Semua Bab サイコな結婚詐欺師の成り上がり: Bab 11 - Bab 20

68 Bab

11.リーザ、仕切り直す。

行政部に戻って、エドワード様に言われたように堂々と振る舞った。明らかに周りが私を見る目が、新しい同僚から上司を見る目に変わった。「そういえば先皇陛下はどちらにおられるのですか?」私はふと疑問に思ったことを近くのモブの行政官に尋ねた。まだ12歳の子に皇位を譲ったのだ。いくらアラン皇帝陛下が立派な方でもサポートするはずだ。「先皇陛下は皇位を譲られた後、旅に出られました。どこにいるかは私も存じあげません」モブの言葉に驚いてしまった。なんて、無責任な親なのだろうか。「皇后陛下はどちらにおられるのでしょうか?」私はアラン皇帝陛下の母親の行方も気になった。「皇后陛下はカルマン公爵家が粛清され領地に引っ込まれた際に、一緒に領地に行かれました」モブの言葉に納得した。確かに皇宮に留まれないわけではないけど、いずらいだろう。だったら、どうせ広い領地とお屋敷を持っているだろうからそこでゆっくりした方が楽しそうだ。「皇后陛下がいたら、私は今回の採用試験に落ちてますよ。皇后陛下は自分の目に映るものは美しいもので揃えたいという方で、彼女の意向が反映され要職は美形揃いでしたから」モブが言った言葉に、私は今こそレオの奥義を使おうと思った。モブの欲しい言葉を与え、慕われよう作戦だ。レオはいつだって、そうやって周りの気分を良くさせて人望を得ていた。「人間中身ですよ」私は会心の一撃を喰らわしたつもりだったが、モブの顔は曇っていた。もしかして、外見を褒めて欲しかったのだろうか、どこにでも居そうな顔のどこを褒めれば良いのだろう。「毛流れが抜群ですね」私が言うと、モブは白けた顔をむけて言ってきた。「無理にフォローしなくて結構です。」先に、モブの外見を無理やりにでも褒めていたら好感度を上げれたのだろうか。レオはいつも相手の欲しい言葉を与えるような会話術でどんどん人気者になった。ただでさえ、天才で彼と仲良くなりたい人は多いのに気さくな声掛けができ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-11
Baca selengkapnya

12.リーザ、総攻撃にあう。

私は全員の不満が出てから一気に潰すつもりだったが、3人で終わってしまった。どうやら、ここにいる貴族夫人は人任せで同調圧力が強いだけの人間が多そうだ。「貴重なご意見ありがとうございます。どうやら、ここに揃っている家紋の方は現政権にご不満の方が多いようですね。皇帝陛下にお伝えしておかねばなりません」私の言葉に一瞬にして、貴族夫人たちの顔色が変わった。「皇帝陛下は出身国も、出身身分も等しく帝国民として扱い爵位を授け要職へと取り立てました。当然ご存知かと思いますが私も伯爵位を授かり、帝国の宰相として勤務しております」私が発する言葉に動揺が見えて、夫人たちは自分たちの顔を扇子で隠しはじめた。滑稽すぎて、もっと追い詰めてやりたくなるけれど早く帰宅して子供たちのケアをしたい。お弁当や制服の件で嫌な思いをしているはずだ。「お弁当にして正解でした。弟のレオはエスパルの星と言われるほどの天才です。アーデン侯爵令嬢以来の飛び入学が認められたので当然ご存知かと思いますが」私の言葉に思わず、どよめきが起こる。アーデン侯爵令嬢はどれだけレジェンドなのだ。ちなみに、レオが飛び抜けた天才であるのは事実だ。生後5ヶ月で危険な目に遭った彼をみて、すぐにお喋りして欲しいと願った。お話ししてくれれば、誰にどんな目に合わせられたか証明できるからだ。程なくして、彼は発語しだし、舌ったらずながらも大人のような会話ができるようになった。「レオは俺に似てる、レオがマラス家の跡取りだ」そんな、天才児を見てマラス元子爵はレオを跡取りとして可愛がった。優秀なら自分の子で、ダンテのように問題がありそうなら自分の子ではないという彼をますます憎むようになった。エスパルでの学校に入学するなり、レオは将来の幹部候補だと言われていた。貴族の仕組みが帝国とは違うので、自分たちのことにしか興味がなさそうな夫人たちにはエスパルの星とわかりやすく説明した。エスパルの学校にレオが入学するまでは、度々ダンテが風紀を乱し、授業妨害をすると保護者から総攻撃を受
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-12
Baca selengkapnya

