All Chapters of 地味なコア一個しか宿らないと思ったらチートみたいでした: Chapter 101 - Chapter 110

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第99話・名無し

「い、いえいえいえいえ!」 名無しは小さな手をちたぱたと振った。「そこまでご迷惑はかけられません! お水もいただいたし、コア監視員から庇ってくれたし、訳アリなのを聞かないでくれて……。そこまでしたら、わたしが怒られます!」「大丈夫? ひとりで行ける?」「はい、瑞希さん」 こくんと名無しは頷いた。「何故落ちて来たかは聞かないけど、今度は気をつけなきゃ」「はい、ご忠告ありがとうございます、仁さん」 名無しは頷いた。 ふわりと半透明の羽が広がる。コア監視員の羽が蝶に近いのに対し、彼女の羽はトンボに近い。「創造主《クリエイター》の許可が降りましたら、後程お礼に参ります。この度は本当にありがとうございました」 立ち上がり、羽を限界いっぱいまで広げて、ロケット花火のように一瞬で上空まで行く。 そのまま、きらきらした輝きをまとった名無しは、光跡を残して中庭の切り取られたような四角い空から姿を消した。 「何だったんだろうね」「何だったんだろ」 渡良瀬さんとの会話が僕のオウム返しが多いことになりがちだけど、それしか言葉が浮かばないんだからしょうがない。「……でも、一つだけ分かったことあるよ」「何?」 聞かれて、僕は首を竦めた。「あの名前のない子のことを、コア監視員には言っちゃいけないって」「そうね。すごく怯えてたし……。きっと何か事情があるんだわ」「第一コア監視員に見えないって言うんなら、コア監視員の創造主《クリエイター》がやって来て僕たちを調べ始める可能性だってある」 うん、と渡良瀬さんは頷いて、そして首を傾げた。「でも、あの子の創造主《クリエイター》が、コア監視員にも見えない設定にしたのにわたしたちには見えたって調べに来る可能性もなくない?」「あるよ」 僕は首を竦める。「でも、自我を持っていて、判断もできるコア監視員やあの子を創ったような創
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第100話・二人の秘密

「そ。だから、黙っていよう。そもそもココたちにはあの子の姿は見えてなかったんだから、言う必要はないよ。今回は人助け……いや生物助けかな? をしたってことにして、黙っていよう」「そうね」 渡良瀬さんはスッキリしたように微笑んだ。 ヤバい。ラジオ体操で鍛えたはずなのにまた心拍数が上がる。 その時、ベルが鳴った。「まずっ、御影先生の所行かないと」「私も阿古屋先生の所!」「じゃあ、渡良瀬さん」「うん、二人の秘密ってことで!」 渡良瀬さんは僕の心拍数を上げる天才だ。 御影先生の担当室に向かっているところで、ココが姿を現した。「お二人の会話の時は席を外す、私ってはなんて気の利くコア監視員なんでしょうねー」「だから何でそうなるの」「私の顔をこれに設定しておいてー、今更何言うんですー? 丸岡さんは渡良瀬さんを好きだってこと、学園中のコア監視員が知ってますよー?」「だから言えないんだ」 ぼそっと僕は呟いた。「言えないことでもしたんですかー?」 言えないことは……ある。でも。「それは言えない。二人の秘密だから」 次の瞬間、キーンと鼓膜が震えた。 コア監視員の興奮した声は超音波になるらしい。「やっぱりやっぱりやっぱりー! 二人の秘密……なんて素敵な言葉ー! コア監視員でよかったー! はい分かりましたー。私は今後とも渡良瀬さんと会う時は姿も消して通信も切っておきますー! 二人の秘密のお邪魔はいたしませんからー!」 まだ鼓膜がキンキン言っている。 これであの名無しの子のことは誤魔化せた。 ……余計な面倒を背負いこんだ気はするけど。 「コア生物の創り方?」 何となく興味を持ったので、御影先生に聞いて見た。
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第101話・追い出された子

