/ BL / 白い檻 / 챕터 51 - 챕터 60

白い檻의 모든 챕터: 챕터 51 - 챕터 60

66 챕터

51話

※近親関係・強制的婚姻に関する描写あり 私の表情に浮かぶ驚愕を見て取り、樒は満足気に目を細めた。「私とお兄様はね、兄妹であると同時に、夫婦だったの」「夫、婦……?」その言葉が、私の耳元で反響する。視界が暗く沈み、背中から冷や汗が流れてきた。今までの話を聞けば、予想できたはずだ。それでも私の心は、必死に樒の言葉を拒んでいた。動揺する私を前に、樒は薄笑みを浮かべた。「その頃、私は婚約相手を一族の中から探さなければならなかった。けれど、まだ幼かった私は、異性に興味を持つことすらできなかった」樒の伸びやかな手が、自らの胸元にそえられる。まるで恋に憧れる少女のような甘やかさが、その指先には宿っていた。「だから私は『お兄様を夫とする』という両親の提案に、すぐ頷いた。お兄様ならいいと思ったから。ずっと一緒に育ったし、お兄様はいつだって私に優しくしてくれたから」樒の口元に浮かんでいた微笑みが、石を投げ込まれた湖面のように崩れていく。「だけど、お兄様は最後まで抵抗していた。『これは間違ってる』と、何度も私を説得しようとした」糸が切れたように、樒は両手をだらりと下げ、小さなため息をついた。「お兄様の言うことは聞きたかったけれど、一族にとって、彼の意志はもはや、あってないようなもの。私たちの婚姻はトントン拍子に進み、ひと月後には正式な儀式が行われていた」「うぅ……しきみ……」頭を抱える〝王様〟の、くぐもった声が響いた。樒は、まるでそれが聞こえていないかのように、先を続けた。「そして、私の体の準備が整い次第、『義務』が決行されることになった」「義務……?」私の問いに、樒はこくと頷く。「後継ぎを作ること。大人たちは、そう言ったわ。私たちのような『美しい者』の血を受け継ぐ子どもがまた生まれれば、家は再び隆盛を取り戻せる
last update최신 업데이트 : 2026-02-03
더 보기

52話

※暴力的描写あり 「……もしかして、間引き……?」「正解」樒は、教え子を褒めるような大きな笑顔を浮かべる。「バラというのはね、植物の中でも一、二を争うほど病気や害虫に弱い種なの。長年、人の手で改良され、近親交配が繰り返された結果よ」バラ園のバラたちは樒の言葉に反応するかのように、その花びらを揺らした。「だからこそバラは、人の手で徹底的に管理してやらなきゃいけない。弱い枝や蕾や花は、早々に切り捨てて、強く美しいものだけを残すの」そう言って樒は、茎先についた小さな蕾を指でむしり取り、握り締めた拳で潰した。小さな花びらと滲んだ血が、細い指の間から伝い落ちる。「同じことが、私の家でも行われていたの。今になって思えば、おかしなことはいくつもあった」樒は一度、視線を足元へ落とした。 黒い瞳が、地面に無残に落ちた花びらをじっと見つめていた。「いつの間にか見かけなくなる赤ん坊。異様なまでに綺麗な庭のバラ。そして——」何かに取り憑かれたかのような樒の語りが、一度、途切れた。「ふと、小さかった頃の記憶が甦ってきた──あれは、お兄様と二人で、大人たちに内緒で夜の屋敷を冒険した時のこと」 「……し、きみ……もう……」肩を荒く上下させる〝王様〟を見つめながら、樒は続ける。「あの時、私たちは、数人の大人たちが、白い包みを庭に埋めていたのを見てしまったの。『あれは何?』って訊いたら、お兄様は青ざめた顔で、私を急いで部屋へ連れ戻した。それからよ。お兄様が発作を起こすようになったのは」彼女の声が、風に揺れるバラの花のように、かすかに震えた。「きっとあの時、お兄様は知ってしまったのね。自分の家で、どんな忌まわしいことが行われているのかを」気づけば、無意識に握り締めていた私の拳から、ぽたりと血が地面に垂れていた。 その音さえも聞こえてしまいそうなほどの沈黙が続く。樒の口が、再びゆっくりと開く。「四肢がない者、皮膚が爛れている者、頭部が異様に大き
last update최신 업데이트 : 2026-02-04
더 보기