13.リーザ、ついに皇帝と遭遇。

「そもそも、私はあなたの医師としての資質を疑っています。昨日、19時35分、学校の裏で男性と歩いていた時は指輪を外していたのに、検診時はなぜ指輪をしていたのですか?」ダンテの言葉に私は思わず女医の指を見たら、確かに結婚指輪をしている。「本来なら生徒の体に触れる検診時に指輪を外すべきです。手袋もせず、指輪をした手で触れるなんて、指輪の側面に菌がついていたらどうするのですか?手洗いで側面の菌まで落とせる証拠を提出してください」私はいつものようにダンテの会話が終わるのを待った。彼の会話を止めたところで、今度はなぜ会話を止めたのかという話になる。それは学校の先生も分かっているのだろう、いつも悩まされる質問攻撃の矛先が他人に向いていることを楽しんでそうにも見える。だったら、私を呼び出す必要なんてなかった気もするがダンテのお喋りを聞くのは幸せだ。彼が生まれた時の感動から4年待ってやっと聴けた彼のお喋りだ。レオが学校に入学してしばらくするとダンテが会話し始めた。言葉を発する前の方がトラブルも少なかったのではないかというくらい弁がたった。どんなにトラブルがあっても、レオが入学してから呼び出されたことはなかった。レオというエスパルの幹部候補がいることで、先生方も保護者も私に最大限の気を遣うようになっていたからだ。ダンテは美人教師の授業しか受けなかったが、その教師の時は彼女がノイローゼになるくらい質問攻めにしていたらしい。今日の女医さんも美人だから、ダンテは構いたいのだろう。男の医師なら検診など受けず、学校を脱出しているはずだ。「あなたと昨夜いた男性を知っています。彼と指輪の装着の有無の関係性を説明してください」ダンテが言った言葉に、女医が身分証を叩きつけてでてってしまった。思わず身分証の原本を叩きつけてしまうくらい言われたくなかったことがあったのだろうか。「この度の検診は国からの強制でしたが、現政権において国から補助が出ているとは思えません。毎月の校納金から検診費が支出されているという解釈でよろしいでしょうか?」ダ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-13
Baca selengkapnya

14.リーザ、問題児の長男の才能に驚く。

「僕の目指すことを僕のエレナが選んだ宰相に伝えておきたくてね」彼は人払いをすると、私に言ってきた。僕のエレナって。女の名前に所有格を付けて呼ぶ人を初めてみた。私は一瞬にして、彼が私を欲さないことを確信した。そういえば、最終面接は皇帝陛下かエレナ・アーデン。彼はエレナ・アーデンに同等の人事権を与えている。そして、所有格をつけて彼女を呼ぶことで自分の一部のように彼女を大切にしていることをアピールしているのだ。皇帝陛下である彼には下心を持って近づく女が多いだろうが、彼の「僕のエレナ」と言う言葉に手を引くはずだ。「僕は離島を除いた世界の全土を帝国領にする予定だ。その後、僕が退いた後も永遠に全て帝国民の幸せが続くようなシステムを作るつもりだ」天使のような皇帝陛下が世界征服をすると言っている。自分の退いた後のことまで考えている。全ての帝国民って、世界征服した後だととんでもない数だ。「僕のエレナの選んだダンテ補佐官のおかげで、6年で帝国領を広げる予定を3年に短縮できそうだ。」皇帝陛下がどこから出てるのかわからないくらい澄んだ可愛らしい声で続けてきた。ダンテとは私の愛しい問題児の長男と同じ名前だ。たくさん考えてつけたのに同じ名前をつけた人がいたなんて残念だ。「彼は本当にすごいよ。僕のエレナの言う通りだった。エスパルには素晴らしい人材が潜んでいたんだんね」皇帝陛下が地図を広げながら言ってきた、その所作は見惚れるほど美しい。エドワード様の言う通り、天界から迷い込んだようなオーラがある。・その地図を見てハッとした。これは、私の宝であり問題児扱いされてきたダンテが書いた地図だ。エスパルの絵画授業で花瓶を書くように言われたのに、ダンテは首都の地図が書いた。見たことないくらい詳細な地図だった、まさに目の前に広げられている地図と同じように。私は教師から呼び出された。「全員が同じ花瓶を描いては面白みに欠けるので地図を書いたまでです」ダンテは堂
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-14
Baca selengkapnya

