บททั้งหมดของ 地味なコア一個しか宿らないと思ったらチートみたいでした: บทที่ 91 - บทที่ 100

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第89話・ラジオ体操の効能

「怪我しても知らねーぞ!」 全力解放なら僕が勝てるはずがない。 何を考えてるんだろうか。 でも、ラジオ体操で上がった息を整え、空気を動かす。彼方も同じように空気を練る。「では、一、二、三、で放出。一、二」「三っ!」 僕と彼方の空気圧殺は、ものすごい勢いで放たれた。 でも。「え?」 彼方の空気圧殺は先生にぶつかって消えたのに、僕の空気圧殺は先生にぶつかってなお風圧を保ったまま体育館の壁に当たった。 彼方が呆然とする。「分かりましたか?」 先生はぬぼーっとした顔で、彼方に言った。「どんな機械でも、いやだからこそ、突然全力運動をすれば壊れます、はい。人体も一緒です、はい。激しい運動をする前に、身体にこれから動くよという合図をしなければ、はい、全力は出せません。はい、準備運動の大切さ、お判りいただけたでしょうか」 彼方は項垂れてそっとそこを離れた。「皆さんも。コアを全力で使いたければ、はい、まず基礎である肉体を鍛える必要があります。そうでなければ全開の力は出せません、はい。たかがラジオ体操、されどラジオ体操。それを真面目にやるだけで、随分違った結果が出るのが、お判りいただけたでしょうか、はい」 手を抜いた分もう一度始めから、と始まった二回目のラジオ体操第一に、みんなそれぞれ少し真剣な顔をしていた。 だけど、彼方は。 全力で動いていた。 準備体操一つで差がつくと知ったから。 だから、僕も、本日七回目のラジオ体操第一を全力でやっていた。
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第90話・連れて行け

 高校生になって、平日二日と休日二日の四日間しかなかった割に濃かった一週間目とは違い、二週間目はそれほど大変なことは起きなかった。風紀委員として順番に休み時間の廊下を見張って、勉強して、御影先生の訓練を受けて。 中学の時と圧倒的に違うのは、朝と夜、全力ラジオ体操を続けていることくらいだ。 納得できるまでラジオ体操を繰り返し、その後ストレッチをする。傍から見れば何を真面目にやっているんだろうと思われるだろうけど、多分これが今、僕にできるパワーアップの一番の近道なんだ。 そして土曜日。追加授業の日。 体操服に着替えて長田先生の担当室に向かう途中。「何してんだお前」「彼方……くん」 「貴様」が「お前」に変わっていることに気付いて、僕も慌てて「くん」をつける。「体操服に着替えて、何してんだお前」「追加授業を受けに」「追加授業?」 僕は追加授業について手短に説明した。「そんなものがあるのか」「うん。僕は行かないと」「俺を連れて行け」「え」 僕は一瞬絶句した。「連れてけって……長田先生の授業だよ?」「ああ」「僕のやってること、大したことじゃないよ?」「それでお前が強くなったのは、確かだ」 彼方の目は真剣だった。「何でもいい。どうだっていい。お前に勝てるようになるなら何でもやる。だから連れてけ」「……本気?」「本気だ」 彼方の目がぎらぎら燃えて、御影先生にも似た情熱がある。「俺は、勝ちたい。お前だけじゃなく、あのカピパラ長田にも、この学園にいる全員に勝ちたい。その為に必要なら、俺は何でもやる」 本気、らしい。 かつての彼方だったら、一度自分を負かした相手に教えを乞うなんてなかったはずだ。それなのに、僕に聞いて、長田先生の追加授業を受けようとしている。
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第91話・ラジオ体操第2

 長田先生の担当室で、先生は相変わらずぬぼーっとして待っていた。「はいこんにちは。彼方君も追加授業希望ですね」「ああ」「では、まず最初に。私の指示には従ってもらいます、はい。そして、疑問を口にすることは許しますが、口答えや私の指示以外の行動をすることは認めません、はい。それでいいですか?」「ああ」 ぶすっとした顔のまま彼方は頷いた。「では、ラジオ体操第一と……今日からは第二も始めましょう、はい」 ラジオ体操第二が追加かあ。「はい、もちろん、手抜きだったりした場合は最初からやり直します、はい。例え第二の終わりでも第一の最初からやり直します。筋肉の動いているところを確認して、身体全身を全力で動かしてください、はい。出来ますか?」 最後の質問は彼方に投げかけられた。「やる」「では、始めましょうか」 一週間、一日十回ほど繰り返したラジオ体操第一を、全力でやる。 先生は自分でもやりながら、僕と彼方をしっかり見ている。 CDは止まらず第二を始める。 ……正直、第二はしんどかった。 そして、僕の疲れや躊躇いを見て、先生はまた最初から始める。 彼方はぶすっとした顔のまま、その繰り返しを続けていた。 中学の時から運動でも勉強でも一番だったという彼方は、確かに僕より余裕もあって動きも大きい。「はいまた最初から」 ぶすっとした顔がどんどん深まっている彼方を気にする様子もなく、第一・第二は十五回で終わった。 僕は肩で息をしているし、彼方の息も荒い。「はい今日はこれまで。ストレッチに入ります」「おい待て、ラジオ体操だけで終わるのか」「ストレッチもありますが、はい」「これで本当に効くのか」「ラジオ体操第一を続けた丸岡君の技の威力を見たでしょう」「…………」 彼方は黙り、そして聞いた。「俺にも、効くのか」「効きます。確
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第92話・大海を知ったカエル