53話

一陣の風が吹き抜け、樒の周囲のバラたちが、母親を守るように一斉に揺れた。「こういうのを、『半陰陽』って言うんですってね。〝先生〟が教えてくれたわ。結局のところ、私も間引かれた兄弟たちと同じ欠陥品だったの。ただ違ったのは──私の欠落が目に見えない場所にあって、気づかれなかったってだけ」その声には、自嘲と絶望が入り混じっていた。「でも、私は思うの。あの家にはね、『完全な人間』なんて一人もいなかったって」樒の視線が、有棘鉄線の向こうに向けられた。 雲間から差し込んだ太陽の光が、彼女の涙を鈍く照らす。「輝くような容貌と、怜悧な頭脳を持った『美しい者』たちでさえ、見えないところで大切な何かをごっそりと失っていた。──それは〝心〟よ。彼らは、長く続いた純血主義の中で、大切な心だけを、どこかに置き去りにしてしまったの」樒は、次から次へとあふれる涙を手の甲で拭った。「自分の身体のことを知った時、これは神様からの罰なんだと思ったの。──これ以上、血を濃くしてはならないという」低く落ちた樒の声に、暗い影が、紙に滲む墨のように広がる。「でも、それだけじゃ足りないとも思った。こんなおぞましい血は、いっそ根絶やしにしなければならない」指の間から見える樒の瞳には、暗い決意と狂気が宿っていた。「だから私は、家の者たちを殺して、家に火を放ったの。綺麗だったわ。赤々と燃え上がる炎は、まるで大輪の花のようだった。一族の者たちが間引いて、間引いて、最後にようやく咲かせた『華』こそが──あの炎だったの」まるでその時の光景を回想しているかのように、少女は天を仰いだ。 言葉の端々に、興奮の色が滲み出ていく。「私は思った。この狂気の華とともに、私たちは終わらなければならないって!」だが、その言葉を口にした瞬間、樒の呼吸が、わずかに乱れた。「でもそのとき、ふと気づいたの。……お兄様だけは助けなくちゃって」樒は指先で、胸元の服をきつく握りしめた。「だってお兄様は、この家で唯一まともな人だったから」
last update최신 업데이트 : 2026-02-05
더 보기

54話

※強い心理的暴力あり 樒は傷だらけの両腕を広げると、甲高い笑い声をあげた。 それは、発作を起こした〝王様〟の様子と酷似していた。「愛してるのよ、お兄様。あなたと離れて、はっきりわかった。私があの家に火をつけたのも、兄弟たちの末路に怒りを覚えたからじゃない」樒は兄の顔を真っ直ぐに見据え、狂気に満ちた——しかし、揺るぎのない口調で言い切る。「——あの因習のせいで、私が、お兄様の子どもを産めない身体に生まれついてしまったこと。それが、何よりも、許せなかったのよ!」樒は傷だらけの手を、そっと兄の頬に這わせた。「ねぇ、お兄様。この中で、誰が一番狂っていると思う? 患者たち? 〝先生〟? 樒は楽しげに首を傾げる。 ねっとりとした声が、その場にいる者すべての鼓膜へと、まとわりつく。「──違う。狂っていたのは、私よ。『外』にいた私こそが、一番狂ってた。だって私……こんなにも、お兄様を愛してしまったんですもの。血のつながった兄妹なのに」 「……ッ!」頬に爪を立てられ、〝王様〟の身体がびくりと大きく震える。 今の彼にとって、どんな些細な刺激も、発作の引き金になりかねなかった。そんなことなど意に介さず、樒はさらに爪を押し立て、少女とは思えない妖艶な微笑を浮かべる。「お兄様、私にあなたを頂戴? ……それが叶わないのなら、せめてあなたの子どもを頂戴? ──大丈夫よ。子宮なんて、そこらの女から奪えばいい」その口調はあまりに喜々としていて、逆に背筋が凍るようだった。「どんなに醜く、どんなに歪んだ子どもでも、私はきっと愛せるわ。絶対に間引いたりなんかしない。檻に閉じこめて、骨が蕩けるまで可愛がってあげる。誰にも邪魔はさせない」つうっと、樒の視線が私へと向けられた。「もしそんなことをしたら、〝人形〟のようにしてあげるだけ」その瞬間、〝王様〟の瞳が大きく揺れる。 黒く開かれたその奥に、微笑む樒の顔が、くっきりと映り込んでいた。「樒…
last update최신 업데이트 : 2026-02-06
더 보기

