「……言って。欲しいなら、ちゃんと」 絶頂の余韻がまだ身体に残る中、胸は熱くじんじんと痺れていて、脚の間にはまだ指の感触が残っている。なのに──どうしようもなく、足りなかった。 奥が、からっぽで。 そのくせ、ずっと熱くて、疼いて、どうしても……欲しい。 ハルは、そんな俺の顔を覗き込む。 唇の端を緩く持ち上げて、わざとらしく、問いかけてくる。「それとも、もう満足した?」 冗談だろ、と思った。 もっと欲しい。 だけど、意地だけは張って口を閉じていた。「もうやめていい?」 そっと耳元で囁かれると、びくりと身体が震えた。 寝ている身体を起こされて、後ろから膝の上に抱き上げられて、背中を撫でられる。 下腹部がひくりと跳ねた。 たまらず、喉の奥から掠れた声が漏れる。「……いれろ」 自分の声とは思えないほど、小さくて、震えていた。 でも、それでも言った。言ってしまった。 ハルは少しだけ目を見開いて、すぐにくすっと笑う。「ほんとに、君って可愛いよね」 そして、わざと意地悪く聞き返す。「入れてください、じゃなくて?」「……う、るさい……」 耳まで熱くなった。 ハルは満足げに笑うと、腰をゆっくりと撫でて、指先を這わせる。「──わかった。じゃあ、ちゃんとおねだりしてくれたご褒美、あげるね」 ハルの手が俺の腰を支え、ふわりと持ち上げる。 背中を撫でられながら、再び──あの熱が、俺の中へ。 背中から抱かれる形で、胸を優しく包まれる。 柔らかくて、でも熱い掌。 唇が、耳の後ろをくすぐるように触れてきた。 俺の脚の間に、ハルが硬く熱を持ったものをあてがう。 ゆっくりと腰を押し上げると、入り口がむずがゆく、きゅんと疼いた。「力、抜いて……深く入れるよ」「んっ──あ、っ……あああっ……!」 身体の奥が、ゆっくりと溶かされていく。 痛みも熱も、全部ハルに馴染んでいく。 ずるり、と沈み込んでくる感触。 下腹を貫かれるような熱に、背中がぴくりと跳ねた。「ふ……すごい、締めつけ……ほんと、君って……」 耳元で囁かれる。 それだけで、身体の奥がぴくんと脈打った。 胸を揉まれて、それから前をゆっくり扱かれながら、腰の奥ではハルの熱が、ねっとりと擦れてきて──「あ、っ、やっ、んんっ……やば……♡」 何度も、ゆっくり、でも深く
Last Updated : 2025-11-10 Read more