 変な名無しのコア監視員もどきと出会ってから、時は特に何事もなく過ぎ去った。 風紀委員会の言い伝えでは一年生が入って一ヶ月が勝負らしい。 受験とコア試験に合格する生徒の中には、お山の大将と呼ばれる連中がいる。彼方くんのように、中学校で勉強一番コアも強いという人が、弧亜学園でもそれが通用すると思って粋がる生徒がいる。 それをどうにかするには、上には上がいると思い知る必要がある。 一番手っ取り早いのが、風紀委員にやっつけられること。 だからこの時期は、新人風紀委員が走り回ることになる。 一年生はどれだけ強がっていても、本気のコア戦闘に不慣れ。コアの使い方や戦闘に長け、風紀委員に選ばれるだけの実力を持った二・三年生相手に勝ち目はない。ただし、ただ勝つんじゃなくて、鼻っ柱をへし折ってやるくらいの完勝をしなければならないのだとか。 彼方くんが長田先生や僕に完敗して、真面目に授業や追加授業を受けだしたように。 そう言う生徒は毎年二桁はいるらしく、戦闘能力的に経験の浅い新人風紀委員が新入生更生の為に働くというわけだ。 こうして一年生には、上級生は強く、努力しないと上に行けないということを学ぶのだという。 ……一年生委員の僕と渡良瀬さんは、一日目のMVCを取ってから、特に働くこともなかったけど、同級生は上級生に倒された風紀委員と同じレベルと思ってこっちを見るようになるので、校則違反の生徒を見つけることもなく、割と平和になった。 その嵐の一ヶ月が終わる直前、四月も終わりに近づいたある日。  男子寮の自室に入って来て、ドアを開けた途端、僕の心臓は跳ね上がった。 ドアを開いて自動で電気がついた部屋の中。  しくしくしく……しくしく……。 泣き声? ちょっと待て、この声、女の子だよな。ここ男子寮だよな、男子寮に女の子はいることはないんだよな。なのに女の子の声だよな。一体誰だ、まさか心霊現象とか……? どんどん怖い考えになっていくのを一度深呼吸して無理やり落ち着かせて、部屋の中をじっく
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第102話・隠れ場所

「ちょっと待って、君、僕たちに姿が見えたこと話したりした?」「私たちは創造主には嘘はつけません……きちんと報告しました……わたしが途中で体力切れで落ちたことも、仁さんと今はいない瑞希さんに姿を見られたけどコア監視員には見つからなかったこと……創造主は私を調整した後言いました……失敗作だから消えろって……!」 顔を覆って泣き出した彼女をどうすればいいか分からず、しばらく泣き終わるまで待つ。 ひっく、ひっくと嗚咽に変わったから、少しは落ち着いたのかな。「わたし、どこにも行き場がないんです……優しくしてくれた人は、創造主の他には仁さんと瑞希さんしかいない……」「だからここへ?」 彼女はこくりと頷いた。「渡良瀬さんでもよかったんじゃ」「隠れられる場所が、瑞希さんにはありませんでした……」 そうか、コア監視員に存在を知られちゃいけないから。 ん?「隠れ場所って、何?」「一から説明します。わたしはコア生物です。でも、生まれた理由が分かりません」 何だそりゃ、といいたいのをぐっと飲み込んで、話を聞く。「コア監視員はコア主を対象として監視するけど、創造主は私に役割をくれませんでした……。ただ、毎日、コア調整を繰り返されるだけ……」 コア創造には詳しくないので、どんな調整をしたかを聞いても分からないだろうから、黙って頷く。「ある日、創造主は言いました。外へ出ておいでと。コア監視員や生徒には姿が見えないようになっているから、安心して出ておいでって。わたし、研究室の中で、外に出るのが憧れでした。だから、出たんです。外へ」「そしてはしゃぎすぎて中庭に落っこちた?」「はい……」 コア生物は悲し気に頷いた。「仁さんと瑞希さんのおかげで助かって、わたしは研究室に帰りれました……。創造主は喜んで出迎えて、わたしの調整をしながら笑顔で私の話を聞きました……それなのに」
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第103話・一人では生きていけない

