パーティー会場で範経は妹の圭と明に付き添われていた。圭は黒の、明は赤のレザービキニ姿。範経は某銀河鉄道の主人公のコスプレで、穴の開いたカウボーイハットをかぶっている。「兄さん、疲れているようだけど大丈夫?」と圭。「平気だよ」と範経。「あまり寝てないでしょ?」と明。「明たちが寝かせてくれなかったんじゃないか」と範経。「仕方ないじゃない。兄さんは発散しないと寝られなかったでしょ?」と圭。「兄さんが母さんに変な薬を飲まされたからよ」と明。「ぼくのせいなの?」と範経。「そうよ、母さんが作ったものを食べたりするから」と明。「母さんの手料理を断れないよ」と範経。「明らかに怪しかったでしょ?」と圭。「まあそうだけど……」と範経。「兄さんはマザコンだから仕方ないわね」と明。「私たちも兄さんの食事に一服盛るから、覚悟しておいて」と圭。「そんなのひどいよ……」と範経。 露出の多い魔法少女のコスプレをした由紀と祥子が範経たちに近づいてきた。「シスコンの範経が妹に虐められて悦んでるわ」と由紀。「範経、助けに来たわよ」と祥子。「兄はあなた達なんて呼んでないわ」と明。「そうかしら」 由紀は範経の頬に掌をあてた。「私たちのことを呼んだでしょ、範経?」「もちろんだ」 範経がにっこり笑った。 圭と明がやれやれという顔をした。 麗華が駆け寄ってきて、範経の腕をつかんだ。黒いミニスカートのワンピースを着て、頭に赤い大きなリボンをつけている。「お兄ちゃん、美登里お姉さんが呼んでるよ」「そろそろ時間か」 範経がつぶやいた。__ 会場の端に置かれていた三次元ホログラム投影機と一台の医療用のリクライニングシートが司会者用マイクの前に移された。「本当にあの『夢の世界』を見せるの?」と某アニメの赤いプラグスーツ姿のシャーロット。「ええ、ここにいる人たちなら守秘義務を守ってもらえるはずよ」とバニーガール姿の美登里。「昨日も言ったけど、技術が安定するまで秘密にしておいた方がいいと思うわ」とシャーロット。「だめよ。もうすでに社内で噂になってるから」と美登里。「あまり秘密にしていると技術陣との信頼関係を損なってしまうわ」「だけど、すごく重大な発明なのよ」とシャーロット。「わかってる」と美登里。「だけど、スタッフが疑心暗鬼になっているの。私たちが何
Last Updated : 2026-03-09 Read more