Semua Bab サイコな結婚詐欺師の成り上がり: Bab 21 - Bab 30

68 Bab

21.レオ、兄の偉大さを知る。

僕、レオ・スモアはアーデン侯爵家に養子として迎えられた。「明日であなたは卒業。ボランティア活動お疲れ様。明日からは私の弟よ。将来はアーデン侯爵家を継いでもらうわ。アーデン侯爵に迎えに行かせるからもう少しの辛抱よ。エレナ・アーデン」昨日、抜打ちテストだと兄上から渡された封筒を開くと入っていた手紙にはそう書いてあった。アカデミーの授業を終わると、王子様のようなアーデン侯爵が来ていて大騒ぎになった。僕の卒業手続きが済んでいて、これからアーデン侯爵邸に向かうと言われたが母上と話をさせて欲しいと申し出た。母上を待つこと2時間、帰宅した彼女にこれから自分はどうしたいのかと問われた。初めて母上が僕を見てくれたからだろうか、僕はいつの間にかアーデン侯爵邸の養子になりたいと本音を言っていた。♢♢♢母上を傷つけてしまったかもしれない、それだけが気がかりになりながらも僕は侯爵邸に来て食べたことないようなご馳走を食べながら僕の父と母になる人と会話をしている。「エレナが皇后宮を建て替えるという噂を聞いたのだけれど真実みたいなの。そんなことをしたら無駄遣いだと批判を受けるに決まっているわ」ミリア・アーデン侯爵夫人が悲痛な表情で訴える。「確かに、あんな少女趣味の皇后宮に住むのは嫌だと言う気持ちはわかる気がするのだけれど⋯⋯」アーデン侯爵夫人が頭を抱えながら言う。「皇后宮を建て替えたばかりだし、批判が出るのは避けられないでしょうね。改装程度に済ませるように説得しましょう」レナード・アーデン侯爵が美しい顔を顰めながらいった。エレナ・アーデンと言えば昨日、兄上を迎えにきた女の人だ。洗練された印象の彼女は、これから皇后としてたくさんの流行を作るだろう。少女趣味のダサい印象を持たれたら、マイナスだ。おそらく、アラン皇帝陛下とエレナ皇后の政権は長期になる。長い目で考えれば、彼女のセンスの良さが一目で分かるような建物に建て替えた方が良い。「お母様、予算が計上されると同じタイミングで侯爵家から寄付をしたらどうでしょうか?」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-21
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22.レオ、兄が大好き。

次の日、僕は元気になったけれど、兄上はいくら起こそうとしても起きなかった。「ダンテが起きないから、今日は1人で学校に行ってくれる?」僕は母上の言葉に悲しくなった。「はい、帰りも自分で帰ってくるのでご安心ください。」僕はそう返して学校に向かった。エスパルの学校は3歳以下は親の付き添い登校が義務付けられていた。母上は学校の付き添いルールを忘れてしまったのだろう。今まで母上が僕と兄上の登校に付き添ってくれていたのは3歳の僕のためだと思っていた。「僕は兄上のおまけだったのか⋯⋯」僕は1人で学校に向かいながら考えていた。学校帰りに、帝国が攻めてきた時、亡命するため母上に泳ぎの練習をさせられた。貴族ばかりが住む首都の川で泳ぐ人などいなくて、周りから笑われていた。兄上は面白がっていたけれど、僕は衛生状態が分からない川で泳ぐのも周りの目も気になった。「それでも、僕のことを思ってくれる母上が嬉しかったのに。兄上のおまけだったのか⋯⋯」僕は母上がもしもの時、兄上だけでなく僕も一緒に連れ出してくれようと思っていることが嬉しかったからずぶ濡れになりながら毎日泳いだ。母上はいつも兄上だけを見ていたから、僕のことが彼女の瞳に映ることはなかった。兄上は天才でエスパルという国を十分熟知して、幹部候補として監視されないよう能力を隠していた。僕は2歳の時点で幹部候補になってしまったので、常に監視がついてしまった。深夜、監視の交代が行われる数分だけ兄上の部屋に行ってお喋りをするのだけが楽しみだった。「いつだって、起こしていいから。レオが思っていることを話して!」その言葉に甘えて僕は毎晩兄上を起こしてお喋りをした。「エスパルの平民の7割が一目見ただけで相手の殺意を察知しするんだ。すぐに物事を忘れてしまうのは6割の人間が持つ特徴だ」兄上はよく人間を観察する人で、エスパルの人間の分析結果を話をしてくれた。「まあ、忘却力と言えば聞こえは良いが、要は恐怖体験の連続により脳が萎縮して
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-22
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23.レオ、美女に兄役を任される。

