「ひぃ、嫌っ。触らないで!!」男の一人が智也に乱暴に触れ始め、白い肌が赤く染まっていく。もう一人も同じく近寄り、智也の体を強引に扱った。「痛いっ、やめて!!」痛みに体をよじると、拘束された両手首のロープが皮膚にさらに食い込んだ。動いた拍子に側室の指輪が柵に当たり、金属音が響いた。それに気づいたもう一人の男が、智也の手に嵌まった指輪をじっと見て口を開いた。「随分上等な指輪をしているな。犯して殺した後には、俺が貰ってやるよ。」犯して殺す……?「ああ、ヤダ。なんで、私がこんな男たちに……! そうだ、蓮!! 助けてよ!! 幼馴染のピンチなんだよ。蓮っーーーーーーー!!」牢獄塔の最上部に向かって叫んだが、厚い魔法の防壁が張られたままで、蓮との連絡は遮断されていた。何とかこの状況を自分で切り抜けるしかない。磔にされた状態でできることは、口を動かすことだけだった。智也は震える声で訴えた。「この指輪はカインから貰った側室の指輪なの!! これは、私が次期王位継承者のカインの妻だっていう証拠よ。よく見なさいよ!!」「へいへい、まだ言ってるよこの女は。王宮の女がこんな場所に一人でいるわけ無いだろ、バーーカ。」「馬鹿はあんたたちの方よ!! 離せ、畜生!!」「お、口が段々悪くなってきた。やっぱ、姫様じゃないわこいつ。遠慮なくやっちまおうぜ。」男の一人が智也の体をさらに強引に扱い始め、もう一人も同様に触れてきた。嫌な感触と吐き気、強い恐怖が智也を襲った。手首のロープを軋ませながら少しでも逃れようと体をひねり続けたが、逃げられるはずもなく、絶望感が心を支配しそうになった。その時、背後から声が聞こえた。「お前本当にカインの側室なのか? この側室の指輪は本物か?」男たちにもてあそばれていて、最初はその声がどこから聞こえるのか分からなかった。やがてそれが、柵の中から聞こえる声だと気づいた。いつの間にか、護送車に投獄されていた男が智也の背後に近づいていた。その男は智也の指に嵌まった指輪をじっと見つめていた。「くっ……うぅ……誰でもいいから、見てないで助けてよぉ!! 女がピンチなのよ!!」とにかく、誰でもいいからこの男たちを何とかして欲しい。こんな目に遭いたくない。最悪の結末だけは避けたい。智也の叫びに、男たちが可笑しくてたまらないように笑い出した。「この女、囚人に
Last Updated : 2026-08-03 Read more