ココの後について校門まで走ると、そこには彼方くんがいた。「彼方くん?!」「チッ、来たか、よりによってお前が」 その向こうには、五人の、僕らと同年代の男子がたむろしていた。「え~? 那佐中のスピードスターが、ケンカに応援呼ぶようになっちゃったんだー?」「あれだけコアで俺たち吹っ飛ばしておいてー?」「なっさけなくなっちまったねえ」「データ、なし」 ココが言う。「この学園の関係者ではありません」「分かってる」「何が分かってんだい、そこの坊ちゃん」 おっと絡まれた。「ここに駆け付けたってことは、彼方に助太刀するために来たんだよなー? それでも五対二だから、数ではこっちが上だ」「言っておく」 彼方が低い声で言った。「そいつは強いぞ」 え? 学園外の男子も、聞いた僕も、驚いてそっちを見た。「こんな坊ちゃんが強いわけねえだろ」「スピードスターに土をつけたって言うのか?」「ああ」 彼方くんの言葉に、男子五人は言葉を失った。 続いて、いやらしい笑みを浮かべた。「こんな坊ちゃんに負けたか! スピードスターなんて名乗って粋がってたお前が!」「なっさけねぇ、弧亜学園で一番になるって言い切ってたのが、一年の一ヶ月で負けるなんてよ!」 彼方くんは拳を固く握りしめて、相手を睨んでいる。でもコア戦闘の態勢じゃない。 コア戦闘を仕掛けようとしているのは男子五人……恐らく彼方くんの中学時代の知り合い、しかもいい知り合いじゃない。「全員、捕えてください」 ココが淡々とした声で言った。「学園内に入れて不法侵入とするか、学園外でコア法違反とするか。決して学園外でコア戦闘を行わないように」「了解」 僕は鼻の頭を掻いてから、ゆっくりと男子生徒五人の前に立った。「風紀委員に任せておいて。
Last Updated : 2025-11-26 Read more