55話

「私が殺したのよ、〝人形〟さんを」樒の言葉は淡々としていたが、わずかな誇らしさが滲んでいた。「保管室から適当な薬を持ち出して、『これは仮死性のある薬よ』って渡したの。『あなたが眠っている間に、お兄様がきっと迎えに来てくれるから』って。──そう言えば安心して飲むと思ったのよ」見開かれた〝王様〟の瞳を前に、樒は目を細めて微笑んだ。「ほら、シェイクスピアの劇でもそうでしょう? 『ロミオとジュリエット』の神父様しかり、『ハムレット』のホレイショーしかり。親切で無害そうなふりをしていれば、相手に毒薬を飲ませて、物語を悲劇にすることだってできるのよ」 「……そんな……」〝王様〟の喉が、さらにぶるぶると震えはじめた。 その様子を見ながら、樒はさらに兄の頬にうっとりと手を這わせる。「〝人形〟はね、私のことを〝王様〟の妹だと知った瞬間、完全に心を開いてくれた。まさに〝恋は盲目〟ね。『ヴェニスの商人』でも、そんな台詞があったでしょう?」〝王様〟は、呆然としたまま妹を見上げる。 二人の顔の距離は、息が触れ合いそうなほど近かった。「樒……本当に……? お前が、あいつを……」 「そうよ。だって、〝人形〟があなたを残して自殺なんて──するはずがないもの。そう思わない?」小さく首を傾げた樒の瞳は、底の知れない湖のように揺れていた。〝王様〟の口から、呻くような声が漏れる。「まさか……そんな……う、うあああぁぁぁああ……!」彼は頭を両手で抱え、狂ったように髪を掻きむしり始めた。全身が痙攣し、獣のような呼吸が漏れる。 視線は宙をさまよい、黒い瞳には──あの夜、バラ園で見た時と同じ狂気の炎が燃えていた。「〝王様〟っ……!」 「——来ないで、〝人形〟さん」私が駆け寄ろうとしたその時、樒が〝王様〟を背後から抱き締めた。その細い腕のどこにそんな力があるのか。 激しく震える〝王様〟の身体を、彼女はしっかりと押さえ込んでいた。「ねぇ、〝人形〟さん。お兄様は、もう駄目よ。怒
last update최신 업데이트 : 2026-02-07
더 보기

56話

 にっこりと笑った樒の黒い瞳の奥には、水に浮かんだ油のような、歪んだ光がゆらゆらと揺れていた。数歩先では、〝先生〟が満足げに、その成り行きを眺めている。私はその光景を目にした瞬間、自分の中で何かが――ぷつりと切れる音を、確かに聞いた気がした。「こんなの……異常だっ……! 狂ってる……! ここにいるみんなっ、どうかしてるっ……! どうして、どうしてこんな──!」返ってきたのは、冷静な〝先生〟の声だった。「そうだね。異常だよ。でも狂気というのはね、人の魂に最も近い、極めて純粋で原始的な感情なんだ。人は狂気を知って、はじめて自分の本当の心に気づく」〝先生〟の視線が、私へと向けられる。「君だってそうだろう。〝王様〟に狂おしいほど執着することで、自分の感情に出会えた。樒も〝王様〟も、同じことさ。何かを強く、まっすぐに愛したからこそ、ここまで狂ってしまったんだ」ふと、〝先生〟は何かに気づいたように顔を輝かせた。「もしかすると、人間にとって、狂気こそが理性をも越える――真実の愛、なのかもしれないね」〝先生〟は納得したように微笑むと、〝王様〟を抱いたまま微笑む樒に目をやった。「彼女は、やるよ。狂ってしまった〝王様〟を種馬にし、他の女の腹を借りて、彼の子どもを産ませるだろう」ぞっとするような内容に相応しくない、気軽な口調だった。「そして兄の血を守るために、自分の家がかつて行ったことと同じことを繰り返す。やがて彼女は、その子どもたちにかしずかれながら、〝女王〟として君臨する」その未来をすでに見たかのように、〝先生〟は苦笑して私の方へ向き直った。「……樒から〝王様〟を救いたいかい? 僕ならできるよ。たとえば彼女の記憶を操作して、『外』で穏やかに暮らしていたかのように、すべてを塗り替えることもね」〝先生〟は静かに一歩、私へと近づいた。 白衣が陽の光を受けて、薄く輝いている。「ただし、それには条件がある」足音が止まり、彼の顔が私の目の前に迫る。「君の手
last update최신 업데이트 : 2026-02-08
더 보기

