裁定にて行うように。裁定までの間、アプリル・ブラチスラバは学院の小部屋にて軟禁とします。出ることが許されるのは、侍女としての仕事中のみで、その間も監視が付きます」 学院長の言葉が、最後に響き静寂が訪れる。 これからわたくしは身体の自由が制限される。「……軟禁、ですか」 その言葉を、わ
last updateLast Updated : 2025-10-21
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消えぬ灯

【アプリル視点】  それでも、わたくしにはまだ”仕事”が与えられていた。 学院の決まりなのか、それとも”見せしめ”なのか。 数時間ごとに呼び出され、護衛の目の前で食器の片付けや廊下の掃除を命じられる。 彼らは無言のまま、わたくしの一挙手一投足を監視していた。 磨き終えた銀器に自分の顔が映るたび、そこには”令嬢”ではなく”罪人”の影。 白手袋も取り上げられ、素手で触れた冷たい金属が、まるで『お前の誇りなどもう要らない』と告げているようだった。「……終わりました。次はどちらを?」「厨房へ行け。次の皿が届いている」 監視役の声は冷たく、感情が無かった。 わたくしは静かに頷き、食器を盆に載せて歩き出す。 足音が石床に乾いた音を立て、周囲の視線が刺さる。 廊下の先で、通りがかった生徒達が小声で囁くのが聞こえた。「断罪された令嬢って、あの人だったのね……」「見た? まだメイドの真似事をしているわ」 言葉の一つひとつが、硝子の破片のように心をかすめていく。 それでもーー俯かない。 俯いたら、グルナの思う壺だと分かっていたから。(……この屈辱も、いつか真実を記すための証拠になるわ) 冷たい床を歩くたびに、心の奥で何かが強く燃える。 誇りを奪われても、わたくしの信念までは誰にも触れられない。 やがて仕事を終えると、また衛兵に連れられて小部屋へ戻された。 そんな日々を数日過ごしていく。 そして明日は裁定。 学院と殿下の前で、わたくしは罪を問われる。 誰もが信じて疑わない告発に書かれた罪を。 サフィーの名が刻まれたであろうその羊皮紙が、すべてを決める。 石造りの小部屋は、昼よりもさらに冷え込んでいた。
last updateLast Updated : 2025-10-22
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反転の裁定

「とうとうこの日が来たのね」 胸が軽く浮いた。 だって、今日という日をーーアプリルが断罪される日がやってきたのだから。 これで私はハッピーエンドになる。 楽しみにしながら、大広間に向かった。 鐘が三度、乾いた空気を震わせた。伝令が罪状の見出しだけを淡々と読み上げ、沈黙が一拍置かれた。 形式張った手順が、ここが『取り返しのつかない場』だと全員に思い知らせた。(凄い……アプリルの断罪のためにこんなに……) 大広間は異常な熱気に包まれている。 高窓から差し込む光は冷たく、磨かれた床に映る人影はざわめきに揺れている。 聖女様だってモニカだって、この裁定を見ていた。 私はその光景の中に立っていた。 白いドレスに身を包み、王子の隣に寄り添える位置にーーヒロインとして最も相応しい舞台。白は証人の色ーー少なくとも皆がそう受け取る色。衣装一つで、信憑は半歩、被告から離れていく。 けれど、列席している貴族や学院の教師達の視線は、中央に引き出される一人の女性に注目していた。「……アプリル・ブラチスラバ」 兵に伴われて歩み出た彼女は、もうかつての華やかな令嬢ではなかった。 黒のメイド服、白い清潔なエプロン、きちんと結い上げられた髪。 それは確かに整えられていたがーーどこからどう見ても『使用人』の姿。 大広間の煌めきの中で、彼女だけが場違いのように映った。 さらには身体は鎖に繋がれていて、足首には足枷が。あきらかな被告人といえる姿だった。 鎖の輪と床石の擦れる金属音が、大広間の奥まで冷たく伸びた。(……そう。これが”断罪”される者の姿なのよ) 観衆からは小さなざわめきが広がる。「かつての令嬢が……」「もうただのメイドではないか」「一度の断罪だけではなく、二度もこの場に出るとは」 その声は
last updateLast Updated : 2025-10-23
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廃都行きの馬車