「僕のコア?」 コア生物は頷く。「そこに入り込める可能性があるんです。コア生物はコアと同調することはご存知ですよね」「そりゃ、コア監視員を連れてればね」「わたしはその一歩上、コアに同化ができるんです」「同化って、このコアと一つになること?」 こくりと頷くコア生物に、僕は唸った。「君、コア監視員から逃げてるんじゃなかった?」「はい。気付かれないように調整したと創造主は仰っておられました」「僕にコア監視員がいるのは知ってるんだよね。僕のコアと同調しているコア監視員がいるって」 何故か今は僕の傍にはいないけど。「はい、創造主がちょっと弄って、わたしが望む間、コア監視員が近くに来なくなるようにしたと言っていましたから」「え? じゃあ、君がココをとりあえず傍から離れるように仕向けたってこと? 僕に会うために?」「はい……創造主は仰ってましたから……お前の存在は学園の者に、特にコア監視員に知られると困るからって」「???」 考え込んでしまう。 彼女の創造主は、監視員に見られて困るコア生物を、何を考えて追い出したのか。 失敗作だというなら、コアの力に戻してしまえばいい。 創造主と呼ばれるコア能力者は自分のコア生物にプライドを持っている。失敗作をそのまま放置どころか追い出すなんてはずがないし、失敗作なのにコア監視員を近くに寄せ付けないという蚊取り線香のような(これはココにも彼女にも失礼か?)能力まで植え付けてあるコア生物を学園に解き放つなんて。「……言っちゃダメだと思うけど、敢えて聞くね。一人で生きてくって選択肢はなかったの?」「ひとりでは、生きていけないんです」 彼女はしょんぼりした声で言った。「コア生物は、基本的に誰かのコアに依存して生きてるんです。コア監視員がコア対象のコアに依存しているように。わたしはこれまで創造主《クリエイター》のコ
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第104話・ナナ

 それはあんまりな話だ。生まれて生きて来たのに見捨てられて消えるなんて。 でも……。「コアに同化するって、いくら何でも同調してるココが気付かないはずないだろ」「気付きません」 彼女はきっぱりと言い切った。「わたしは、コア監視員と位相がずれているんです。だからコア監視員は私を認識できません」「位相?」「いる場所が、違うってことです。人間に分かるように言うと、ええと、マジックミラーでできた箱の中にコア監視員がいて、わたしが外から見ているのかな、わたしからは見えるけど、箱の中って言うずれた世界にいるコア監視員には見えないしわたしがいることすら気付かない、そう言うことなんです」「んー、バレるとしたら、僕と喋っているところを見られて、何かがいるって気付かれること、なのか?」「はい……」 しょんぼりしている彼女を見捨てるのは人でなしみたいでいやだ。 だけど、ココに気付かれずにいられるものなのか。コアの同調と同化ってどう違うのか。 悩んでいる間に、ある事に気付いた。「! 君、薄く……!」 半透明の羽はほとんど枠だけ残して透明になっているし、身体も薄く見えてきている。「あ……説明……長すぎて……」 ゆっくり、ゆっくり、彼女が薄っぺらくなってくる。 ここで見捨てたら。 多分、僕は、後悔する。 彼女はコアと同化すると言っていた。コアから力を得ると言っていた。なら。 僕は右手の甲、透明のコアを彼女に近付けた。 一瞬、何かがチカリと光ったように見えた。 薄い薄い彼女の姿が、スゥッとコアに吸い込まれた。 右手のコアを覗き込む。 透明のコアには何も見えない。「大丈夫……大丈夫?」(はい) 声は耳ではなく脳みそで受け取った。(ありがとうございます。助かりました……) 眠そうな響きが脳に伝わる。 無事だったんだ……。
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第105話・帰ってきたココ