「レオ、会いたかったわ!」部屋に案内され、休んでいると突然扉が開いてエレナ・アーデンが入ってきた。アカデミーに兄上を迎えにきた時は脳面のような顔をして威圧感があった気がしたのに今は違う人が来たみたいだ。「私のことは弟役をする時はお姉様と呼んでね。兄役の時はエレナと呼ぶのよ。さあ、いらっしゃいレオ、お姉様よ」ソファーに座りながら、手を広げて彼女が言ってきた。僕は彼女の言った言葉に戸惑いつつも、彼女に近づいた。すると突然彼女が僕を抱きしめて、撫で回してきた。「おやめください、お姉様」僕は抵抗したが、彼女の抱きしめる力が強くてなかなか抜け出せない。「弟は撫で回されるものなのよ。大抵の男は美女に撫でられると猫のように鳴くのに、レオはなかないの?」僕の髪の毛をふわふわさせて撫でながら彼女が楽しそうに言ってきた。「兄上は僕にそんなことしませんでした」とにかく彼女の手がくすぐったいので逃れようとしながら言う。「私は私の理想とする弟との関係を作っているのよ、ダンテのことなんて知らないわ」彼女が僕の髪を三つ編みにしながら言ってくる。「そういえば、兄上と東部に行かれたのではないですか?」僕は気になっていたことを尋ねた。彼女がここにいるはずはないのだ。「ダンテは1人で大丈夫よ。私は明日アランと踊りたいの。ダンテに昨日私のような優しくない女にレオは渡さないと言われたから、しっかり誠意を見せてあなたを貰うこと承諾させてから来たから安心して」彼女は僕の髪をひたすら弄りながら言ってきた。彼女は僕が兄上の断りなく、アーデン侯爵邸に来てしまったことが引っかかっていると察してくれたようだ。「私ほど優しい女はいないのに彼は理解できないようだから、私なりの誠意を見せて説得したの。アーデン侯爵家は今日から全てあなたのものよ。侯爵の爵位も欲しければ、すぐに奪いなさい」彼女は僕の顔を覗き込みながら楽しそうに言ってくる。「僕はまだ未成年ですし、アーデン侯爵のような立派な方から、まだ学ぶこと
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-23
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24.レオ、自分が男が好きだと言われる。

「1かな。2は不可能だし、3はごめん、意味が分からない。」僕は咄嗟に答えた。「答えは全部です。彼の記憶容量は無限と思ってくれて良いです。そして、自分は可愛いだけの普通の男の子だと思っています。全ての男は私に惚れますが、最後まで私といられるのは彼だけです」彼女の答えに僕はまず答えがいくつあるのか聞けばよかったと後悔した。「自分が特別だと知らないなんてことあり得るの? 自分が当たり前に理解できることを、相手が全然分からない状況が続くと自分が特別だと気づくよね」僕は彼女に疑問をぶつけた。「アランは5歳の時にはすでに先皇陛下の業務を全て行ってました。しかし、皇位を継ぐまでは父親に言われた仕事をそのまましています。直接関わった貴族はアランの飛び抜けた才能に気づきつつも、先皇陛下の顔をたて息子の方が特段に優秀とは言いませんでした。アランは褒められても、自分の地位におべっかを使っているとしか思ってません」彼女が淡々と説明する。「皇位についてすぐ、彼は帝国法を全編変更しました。彼は効率主義で、使えないと思ったら他の貴族に取り替えるのが早いと考えています。能力がないのではなく、やる気がないと捉えているからです。周りの貴族は血反吐を吐く思いで新しい帝国法を覚えました。どうして皇帝の一存でそんな法律の全編改変ができるのか、考えられないくらい何年もの間アランとのやり取りでほとんどの貴族がマインドコントロールされています」彼女が丁寧に説明してくれた。「兄上はマインドコントロールは人の面白さを失わせるからしない方が良いと言ってました。だから僕は兄上の関わる人を洗脳することはしませんでした。でも、自分が人を洗脳できると思ったのは、相手より自分が優秀でコントロールできると考えたからですが、皇帝陛下は自分は普通だと思っているのですか?」僕はやはり皇帝陛下が自分を天才だと気がついてないことが信じられず質問した。「マインドコントロールは共感力がないとできません。アランは相手の立場に立って深く共感してます、どうすれば相手が幸せになれるかを彼の価値観で提案します。彼の飛び抜けた才能と共感に毎日のように触れ続けた人間はどんどん彼の価値観に
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-24
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25.ダンテ、恋愛マスターに倣い初恋の相手を落とそうとする。