「サフィー・プラハ、出ろ」 大広間から出された後、背後で裁定を終える鐘が一度、乾いた空へ突き刺さった。終わりの合図は思ったより軽い音。 私は明朝の馬車での送致が決まった。そう、廃都へ送られるために。 それまでの間、石造りの小部屋に過ごしていた。アプリルが軟禁されていた小部屋よりも狭くて冷たい。 こんな部屋だから、そんなに眠れなかった。 今までで最悪の寝床。いや、これからより悪くなると思うけれど。 廃都……授業で聞いたことがある。 隣国にあったかつてのオアシス都市で、広大な砂漠の中央部に位置していた。 都市機能があった頃は湖があって、人々で賑わう交易路の要所だったんだけれども…… 戦乱と疫病で衰退し、湖が枯渇して放棄……と習った。教室で聞いた語句が、いまは刃の背のように冷たい。 今は追放先として使われるくらい。 そんな場所に、私は追放される。「……っ」 学院の建物から出ていくと、外は既に噂を聞きつけた群衆で埋め尽くされていた。 白いハンカチや花束はどこにもない。黒や赭土の外套が重なり、道は鈍い色で埋まっていた。 太陽が昇っている中、無数の視線が一斉に私へ突き刺さる。「偽善者!」 背筋が凍り付く。ついこの前まで、私は彼らから羨望と憧れの眼差しを浴びていたはずなのに。 人々の表情は、もう私に慈しみを与えるものではなかった。「よくもアプリル様を陥れたな!」「殿下を騙すなんて……許せない!」 最初に浴びせられたのは罵声だった。次に投げつけられたのは石ころ。 小石が肩を打ち、鋭い痛みが走る。 罵りは名指しから、やがて職名、最後は存在そのもののへと矮小化していく。言葉が人を名詞に変える速度は速い。 さらに別の石が頬をかすめ、血が滲んだ。「やめて……!」 叫んでも、
last updateLast Updated : 2025-10-24
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夕暮れの廃都

「着いたから、降りろ」 馬車は長い沈黙の旅を終えて、やがてぎしぎしと軋みながら停まった。 馬のいななきも、車輪の軋みも、次の瞬間にはすべて止まった。音が消えるだけで、世界の形までも削られていくようだった。 何度も昼と夜を繰り返し、停まった時には夕暮れが迫っていた。「ここが……」 兵士の一人が扉を開いた。冷たい風が車内に吹き込み、砂の匂いと乾いた熱を運んでくる。 その先に広がっていたのは、灰色の石造りの建物が崩れかけた廃墟の街だった。 風が通り抜けるたび、粉塵の光を帯びて宙に舞った。 それはまるで、滅びた祈りの残響みたいだった。 生きている人の気配はどこにもなく、ただ風が空虚に鳴り響くだけ。「降りろ」 再度兵士に促されて、私はおぼつかない足取りで馬車を降りた。 靴底が砂を踏む音がやけに大きく響いた。 私が所持していたものは全て没収されて、服だけが残っている。「ここが……廃都……」 見渡しても誰も居ない。 王子も、学院の友も、聖女様さえも……ここにはいない。 背後で馬車の扉が閉まり、兵士の一人が鞭を鳴らす。 車輪が砂を巻き上げながら遠ざかっていく。「ま、待って……!」 思わず駆けだした。 けれど兵士の背中には、最初から情も言葉もなかった。 そして、兵士達は振り返らない。 やがて馬車は砂嵐の向こうへと消えていった。「うう……」 広大な沈黙が残された。 風が頬を撫でるたびに、砂粒が刺さるように痛む。「嘘……」 声が震え、涙が頬を伝った。 あの大広間で、殿下の隣に立っていたときの拍手が、いまも耳の奥でこだまする。舞踏会の景色が目の前に浮かんでくる。 あれが夢だったのか、それともこの現実
last updateLast Updated : 2025-10-25
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サフィー・プラハのバッドエンド