「戻りましたよー」 ココが戻ってきたのは、ラジオ体操第二に差し掛かった頃だった。「どこ、いって、たんだ、よ」 体操をしながら聞く僕に、ココは悪気も悪意もない声で言った。「ミャルさんとお喋りにー」「コア、監視員、同士は、意思、疎通が、できるんじゃ、なかったっけ?」「そりゃお喋りしたい時もありますからー」 なるほど、本当にナナの存在に気付いていない。「丸岡さんも随分変わりましたねー」「何が?」「体力」 意外な変化球に僕は思わず体操の手を止めてしまった。また一からやり直した。「体力?」「はいー。この一ヶ月で随分上昇しましたよー。高校一年生としてはFプラスだったのが、Cマイナスくらいにまでランクアップしましたからー」「ちょっと、待って、コア監視員って、監視対象の、肉体変動も、ランク化、できるの?」「できますよー? 学校独自の判定基準があって、基準に合わせてランクにするんですー」「ちなみにFが最低として、最高は?」「Aの上にSとSSがありますー」「まだまだ、上には上が、って、こと、か」「ちなみに彼方さんは現在Cプラスですー」「同じ、C、ランクでも、マイナスと、プラスじゃ、違うって、こと?」 第二が鳴り終わり、僕は即座に再生を押す。 第一を最初からやりながら、僕は聞いた。「コア、監視員って、精神状態も、把握、できるん、だよね」「はいー」「それって、心の、中が、読まれるって、こと?」「いいえー。違いますー。脳波を測定してー、動揺しているとか焦ってるとか今話されたくないとかー、大雑把な感情を読み取るんですー。いくらコア監視員が優秀でもー、心の中までは読めませんよー」「なら、安心、した」「これが終わったら、ちゃんとクールダウンして、お風呂入ってくださいねー」「分かって、るよ」「はい頑張れー。頑張れー」
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第106話・秘密の共有

「あの子が?」「うん」 あれから数日が経って、日曜日の自由時間、僕はココに頼んで渡良瀬さんを学校棟の中庭に呼び出した。 ちなみに、ココも渡良瀬さんのコア監視員も二人の秘密には立ち入らないと親切なんだかお節介なんだか分からない理由をつけて姿を消している。 助かるんだけどさ。「今はこのコアの中にいる」「分かるの?」「分かるって言うか……コアの一部が変質したみたいな、そう言う感じを受けるんだ。違和感ってわけじゃないけどコアが微妙に変化したって言うか……。だけど、御影先生は気付かなかった。つまり、僕の違和感はデータとかでは把握できないってわけだ」「中に異物がいるのに、色は全然変わらないのね」「うん」「分からないなあ……」 渡良瀬さんは唸った。「彼女、学園の関係者に見つかったらダメって言われてたのよね」「うん」「コア監視員には気付かれないよう調整されたって、言ってたのよね」「うん」「それだけ特殊能力を持ったコア生物を、いらないなんて理由で抹消せず捨てる創造主なんているのかしら」「僕も分からない」 こっちも唸るしかない。「ナナ……彼女の話だと、創造主に「もういらない、優しい人に助けてもらえ」って言われて追い出されたとしか」「まあ……コア生物愛護法ってのは存在してないものね……」 コア生物は人工的に作られた生命体。自我を持っているとはっきり言い切れるコア生物は弧亜学園の他にはほとんどいないから、法で守る必要がない、ということになっている。「彼女は今、眠ってるの?」「そうみたい」 僕のコアの中にいるナナは、僕の精神回路と直結しているらしく、意識の中に別の意識がある。自分の内側にもう一つの生き物がいるという感覚はなかなか慣れない。「コアと同調してないと生きてけないらしくて、僕の所来るまでに相当消耗してたみたいなんだ。僕と喋って
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第107話・流されるままに