15.リーザ、長男の惚れっぽさを心配する。

「昨日アカデミーに通い始めたばかりなのですが、もう卒業したのですか? アーデン侯爵令嬢の補佐官になったということですか?」私は疑問ばかりが浮かび、彼に尋ねた。確かに天才レオが毎日のように兄上はすごいと言っていたが、それは兄を気遣ってだと思っていた。本当にダンテは皇帝陛下やアーデン侯爵令嬢も認める優秀な人間だったのだろうか。エスパルでは天才レオだけがそれに気づいていて、帝国の天才2人にもそれが理解できたのか。私は母親なのに、ダンテをずっと問題児だと思っていた。「僕のエレナは我慢が効かないところがあるんだ。母親である伯爵に言わずに卒業手続きをしてしまったとは、驚かせてしまったね。彼女の補佐官として今日から働いているよ」息子と同じ年の皇帝陛下が私の立場になって考えてくれているのが分かる。「心配です。アーデン侯爵令嬢のような美しい方と一緒にいたらダンテは絶対に彼女を好きになります。悲しい思いをさせたくないんです」私は気がつくと思いのたけを話していた。皇帝陛下に言うような言葉ではないのに彼が私の立場になって考えているのが分かるから、本音を口にしてしまった。もしかしたら皇帝陛下の話し方は、レオより上位の高等な会話のテクニックなのかもしれない。相手から好意を引き出すだけでなく、心のうちの本音を引き出してしまう。私も雰囲気に甘えておかしなことを言う危険性を理解しているのに、気がつけば本音が漏れていた。ダンテは必ずアーデン侯爵令嬢を好きになる。彼はずっと人が大好きで、好かれたくて話しかけ続けたのに人から避けられていたのだ。そこに、絶世の美女が現れて自分の能力を認めてくれて自分を側に置くと言う。それでダンテが彼女を好きにならないなら、多分ダンテは男が好きだと私は思う。「子供思いの優しいお母さんなんだね。1人になったら使って⋯⋯」皇帝陛下は私が今まで誰からも言われたことがなく、ずっと言って欲しかった言葉を掛けてくれた。そっと、ハンカチを渡して彼は執務室を出て行った。私が泣きそうだと気付いてくれた
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-15
Baca selengkapnya

16.リーザ、ロベル侯爵に縋られる。

「大変有意義な時間をありがとう、ロベル侯爵閣下」これまで、ただ恋する瞳で陛下を見つめるだけで話を聞いてなさそうだったエレナ・アーデンが口を開いた。その声に一気に部屋中に緊張が走る。彼女がヤバイ女だってことは、ここにいる貴族も知っているのだろうか。「昨日、侯爵は執務室である女性に性的暴行を加えたわね。彼女の立場、出身、身分全てを考えても、帝国を揺るがすだけでなく国際問題になるわ」エレナ・アーデンの言葉に周りの貴族たちが静かに顔を見合わせ出した。なんだろう、彼女の話している間に声を出すのも怖い雰囲気だ。それにしても、他国出身の身分ある人妻にでも手を出したのだろうか。本当に下半身でしかものを考えられない豚だという私のロベル侯爵への見立ては正しかった。「マリオ・ロベル、そなたは立場を利用し多くの罪を犯してきた。自分の行動を省みて帝国のことを考えることに期待したが、残念だ」突然、皇帝陛下が三行半をロベル侯爵に突きつけてきた。「ロベル家の爵位、領地、財産を全て没収し皇室に帰属させるものとする。被害女性に関して勘繰るような真似を決してしないように、その理由はここに集った帝国の財産とも言えるそなた達には言わずとも分かるはずだ」陛下の天使のような声が響き渡る。早い展開に驚いた、裁判をすることもなく皇帝陛下の一声で判決が決まってしまった。エスパルでは形だけでも、貴族を罰する時は裁判があったはずだ。まるで、皇帝の一存だけで決まっている帝国は実はエスパル以上の独裁国家ではないか。「皆様に私の新しい補佐官を紹介するわ。なんとアカデミーを1日で卒業してしまったのよ。明日から彼と東部の7か国を巡ってくる予定よ」エレナ・アーデンは、放心するロベル侯爵を放置しダンテを紹介しはじめた。おそらく3年のアカデミーを1日で卒業したというのが貴族たちにとって衝撃だったのだろう。エドワード様がアカデミーの勉強は本当に大変だったと言っていた。ここにいる貴族はみんな卒業生だから、きっと1日で卒業したという実績の凄さが分かるのだろう。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-16
Baca selengkapnya