57話

※暴力・流血描写あり 「ほら、今日の分の薬だよ」鉄格子の中に向かって、私は手を差し出す。湿っぽい地下牢には、入口にいくつかアセチルランプが吊るされているだけで、昼夜を問わず薄暗い。 檻の中にいたっては、ほとんど完全な闇だった。「……ウ、ウゥ……」奥から、ギラギラと光る二つの目が、ゆらりと浮かび上がる。 低く唸る声が、威嚇するように響いた。だが、私は怯むことなく中へ入った。 すると壁際にうずくまっていた影が気配を察し、真っ直ぐに飛びかかってくる。「……くっ!」〝王様〟の形をしたその獣は、迷うことなく私の首筋に噛みついた。痛みに息を呑む。 じわりと血がにじみ、白衣の襟を染めた。だが騒ぐほどのことではない。 こんなことは、日常茶飯事だ。保護棟を改造して造られたこの地下牢は、ただ一人──〝王様〟のためだけに用意された、特別な檻だった。電気治療のあと、〝王様〟は廃人となった。 あの苛烈な意志の炎は瞳から消え、自ら言葉を発することも動くこともなくなった。──ただ呼吸するだけの屍。それでも時折、わずかに残った激情を絞り出すように、発作的に暴れることがある。その時の〝王様〟は、理性のかけらもない、ただの獣だ。 本能と欲望に突き動かされ、破壊と攻撃を繰り返すだけ。そんな彼を抑え込める場所は、この堅牢な地下牢しかなかった。ここに立ち入れるのは、主治医である私と、ごく少数の見張りスタッフのみである。「痛いよ、〝王様〟。ちゃんと薬を飲んだら、いくらでも噛んでいいから。ほら」私は〝王様〟の口元に鎮静剤を差し出す。 それは毎日与えている、神経を鎮めるための薬だった。「ウ、ガァアアァッ……!」『食事』の最中に邪魔されたのが気に入らなかったのか、〝王様〟は私の腕を勢いよく薙ぎ払った。「……ッ」ゴキリと嫌な音がして、腕に力が入ら
last update최신 업데이트 : 2026-02-09
더 보기

58話

※性的暴力・監禁を含む描写あり 「いいから。ここは危険だから、ね?」私が微笑むと、スタッフはしぶしぶながらも銃を下ろした。最近、私はよく「変わったね」と言われる。〝人形〟だった頃は、冷めた態度で誰とも関わろうとしなかったのに、今では柔らかな雰囲気になり、スタッフたちとも気さくに言葉を交わすようになったからだ。最初は戸惑っていたスタッフたちも、これは前の〝先生〟による治療の効果だと理解し、すぐに受け入れてくれた。前の〝先生〟は、今や『外』で名を馳せる精神科医として、数多くの患者を抱えている。その中の一人が、樒だ。彼女は催眠療法によって過去をすべて忘れ、今では小劇団の看板俳優として生きている。 男役も女役も自由自在に演じる彼女の演技力は、『内』にいる私たちの耳にまで届くほどだった。あの時、私が〝先生〟の手を取り、〝王様〟に電気治療を施した日から、すべてが変わり始めた。でも、変わらないものもある。——〝王様〟のそばにいたい。その想いだけは、何があっても私の中で揺るがなかった。「〝先生〟? 大丈夫ですか?」動かずにいた私に、鉄格子越しからスタッフが心配そうに声をかけてきた。「大丈夫」そう微笑みかけようとした、その瞬間だった。「──ッ!」背後から、突然何か大きなものが覆い被さってくる。誰かは、言うまでもない。 ここには〝王様〟しかいないのだから。ビリッ、と布が裂ける音が牢の中に響いた。 次の瞬間、後ろのしずまりに強烈な痛みと熱が襲ってくる。「う、くっ……あぁあっ!」〝王様〟が私の白衣とズボンを乱暴に引き裂き、何の前触れもなく、自らの性器を深く挿し込んできたのだ。 裂けるような痛みに、喉が痙攣する。「せ、 〝先生〟っ……!?」新人らしきスタッフが、どう対応してよいのか分からず戸惑っていた。 隣にいたもう一人の
last update최신 업데이트 : 2026-02-10
더 보기