「創造主不明のコア生物……学園関係者もコア監視員って言うコア生物を連れてるからあんまり言えないけど……とにかくそう言うのを受け入れて、何か問題が起きたら、真っ先に巻き込まれるのは丸岡くんよ」「え、僕の心配?」「そうよ。決まってるじゃない!」 顔が赤くなるのが自分でもわかった。「コア占いって知ってるよね」「うん、コアの色でコア主の性格が分かるって言う」「私も詳しくはないけど、無色透明で何色にも変化するコアの持ち主の丸岡くんは、多分、何にでもなる……なれる。でも、どんな色にも染まるってことは安定しないってことよ。受験の時も、風紀委員の時も、先生に頼まれて彼方くんと戦った時だって、是非にと頼まれてノーって言わずにやって来てるじゃない」「そう言われると……何とも言えない……」 頭を掻くしかない。 僕は僕自身の選択で戦ったことがない。 受験の時も、それがないと落第するから戦った。 三年生のコア戦闘に割って入った時も、風紀委員が他にいないからだった。 彼方くんと戦ったのは、和多利先生に頼まれたからだった。 流されるままに戦ってきたとしか言えない。「確かに丸岡くんはすごいよ? コア戦闘では彼方くんと一対一で勝てるほどなんだから、一年の中じゃトップクラスかも知れない。でも、どうしたって私たちは一年生。上級生や……創造主《クリエイター》の称号を持つコア主を相手にできるわけない」 分かってる。 創造主とは命を創り出すという奇跡を実現するコア主。それだけでもすごいのに自我や同じコア生物に認識されないって言う特殊能力を与えることができる存在は、文字通り雲の上の人だ。同じ土俵に立てっていう方が無理な相談だ。「せめて、誰が敵で味方かが分かればなあ……」「それは丸岡くんにとって? ナナちゃんにとって?」 更に言葉を重ねられて、僕は言葉を失う。「ナナちゃんは可愛くてかわいそうな子だけど、ナナちゃんの味方だから丸岡くんにも味方なのかは分からない
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第108話・緊急連絡

 やっぱり、と渡良瀬さんは溜め息をつく。「とにかく、ナナちゃんのことは私と丸岡くんの間だけの秘密ってことにしておくしかないわね。ナナちゃんの為にも、丸岡くんの為にも」「ごめん、渡良瀬さん、ありがとう」「いいのいいの」 渡良瀬さんは立ち上がって服をはたく。「ナナちゃんが目を覚まして、お話できるようならまた呼んで。すぐ行くから」「でも、渡良瀬さんも風紀委員で忙しいのに」「丸岡君ほど切羽詰まって忙しいわけじゃないもの。追加授業受けてるわけでもないし、私の方が時間はある。同じ一年生で同じ風紀委員で、同じ秘密を共有してるんだから、情報はこまめに交換しないと」「うん、ありがとう。……すごく助かる」 渡良瀬さんはニコッと笑って手を振って中庭を出て行った。  さて、と。 僕も立ち上がって体を伸ばした。「お二人のお話は終わりましたか?」 ココがひょっこり姿を現した。「なんで渡良瀬さんと話してる途中になると消えんの」「そりゃあ、二人の秘密に口を挟むようなことはしませんから!」 二人の秘密の意味を勘違いしてくれているのはありがたいけど、……多分コア監視員の情報では僕と渡良瀬さんは付き合っていることになっているんだろうなあ……。二人の秘密を持ってよく話してるとくれば、内容が分からなきゃどう考えたって付き合っているようにしか思えないもんなあ。 その時、不意にココが無表情になった。 それは学園の組織からの緊急通報。「風紀委員会からの緊急連絡です」 僕の表情も一瞬固まった。 風紀委員会からの緊急連絡は、校則違反……それもすぐ止めなければヤバいことになっているから何とかしろ、の意味。「校門近くで無許可のコア戦闘が行われようとしています。一番近くにいる風紀委員は丸岡さんのみです。コア戦闘を停止させてください」 行かなきゃ。 校門近くってことは、下手をすると外部からの侵
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