今日起きた一連の出来事を考えると、この先もまだ別の危険が潜んでいるかもしれない。迎えを寄こしてもらうのが一番だ。「BOSSがヘリを手配してくれた」健太は向かう途中もずっと遥真と連絡を取り合っていた。「あと五分くらいで着くはず。あそこに少し平らな場所がある。みんなをそこまで連れて行って待とう」幸いここは郊外だったため、ヘリの離着陸もしやすい。もしこれが街中だったら、別の移動手段を使うしかない。慎吾は少し胸をなで下ろし、口の中に異物がないことを確認すると、何度も何度も柚香と康平の名前を呼び、二人を目覚めさせようとした。すると十数秒後、二人はゆっくりと目を開けた。康平は意識を取り戻したが、柚香は一瞬だけ目を覚ましたあと、再び意識を失ってしまった。「健太、上着を持ってきて。社長に着せるんだ」慎吾は柚香の様子が康平よりずっと悪く、体温もひどく低いことに気づき、不安を隠せなかった。飛び込む前に脱いでいた健太の上着だけが乾いていて、ほかの皆の服はすべてびしょ濡れだった。健太が上着を取りに向かおうとした時、ヘリのローター音が聞こえてきた。間もなく、茂みの向こうの開けた場所から遥真が駆け寄ってきた。健太が口を開くより早く、遥真は切羽詰まった声で尋ねた。「柚香は!?」健太が手で指し示す。「向こうです」遥真はその方向へ目を向け、地面に倒れたまま意識を失っている柚香を見つけると、一目散に駆け寄った。「命に別状はありません。ただ、体力を消耗しすぎています。それに冷たい水の中に長時間いたせいで低体温気味です」慎吾が状況を説明する。「今は濡れた服を着替えさせる必要があります」「わかった。ありがとう」遥真は柚香をそっと横抱きにした。その瞬間、胸が締めつけられるように痛んだ。数分後。遥真は柚香たち全員をヘリに乗せた。持ってきていた着替えに柚香を着替えさせ、濡れた髪を丁寧に拭いてから、念のため同行させていた医者に診察を頼んだ。皆の視線は、遥真の腕の中で意識を失ったままの柚香へと向けられていた。顔色は真っ白で、目を閉じたまま動かない。その姿は、少し触れただけでも壊れてしまいそうなガラスの人形のようだ。康平の胸にはさまざまな感情が渦巻いていた。慎吾は彼が自分を責めていることに気づき、声をかける。「君の技術は、ああいう組
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