行政部に戻って、エドワード様に言われたように堂々と振る舞った。明らかに周りが私を見る目が、新しい同僚から上司を見る目に変わった。「そういえば先皇陛下はどちらにおられるのですか?」私はふと疑問に思ったことを近くのモブの行政官に尋ねた。まだ12歳の子に皇位を譲ったのだ。いくらアラン皇帝陛下が立派な方でもサポートするはずだ。「先皇陛下は皇位を譲られた後、旅に出られました。どこにいるかは私も存じあげません」モブの言葉に驚いてしまった。なんて、無責任な親なのだろうか。「皇后陛下はどちらにおられるのでしょうか?」私はアラン皇帝陛下の母親の行方も気になった。「皇后陛下はカルマン公爵家が粛清され領地に引っ込まれた際に、一緒に領地に行かれました」モブの言葉に納得した。確かに皇宮に留まれないわけではないけど、いずらいだろう。だったら、どうせ広い領地とお屋敷を持っているだろうからそこでゆっくりした方が楽しそうだ。「皇后陛下がいたら、私は今回の採用試験に落ちてますよ。皇后陛下は自分の目に映るものは美しいもので揃えたいという方で、彼女の意向が反映され要職は美形揃いでしたから」モブが言った言葉に、私は今こそレオの奥義を使おうと思った。モブの欲しい言葉を与え、慕われよう作戦だ。レオはいつだって、そうやって周りの気分を良くさせて人望を得ていた。「人間中身ですよ」私は会心の一撃を喰らわしたつもりだったが、モブの顔は曇っていた。もしかして、外見を褒めて欲しかったのだろうか、どこにでも居そうな顔のどこを褒めれば良いのだろう。「毛流れが抜群ですね」私が言うと、モブは白けた顔をむけて言ってきた。「無理にフォローしなくて結構です。」先に、モブの外見を無理やりにでも褒めていたら好感度を上げれたのだろうか。レオはいつも相手の欲しい言葉を与えるような会話術でどんどん人気者になった。ただでさえ、天才で彼と仲良くなりたい人は多いのに気さくな声掛けができ
Terakhir Diperbarui : 2025-11-11 Baca selengkapnya