今日は奇跡のようなことが起こった。昨日、俺、ダンテ・スモアは帝国のアカデミーに編入し、絶望していた。帝国のアカデミーには女子がいなかったのだ。教師も卒業生がやっているらしく、男しかいない。牢獄のような環境に、昼は母上の芋弁当。もう、アカデミーは行くのはやめようと思っていた。「兄上、今日は僕がお弁当を作りました」レオが相変わらずのレオ味全開で朝から弁当を作っていた。レオ味とは愛されたいが為にひたすら相手に尽くすいじらしい様のことを言う。昨晩食べた彼の料理が美味しかったので、俺は弁当を食べたらアカデミーを早退しようと思っていた。「今日で、アカデミーは卒業よ。さあ、行きましょう。今日からあなたは私の補佐官よ!」アカデミーに到着するなり、現れた絶世の美女エレナ・アーデン、俺は一目で恋に落ちてしまった。昨日、自分を最高峰の可愛い女だと言って決して他の女の容姿を褒めない母上が絶世の美女だと言っていた女。エスパルにいた頃から、帝国の皇帝の婚約者である彼女が絶世の美女だとは聞いていた。しかし、地位のある女は大したことない芋面でも美女扱いされる。実際、ヴィラン公爵の娘も絶世の美女と言われていたが芋面だった。だから、エレナ・アーデンの評判を聞いていても全く興味がなかった。あの母上が絶賛する美貌を持つ女だと聞いて、彼女に会うまでは帝国で適当に過ごそうと思ってたところだったのだ。「ダンテもやっぱり特別な人間だったのね。これから皇帝陛下にご挨拶に行くにあたっての注意事項を説明するわね。それにしても今日アカデミーに来るとは思わなかったわ。卒業手続きの後、スモア伯爵邸にあなたを迎えに行く手間が省けた」馬車の中で彼女は少し言葉を交わしただけで、俺がエスパルでずっと隠してきた能力を見抜いてしまった。それにしても美しい、この世にこんな美しい人がいて俺をさらいに来るなんて感動だ。そして、そんな美女が初対面なのに俺を呼び捨てにしてくれて嬉しい。俺がアカデミーに来ると思わなかったと彼女が言うとい
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-25
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26.ダンテ、ライバルに余裕をかまされる。

「エレナ様は自分のことを特別と言って普通の人と自分を完全に分けてますよね。後継者になれるような侯爵令嬢としては、帝国で結婚するなら皇帝にでもなる人間じゃないと無理ですよね。婚約寸前の皇帝陛下の兄から彼に乗り換えたのって、兄は普通の人、皇帝陛下が特別だったからですよね。元々2人しか選択肢がない中、1人が当たりで良かったですね。その上、皇帝陛下の方が平民の血も混じってないですしね」俺は取り敢えず、母上の方法に従うことにした。俺にとっては天才と呼ばれるレオの方が、母上より理解しやすかった。でも、レオが現れなければ俺は母上の面白ろだけで生きていかなければならなかった。話の通じる相手というのは、確かにいた方が良い。エレナ様は皇帝陛下に出会うまで孤独だった可能性が高い。そして、彼女は帝国の高位貴族だ。血筋を気にせず結婚するなんて無理に決まっている。「アランとダンテの立場が逆なら、私はあなたに夢中だったわ。とでも、言って欲しいのね。人をもっと観察しないと、あなた使い物にならないわ。私のように表情管理の完璧な人間の感情を読みたいなら、視覚ばかりに頼ってはダメ」彼女の最初の言葉にドキッと心臓が跳ねたが、続く言葉に彼女が俺の能力に対して満足していないのが分かりムカついた。「あと、レオは明日卒業させて、アーデン侯爵家の後継者にするから」彼女が続けた言葉に俺は動揺した。レオを奪われるという危機感と、彼女が血筋を重んじていないことが分かったからだ。「エレナ様みたいな優しくない女にレオは渡せません」俺はキッパリと断った。冗談じゃない、レオを取られたら明日から芋しか食べられない。「私が女神のように優しいということも分からないのね」彼女が美しい女神のような顔で言ってくる。「もし、エレナ様が優しい人なら、今日俺だけでなくレオも連れ出してますよね。レオがエスパルの学校でつまらない授業に耐え続けてたから、耐えられると思って置いてきたんでしょ。エレナ様が優しい人なら、常に我慢し続けているレオの方を先に迎えにきますよね。彼のエスパルでの異常な
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-26
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27.ダンテ、愛人になりたいと考える。

