「母上、使用人を連れてきました」建国祭を終えると約束通り、レオが使用人を連れて邸宅にやってきた。「マナーやダンスの家庭教師も連れてきましたが、無理のない程度に活用してください。母上は頑張りすぎてしまうことがありますので」彼が1人1人を紹介してくれる。「嬉しい、マナーやダンス一度ちゃんと習いたかったの」私は笑顔で返した。マラス元子爵は公の場には必ず本命の第1夫人を連れて行った。「貴族になったのだから、ダンスやマナーを習いたい」そう彼に訴えたが、必要ないと断られてしまったのだ。これで来年はエドワード様とちゃんと踊れそうだ。「あの、早速だけどこれを貼り替えてくれる?」私はメイドに紙の束を渡した。行政部で仕事の指示を出すために、必要な仕事の内容を覚えようと思って邸宅の壁に紙に書いて貼っていたのだ。そうでもしないと、私はすぐに忘れてしまう。「今、壁に貼ってあるのはもう覚えたの」私は得意げにレオに言った。メイドたちは黙々と紙を貼り替えはじめる。「母上は本当に努力家ですね。尊敬します」レオが私を尊敬するところなんてないはずだけれど、この時の彼の言葉は信じられた。「ありがとう、それよりレオは最近は何をやっているの?」私はレオに尋ねた。建国祭で忙しいとはいえ、天才レオのことだから何かしてそうだ。「紳士服事業をする予定です、お姉様がファッション事業の一部を譲渡しているクレア嬢と組んでペアルックの販売も予定しています」デザイン画を見せてくれながら、レオが説明してくれる。「これ、レオが書いたの?建国祭のアーデン侯爵とレオもペアルックでかっこよかったよ。これ、兄弟お揃いとか親子お揃いとかも作って欲しい」私はデザイン画があまりに洗練されていて驚愕の声を上げた。「僕が描きました。皇帝陛下とお姉様を想定して書きましたが、確かに兄弟や親子のお揃いがあっても良いかもしれません。母上に見せてみてよかったです」レオがすぐに、男物の親子
Terakhir Diperbarui : 2025-12-01 Baca selengkapnya