59話

※性的暴力・監禁を含む描写あり 「あっ……!」すべてを挿し終えた直後、休む間もなく〝王様〟は律動を始めた。「あっ、うぅん……!」いきなりの激しさに、呼吸がままならない。無意識に腰が逃げようとする。 それを許さぬよう、〝王様〟の片腕が私の腰を強く抱き寄せ、更なる深みに突き立てる。「あ、ああぁッ……!」焼けるような刺激に、感覚が次第に曖昧になっていく。それでも、〝王様〟の動きが繰り返されるたび、痛みとは違う何かが、腰の奥からじわじわと広がっていくのを感じた。「ん、ふっ……」いつの間にか、痛みに萎えていた自分の前のものも、静かに反応し始めていた。 後ろのしずまりもまた、〝王様〟の侵入を受け入れ始め、熱を孕んで柔らかく蕩けていく。「んっ、あぁっ……!」敏感な内壁を突かれた瞬間、明らかな快楽の声がこぼれた。 ビリリと甘い電流が、身体の芯まで駆け抜ける。──悦い。先ほどまで痛みしかなかった身体は、今やすべてを快楽として受け入れていた。 腰に喰い込む〝王様〟の指も、額を押しつける鉄格子の冷たさも——──すべてが、ひどく悦い。『痛いのは哀しい』。 かつて〝王様〟はそう言った。でも今の私は、こう思う。──痛いのは、悦い。限界を超えた痛みは、いつしか快楽に変わってゆく。「あぁ……〝王様〟、もっと……」これ以上ないというほど責められているのに、私はなおも自ら腰を動かし、貪るように乞う。もっと欲しい。痛みが、快楽が。 ──いや、〝王様〟が与えてくれるものなら、何でも欲しい。(……これじゃ、〝笑い犬〟を笑えないな)ちらりと 〝笑い犬〟の方に視線を向けようとした、その瞬間。「……ッ!」〝王様〟が私の腰に両腕をまわし、自らの膝に抱き上げた。 そのまま座り込むと、下
last update최신 업데이트 : 2026-02-11
더 보기

60話

※性的暴力・監禁を含む描写あり 昔、私はこの病院の中で、自分が一番まともだと思っていた。 けれど今では、確信している。──一番狂っているのは、私だ。私は〝王様〟といたいがために、彼を電気治療にかけた。 そして、この牢に閉じこめた。誰にも邪魔されず、二人きりになるために。考えてみれば、おかしなものだ。狂人の王だった〝王様〟は、私の〝人形〟となり、 かつて〝人形〟だった私は、〝王様〟となった。 この病院の中で一番に狂った、狂人の王に。「ふふ、あはははっ……!」笑いがこみ上げてくる。 体が細かく震えるほど、おかしくてたまらなかった。その様子が気に障ったのか、〝王様〟は苛立ったように私の口を手で塞いだ。「うっ……! ううっ……」息苦しさの中、執拗に奥を擦られ、意識が遠のいていく。 けれどそれすらも、ひどく悦かった。私はお返しとばかりに、彼の指を噛んだ。 甘く、苦い血の味が口の中に広がる。「……ウゥッ!」滲む血を見たせいか、〝王様〟はさらに昂り、小さく唸ると、最奥を容赦なく突き上げてくる。「あっ……! そこ、んんっ……!」ある一点を抉られた瞬間、私の体は痙攣するような快楽で震えた。「クッ……!」切なげに、後腔がキュウと締まり上がる。 〝王様〟は詰まったような息を吐くと、またしても精を中へ放った。「……はぁっ、んっ……」彼の手が口元から離れ、ようやく息が吸えた。 だが、私の中にある彼の熱は、まだ衰える様子がなかった。(……次は、何をさせられるのだろう)頭が真っ白に爛れて、もう何も考えられない。 でも何をされても、自分は受け入れてしまうに違いない。「んっ!? あぁあぁっ……!」思考は、次の瞬間に吹き飛んだ。〝王様〟が私の身体を反転させ、背
last update최신 업데이트 : 2026-02-12
더 보기
이전
1234567
앱에서 읽으려면 QR 코드를 스캔하세요.
DMCA.com Protection Status