17.リーザ、秘密の手記を見られる。

「母上、今日もお疲れ様です。お夕飯できているので、今、兄上を呼んできますね」帰宅すると、レオが笑顔で言ってきた。2つ分の洗った弁当箱が置いてある。朝イチでダンテがエレナ・アーデンに拉致されたのだから、1人で食べたのだろうか。きっと彼のことだから栄養バランスを考えた完璧な弁当を兄のために作っただろうに。「待ってレオ、明日からお弁当じゃなくて食堂で食べたら?周りは食堂で食べる子が多そうじゃない?」私はダンテを呼びに行く彼を引きとめて言った。「今日はみんなお弁当だったんですよ。初日に母上が作ってくれた弁当が美味しそうでみんな羨ましかったのかもしれませんね」レオが笑顔で言ってダンテを呼びにいった。おそらく、私が保護者たちに毒物混入疑惑について言ったからだろう。食堂で働く方々には申し訳ないことをした。私はレオがまた本心とは違うことを言っていると思った。私が作った弁当は蒸した芋を弁当箱につめたものだった。最近、あまりに覚えることが多すぎて料理をどうするのか忘れてしまったのだ。レオの作った夕食を見て料理とは何かを思い出し、自分の失敗に初めて気がついた。だから、周りが羨ましがる弁当だったとは到底思えない。「うわー。レオが作ったんだろ。凄いなー」豪勢な食事を前にダンテが感嘆の声をあげる。「今日は美女が俺を迎えに来るし、レオの飯が食べられるし本当に最高の日だ」ダンテが続けてレオを撫でながら言った。「兄上良かったですね。兄上が好きそうな女の人でしたね」レオがダンテに言う、やはり兄が女好きなのを知っていたようだ。私はダンテに色々聞きたいが気持ちを抑えた。思えば今までダンテのことは毎日のように何があったか聞いていたのに、レオのことを聞いたことがなかった。ダンテはどこで何をしたのか心配だが、レオは完璧な1日を過ごしていると思ってたからだ。エドワード様に私がダンテを贔屓していることを指摘されてから、レオから見て私の姿がどう映ってたか気になるようにな
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-17
Baca selengkapnya

18.リーザ、価値ある女と出会う。

出勤3日目、明日は建国祭だ。朝一でアーデン侯爵夫人が、貴族の夫人方を大勢引き連れて私のところにやってきた。「こちら出席者のリストです。内装など装飾に関してはこちらの通りでよろしいでしょうか?ダンスの曲順はこちらになります。伯爵様ご意見ありましたらすぐに対応致します」どうやら、エレナ・アーデンはほぼ全ての準備をしてから旅立っていたらしい。各国の来賓方もすでに、部屋を用意されて案内されていた。そして、今ご夫人たちを引き連れたアーデン侯爵夫人の指示により建国祭の準備が筒がなく行われている。アーデン侯爵夫人はまさかの可愛い系だった。茶髪に赤い瞳をして親しみやすい雰囲気を持っていて人望もあつい。何より全てにおいて、私にお伺いを立ててくれて私の立場を尊重してくれた。「帝国の母」に相応しいのはエレナ・アーデンより彼女な気がする。臣下の妻だろうと親子丼になろうと、役に立ちそうだから彼女を娶ってしまえ皇帝陛下。などと思ってしまうのは、私がエスパル出身の人間だからだ。エスパルの国王はとにかく沢山妻をとり、子を産ませ神の血を継がせることを求められた。けれど王族が増えれば増えるほど、1人の王族の価値は薄まり挿げ替え可能になってしまいヴィラン公爵の力をより強めてしまった。「伯爵様、こんな時に私事で誠に恐縮ですがお礼を言わせてください。優秀で頼り甲斐のある補佐官を得て娘も助かっております。昨日少しお見かけしたのですが、爽やかで素敵な方であんな息子さんがいるなんて羨ましいです」アーデン侯爵夫人が準備の最中、私に寄ってきて話しかけて来た。「いえいえ、そんな。今後ともよろしくお願いします」私はとても嬉しい気持ちになった。レオはいつだって褒められたが、ここに来てからダンテを褒めてくれる人がいる。それにしても、ダンテが爽やかだとは思ったことがなかった。エスパル出身者の水色の髪と水色の瞳は爽やかな印象を与えるのかも知れない。思わず、ガラスに映った自分をみた。非常に可愛らしい少女に見えた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-18
Baca selengkapnya

