「ルシーちゃん、第1魔素にカルスキュラをお願い!」「はいっ」「次は第8ルミオールにジェプチャップ!」「はいっ」「テリュタロステーキ上がったよ」「ルシーちゃん行ける?第4サルーテにテリュタロステーキお願い!鉄板気を付けて!」「は、はいっ!」 エラさんから接客の細かな部分を教えてもらっていたら、あっという間にピークタイムが始まっていた。 お客さんはぞろぞろと増えてきて、料理もお客さんも何もかもが流れていく。 そんな中で下げ物をしながら配膳に呼ばれて、私は駆けまわっていた。 店員が少ないけどお客さんも減るわけではない。 寧ろ私にはその忙しさが増えてる感じまでして、目が回り始めていた。 「あ、ルシーちゃん待って!」 そんな中で、エラさんの声が聞こえた。 「ルシー、ちょっとお水飲んでおいで」「え?」「こっちは任せて」 気付けばテーブルに運ぶテリュタロステーキが私の手を離れて、もっと高い所に持ち上げられていた。 それはセレンさんの手で、何故か心配されている。 どうして?って気付いた頃にはテリュタロステーキが隣の列のテーブルに置かれていった。 (…………私、間違えたんだ!!) 忙しさに飲まれて、あちこち行って運んでたから、分からなくなってた。 初めて運ぶテーブルを間違えたんだ。 そのミスが私の足を動けなくして、頭も真っ白にさせてしまった。 「あ……っ」「ルシー、ちょっとおいで」 そこに腕を掴まれて引っ張られて、向かった先は厨房。
Dernière mise à jour : 2026-02-15 Read More