「エスパルの方が楽しかった。帝国はつまらない。俺の幸せを願うならエレナ様をください!」俺は彼に自分の本音を話した。俺の能力を見切ったように言う彼だが、俺から見ると彼は得体の知らない存在だ。彼が他人の幸せを決められると言い切るのだから、それに乗っかることにした。「エスパルの方がどこが良かったのかな? 僕は君の気持ちを誤解してみたいだから、教えて欲しいんだ」皇帝陛下が明らかに驚いていながらも、俺の失礼な発言を叱責するのではなく懇願している。「帝国の人間はみんな人形みたいでつまらないです」俺は、暗に人を洗脳することをやめろと言いたかった。「みんな自分や大切な人の為に懸命に頑張っていると思うけれど、君にはそれがつまらなく見られるということだよね。エレナはあげられないんだ、僕たちは想い合っているから」彼は本当に俺の言葉にショックを受けているようだった。皇宮からろくに出たこともない癖に自分の考える幸せが絶対だと思っているのだ。殺し屋のような目で俺を一瞬見たエレナ様も彼の「彼女を渡せない」と言う言葉に胸キュンしたようで、また彼をとろけるような目で見つめている。「これからも、本当の気持ちを僕にぶつけてくれると嬉しいよ。僕にできることなら何でもするから」皇帝陛下がじっと俺の目を見つめながら言ってくる。いくら可愛くても所詮は男だ、エレナ様をくれないなら反抗しまくってやる。皇帝陛下の執務室を出て、エレナ様のあとをついて個室に入った。「何考えているのよ。頭沸いてるの、もぐわよ、本当にどうかしてるわ」2人きりになった途端、俺の頭を鷲掴みにしてものすごい勢いで彼女がシェイクしてきた。「アランを傷つけないで。彼の感性が理解できないのは全部あなたのせいだから」彼女が思いっきり俺の頭を掴みながら鬼の形相で言ってきた。完璧令嬢と呼ばれていた彼女はどこに言ってしまったのか。俺は彼女が心底、皇帝陛下に惚れているのを理解した。そして、本命を目指すミゲルポジションよりもジルベールを目指すことにした
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-27
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28.ダンテ、決意する。

「料理といえば芋蒸すしかできなくて、首都の川で子供を毎日泳がすような奇行をするような女ですよ。きっと、俺やレオの功績も彼女の功績に加わって子育て法まで見習われ川泳ぎを真似る貴族も出てくるでしょうね」俺はわざと母上をさげる発言をして、エレナ様の出方を見た。俺は皇帝陛下は別としても、レオやエレナ様より母上こそ理解をこえた存在だと思っている。世界一の大出世する強運を彼女が持っていたのは何故なのか、なぜ天才である俺の想像をこえる面白い行動ばかりするのか。知性のかけらもない子爵との間に2人の天才児を産んだことも不思議で仕方ない。母上が、イケメンを隣に置き続けて神に価値をアピールしたという理由があれば腑に落ちる。そもそも実は俺はジルベールを実際見たにも関わらず、本当は彼の存在を疑っている。母上なら意思の力で人一人くらい作れるんじゃないかと言うくらい、彼女は謎なのだ。「私がリーザ・スモア伯爵を馬鹿にしている? 母親を甘く見ているのはあなたでしょ」彼女が面倒そうに言ってきた。やはり、エレナ様は母上の察しの良さにも気がついてそうだ。決して洗脳されることもなく、察しの良い母上を宰相にするリスクは理解していたはずだ。「俺は母上を世界一面白い人だと思ってますよ。エレナ様、皇帝陛下と結婚する時は24歳ですよね。美女系のエレナ様の寿命は短いですよ、その頃には飽きられているかもしれませんね。長く愛されるのは可愛い系ですから」俺は自信に溢れたエレナ様の心に付け入る隙間を作りたくて、また彼女を刺激するようなことを言った。「ふふっ、それってスモア伯爵の教えでしょ。もう、そんなことよりレオを頂戴よ」今まで能面のような無表情だったエレナ様が笑いを堪えきれなくて、センスで顔を隠していた。母上はすごい、こんな完璧令嬢にも面白さで一撃を喰らわせてしまうのだ。エレナ様は母上の察しの良さには気がつきつつも、面白いから割と自分と関わる仕事においたのだろうか。でも、彼女が母上の察しの良さや、追い詰められた時の予想外の行動の怖さに気づいているなら必ず何か対策をして
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-28
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29.リーザ、レオと踊る。