 翌朝、冷たい石床の上で目を覚ますと、全身が強張っていた。 寝具などなく、昨夜は崩れた建物の一角に身体を丸めて眠っただけ。 砂が髪に入り込み、喉は渇ききっている。「……み、水……」 呟いて立ち上がる。 廃都を歩けば、崩れた井戸が見つかる。底に濁った水がわずかに溜まっていた。 掬い上げて口に含むと、鉄錆のような味が広がる。今までこんなもの飲んだ事無い。 高校のグラウンドの水道水が、どれほど澄んでいて、どんなに美味しかったか分かるくらいに。 それでも飲まなければ、生きられない。「熱い……」 日が昇ると、廃都は焼け付くような熱に包まれる。 ひび割れた石畳を歩けば、かつての広場が現れる。 だがそこに人影はなく、風が吹けば砂嵐が巻き起こり、まるで誰かの囁きのような音が耳をかすめる。「……殿下?」 思わず振り返る。 けれど、そこには誰もいない。 声はただ、廃墟の壁に反響しただけだった。「寒い……」 夜になると、冷え込みが厳しい。 崩れた建物の中に膝を抱え、私は震えながら瞳を閉じた。 すると夢の中に、学院の灯火が現れる。 王子が微笑み、手を差し伸べる夢。 『未来は、君のものだ』ーーその言葉を何度も何度も繰り返し聞く。 でも、目を覚ますとそこには誰もいない。 けれど私は、また次の夜もその夢を求めて目を閉じる。 昼は廃墟をさまよい、古い本の切れ端や壊れた家具を拾い集める。 夜は王子や学院の夢を追いかける。「……これでいい。私は……まだ、ヒロインだから……」 自分に言い聞かせるように呟く。 でも、その声は風にさらわれ、砂と共に消えていく。 廃都での生活は、
last updateLast Updated : 2025-10-26
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サフィー・プラハが自滅しなかった先

「わたしは……信じたかったのです。アプリル・ブラチスラバが潔白であると」 グルナ様の言葉で学院の大広間が静まり返る。 裁定の場、これでアプリルの処遇が決まったものであった。「けれど……証拠も証言も、そうは告げてはくれません。悲しいことですが……わたしには、もはや信じる術がございません」「聖女様までもが……!」「もう救いようがない……!」 かつてアプリルが言っていた、『わたしは信じたかった……』この言葉かぁ。断罪を決定づける言葉。 一度とならず二度までも言われるなんてね。 ざまぁみろ。 観衆だって、”この女は本当に終わった”と確信している。 そうよ、終わってしまいなさい。「やっぱり……言ってくるのね……」 絶望がアプリルを包んでいた。 そして王子の声が広間に響き渡る。「アプリル・ブラチスラバ! 貴様の罪は明らかだ!」 王子の声が響くと、大広間の観衆が沸き立った。喝采とざわめき、疑念と歓喜が渦を巻く。 アプリルは唇を固く結び、視線は少々下を向いている。 私は胸の奥で震えるほどの喜びを覚えた。「告発状に記された罪状、並びに証拠……これに対して、さらなる弁明はあるか!」 アプリルは真っ直ぐに顔を上げて否認した。「わたくしは……決してそのようなことはしておりません!」 この期に及んで否定するなんて。 本当に見苦しい悪役令嬢。 でも、下手な事をして灰色にしてはいけない。 もうグルナ様の言葉で、この女の断罪は確定しているのだから。 私はそのまま成り行きを見守っていた。「……ですが&hel
last updateLast Updated : 2025-10-27
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彼女の死と、私の幸福