19.リーザ、息子を奪われる。

「ご機嫌よう。スモア伯爵。あなたにお話があるのよ」私が行政部に戻って荷物を整理にして帰ろうとすると、エレナ・アーデンが現れた。行政部の人間が彼女を見ては、挨拶しサッサと退散する。人払いしろとは一言も発してないのに、彼女の目が周りの人間に去るように伝えているのだ。「ダンテと外交に出かけたのではないのですか?」私は思わず、彼女に尋ねた。「彼だけで十分だと判断したから私は戻ってきたのよ」彼女はそう言うが、外交の経験などないダンテが困るのは目に見えている。「ダンテは外交などしたことがありません。人とコミュニケーションをとるのも苦手です」私は気がついたら、不安を口にしていた。「コミュニケーションが苦手なのはあなたでしょ。ダンテに海に漂流したらどうするか質問したわ。彼はまず海から陸への距離、近くにいる船、海の深さ、時間帯、気温、ボートの他の漂流物を聞いてきたわ」彼女の言葉に私は最終面接でダンテとレオと海に漂流したら3人で順番に泳ぐと答えたのを思い出した。その時、彼女は陸まで600キロあるから残念と意地悪を言ってきたのだ。彼女の言うダンテの言葉はいかにもダンテらしかった。彼はすぐに疑問に思ったことを相手に質問しまくる。「気がついたかしら。あなたといるとダンテもレオも死んでしまうのよ。だから、レオはアーデン侯爵家の養子にすることにしたから」彼女が冷たい声で言ってくる。子供たちが死んでしまうというのが才能を殺してしまうという意味で言っていたとしても、彼女の言葉は強すぎてナイフのように心臓に突き刺さる。「待ってください。親である私の断りなしにそんな勝手に決めないでください!」私は慌ててしまった。つい昨日彼女にダンテを取られてしまったばかりなのに、今度はレオまで取られてしまう。「あなたが親でいたいが為に、ダンテとレオに子供でいることを強いているのよ。ここにいる誰より優秀な2人が子供の演技をし続けている、あなただけの為に。手放しなさい、あなたにできるのはそれだけよ」彼女が突き放
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-19
Baca selengkapnya

20.リーザ、愛する人に縋る。

レオがアーデン侯爵家に行ってしまった事実に心が空っぽになった。ダンテもレオもいない広い豪邸に、1人いると気がおかしくなりそうで外に出た。「エドワード様どうしてここに⋯⋯」街を彷徨っていると、ここにいるはずがないと思っていた彼を見て驚いた。帝国の首都は現在、東部に位置していて最西端にあるリース子爵領へは片道2週間かかる。領地に帰らず首都にいたなら、なぜ私に会いに来てくれなかったのか。「リーザ様こそどうしました? こんな夜道を女性が1人で歩くものではありませんよ。邸宅までお送り致します」彼が私をエスコートをしようと手を出す。彼の手に自分の手を乗せた時、自分の手が震えていることに気がついた。領地に帰ったはずの彼がここにいる理由を、本当なら考えるべきだろう。針の筵の領地に帰りづらいのかもしれない。誠実に見えて首都に他の女がいるのかもしれない。エレナ・アーデンから秘密の任務を与えられているのかもしれない。でも、どんな理由でもどうでも良かった。今日、レオを初めて叱責した。あの時、背にした西の方角に力を感じたのは、エドワード様が西にいると思っていたからだ。実はすぐ近くを徘徊していたのに、思い込みの力というのは恐ろしい。エドワード様がなぜここにいるのかなんて考える余裕はなかった。私は2人の息子のためにこの土地に来たはずなのに、2人の子は私から離れていってしまった。その事実が私の心に重くのしかかっていて苦しかった。「レオがアーデン侯爵家の子になるって。失ってしまいました。こちらに来て4日しか経ってないのに⋯⋯」私は泣きそうになるのを耐えた。私は帝国貴族だから、人前で涙を見せるわけにはいかない。レオだけじゃない。ダンテだって、帝国に来てから私の知る彼ではない。どうして優秀だったのに、バカなふりをして私を悩ましていたのかも分からない。それとも私が彼の才能に気がつけなかっただけなのだろうか。ダンテもレオも私が母親である
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-20
Baca selengkapnya
Sebelumnya
1234567
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status