「建国祭までは首都に留まると言うことで、リース子爵領に戻ってなかったのか。エドワード様と踊りたいなあ」私は建国祭の開始を告げる優雅な皇帝陛下とエレナ・アーデンのダンスを見ながら呟いた。「母上、宜しければ僕と踊って頂けませんか?」気がつくと昨日別れを告げたばかりのレオが私の目の前にいた。白に銀糸でアーデン侯爵家の家紋の入った礼服を着ていて非常に似合っている。レオは私に似て可愛い顔をしているのだ、その上、元々高位貴族であったかのような品がある。私は、彼と話したいとずっと昨晩別れてから思っていた。でも、人々に囲まれている彼をみて話しかけられなそうとガッカリしていたのだ。私の気持ちを汲み取ってくれたのか、彼から声を掛けてくれた。レオの中の人は32歳くらいの紳士なのではないだろうか。レオが会場に入ってから周りは彼の話題で持ちきりだった。帝国一の歴史を持つ侯爵家が、親戚でもなんでもない元敵国の男の子を養子に迎えたのだ。レオがエスパルで有名な天才児であったことは既に広まっていて、これから帝国の能力主義は加速するのではないかと囁かれた。「もちろんです。踊ったことないけれど大丈夫かな」私はレオの手を取るとフロアーに出た。「大丈夫ですよ。僕がリードしますから」レオは曲に合わせながら私の手を引いてくれる。彼が踊るのを初めて見たが、いったいどこで習ったのか。でも、それを言い出すと料理だって習った覚えがないのに初めから非常に上手だった。「礼服、アーデン侯爵とお揃いだね。すごく似合っている。」私が、レオに声を掛けると少し照れているのが分かった。「母上も、ドレスとてもお似合いです。母上、建国祭が終わったら使用人を20名スモア伯爵邸に連れて行きます。」レオが私に言った言葉に慌てた。「使用人なんて、命を狙われるかもしれないし、家事は自分でやるから良いよ」私のことを心配して彼が言ってくれているのは分かるが、他人が家にいる環境が怖くて仕方がない。「母上
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-29
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30.リーザ、月の下でエドワードと2人きり。

「はい、こちらもどうぞお召し上がりください」私が顔を挙げると、肉や野菜をバランスよくのせた皿を出しながら微笑むエドワード様がいた。「実は先程レオ様に、母上はケーキだけを食べているのが気になると思いますがそのままにしてあげてくださいと言われたんですけどね」エドワード様に言われて少し照れてしまった。今、エドワード様の差し出した皿に乗っている鴨肉も生野菜も苦手だから、レオが気を遣ったのだろう。「あ、ありがとうございます」私は嫌いなもので腹を埋めるよりも、ケーキを食べたいという気持ちを抑えながら皿を受け取った。「将来のお嫁さんの栄養バランスに気を遣ってみました」エドワード様がにこやかに言うので、一気に食欲が湧いた。私は今までレオの察してくれる力にかなり甘えてきたようだ。声に出して、自分の心のウチを話す大切さをエドワード様は教えてくれる。「それを食べたら、バルコニー出て踊りませんか? さっき、レオ様と踊っているのを拝見してとても優雅で、僕もリーザ様と踊りたくなりました」エドワード様からダンスに誘われてしまった。レオからやめておいた方が良いと言われているが、彼と踊ってみたいと思う気持ちを抑えられない。フロアーではなく、バルコニーに出て2人きりで踊るなんてすごくロマンチックだ。きっと月だけが私たちを見ているみたいな状況に違いない。「もちろんです」私は笑顔でエドワード様に返事をした。私は、本当に生野菜が苦手だ。まるで草食動物になったような気分になる。それでも、ときめきと共に苦手な鴨肉と共に口の中に食事を放り込んだ。よし、これからロマンチックタイムだ。「少し寒いですね。すみません、これを着てください」エドワード様が私にジャケットをかけてくる。「いや、私は丈夫なんで大丈夫です。むしろ寒いくらいが丁度良いです。それより踊りましょう」私はエドワード様にジャケットを返した。温室育ちのエドワード様よりも、雨の日も風の日も晒され生きてき
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-30
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