 その後非公開での審理で、アプリルの量刑が確定した。 アプリル・ブラチスラバは死刑。 ただし最後に罪を認めた事で、王室から慈悲として、非公開の場で毒を飲み死ぬことが許された。 それも辛そうだけれども。 この日、私はグルナ様と共にアプリルの処刑に立ち会うことにした。 彼女が死ぬことで、私はハッピーエンドになれるのだから。 場所は王宮の地下にある『静誓の間』。 王家に仕える者が”最後の誓い”を立て、己の罪を告白するための部屋。 でも実際には、高貴な身分の人物を密かに処刑するための施設だけれども。「アプリル。ようやくね」 壁は白い大理石で覆われ、中央に低い卓が置かれている。その後ろの椅子にアプリルは座っていた。 隣に侍医と執行官が立っている。 アプリルは純白のドレスに身を包んでいた。両手は繋がれていて、足元は裸足。いつも纏めている髪は自然に垂らしている。 ドレスの刺繍糸には薄い灰色が混ざっている、変わった衣装ね。 この日の空は、雨が降り続いていて暗い空だったけれども、淡く照らす蝋燭の光と白い部屋が空との対称感を演出していた。「これが……この身に残された最後の贈り物、ね」 卓には銀の杯がひとつ。中には琥珀色の液体が揺れている。 侍医が淡々と告げていた。「貴女の外見は傷つけず、安らかな眠りをもたらします」 二度と起きることの無い、永遠の眠りだけれどね。 私はアプリルが毒を飲むのを待っていた。 すると彼女は執行官にこんな事を言った。「ねえ、飲む前に時間を貰える? 逃げるわけじゃないわ」「手短に済ませろ」「ありがとう。ねえサフィー、これで幸せになれるのかしら?」 アプリルは優しく私に問いかけた。 これから死ぬのが確定しているのに。寝る前に話しかけるような口調で。 私は言葉が一瞬出てこなかった。喉が焼けつくように乾く。 それでも、逃げることはで
last updateLast Updated : 2025-10-27
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正しい終わり

 半年後、王都の大聖堂は白と金で満ちていた。 花弁の雨が、祝福の雪のように舞い落ちる。 私はいま、白いウェディングドレスに白いベールを被って、この場に立っていた。 鐘が鳴る。高く、遠く、どこか鎮魂のように。 私は隣に立つキリル王子の手を取った。王子の掌は温かい。 それだけで涙が出そうになる。ーー報われたのだ、と自分に言い聞かせる。「光の御名において」 祭壇の上、グルナ様が静かに口を開いた。 白い法衣に金糸の刺繍。背後のステンドグラスは、彼女の輪郭を天使のように縁取る。「この結びは世界を照らす灯り。人々よ、見なさい。真のヒロインが、いま誕生します」 ざわめきが起こり、すぐに止む。 私は胸に抱いた白百合の束を抱き直した。花弁が震え、かすかに香りが立つ。 ーー白百合。温室の午後。柔らかな声。 記憶のどこかをかすめる影を、私はそっと追い払う。 誓いの言葉が交わされる。「健やかなる時も」「病める時も」 口にする度、言葉は輝きを増し、やがて祈りの形になった。 王子が微笑み、静かに頷く。その眼差しの優しさに、胸の奥がほどけていく。「祝福の杯を」 グルナ様が侍者から銀の杯を受け取る。光が底で揺れ、無色の水面が震えた。 私の喉が、ふと乾く。金属の匂いーー気のせい、だろう。「わたくし達の”癒し”を、分かち合いなさい」 杯がまず王子の唇に触れ、次いで私のもとに渡ってくる。 冷たい縁がベールの下の口元に触れた瞬間、背筋に小さな電流が走った。(大丈夫。これは祝福。グルナ様がくださった”光”) 私は目を閉じ、一口だけ含む。 舌の上で、微かな渋みが溶けた。すぐに甘さに変わる。祈りの味だ、と言い聞かせる。 鐘が重なる。 グルナ様は両手を広げ、堂内を抱くように言葉を落とす。「神はこの二人を選び、国に幸福を与えられた。見よ、闇は
last updateLast Updated : 2025-10-28
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