「大海を知った気分はどうですか、はい」 長田先生に言われて、筋肉を解しながら彼方は疑問の視線を送った。「はい、君は今まで、中学校という狭い世界で一位でした、はい。しかし、弧亜学園に来たことで、君以上のコア能力者、頭脳、肉体に出会ったはずです、はい。君が直接戦闘したのは、私と丸岡君だけですが、それでも広さを知ったでしょう」「…………」「答えは求めていません、はい。ただ、君以上の力の持ち主は大勢いて、越えるには努力が必要だということを思い知ったことだと思います、はい。それを忘れなければ、君は、きっと」 小さく、本当に小さくだけど、彼方は頷いた。「へえー。丸岡さんの言った通りになりましたねー」 練習中は黙って見ているココが口を挟んできた。 彼方に聞こえてたら多分切れてるだろうなあ。 しっかり身体を解し終わって、先生はパン、と手を叩いた。「はい、では、暇のある時間に、ラジオ体操第一と第二を、自分の納得できる動きができるまで繰り返してください、はい」 彼方はほとんど何も言わず、先生に渡されたCDを持って帰った。「彼も、目が覚めたようですねえ、はい」 先に帰る彼方の後姿を見送って、ぬぼーっと先生は言った。「君は風紀委員ですから、はい、場合によってはコア戦闘をしなければならない立場です。その分実践は多くなりますが、彼方君は基礎能力が高い、はい。一週間の差など、すぐに追い抜くでしょう。はい、君も真剣にならないと、彼方君に追い越されますね」「頑張ります」 僕も真剣に言った。「頑張って、体鍛えて、自分に自信を持てるくらいになります。ですから先生、どうか、これからもよろしくお願いします」「はい。ちゃんと真面目に課題をこなす生徒には、私も全力を持って返します。君は、ついてこれるように基礎体力と筋力を鍛えてください」「はいっ!」  追加授業を終えて、寮に戻ろうとすると、誰もいないグラウンドを
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第93話・教員会議

 第二・第四金曜日は、教員会議と言うのがあるらしい。 学園長・教師・教員が揃って、学生の成長などを話し合うってことだけど、とりあえず今の僕には関係ない。 会議のため授業は少し早く終わるので、僕はラジオ体操に精を出すことにした。     ◇     ◇     ◇     ◇ 職員棟。 教員会議は、一年生から三年生まで、それぞれ第一~第三会議室で行われる。 生徒一人一人について話し合い、学園長が来たらその報告をする。 第一会議室、一年生担当の会議室。「彼方壮はどうでしょうね」「随分変わったと思いますね、はい」 長田直治体育教師が答える。「はい、私の追加授業を、文句も言わずにやっています。和多利先生の指導も効いたのではないでしょうか、はい」「いや、それは私の指導ではない」 和多利和豊生徒指導・彼方壮担当教員が首を振る。「私の頼みに快諾してくれた丸岡君と渡良瀬君のおかげだ」「コア戦闘で勝ったんですよねえ」 渡良瀬瑞希担当教員の阿古屋開の言葉に、和多利は頷く。「コア能力としてはコピー相手とほぼ同じ。しかし、初めて使う能力でもある程度以上コアの制御ができる。全力解放しかできない彼方との戦闘で勝つのは当然」「三年の空木に、天野と協力して勝ったのもありますね、はい」「話は彼方君とはずれるが、丸岡君は、コア戦闘に関しては、かなりの素質があると思う」 和多利は断言した。「使ったことのない力を使いこなし、相手と同等のコア能力を制御によってそれ以上の効果を出す。丸岡君は、彼方君と同等あるいはそれ以上の可能性がある、と私は判断している」「和多利先生がそこまで言いますか」「言えるだけの可能性が彼にはある」 和多利の断言に、教師・教員陣が頷いた。「残念ですねえ。コピーではなく、何か攻撃的なコア能力を持っていれば、戦闘的には最強ランクになっていたのになあ」「あ
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第94話・学園長

「全くその通り」 丸岡仁担当の御影秀敏が頷いた。「決して体力的に優れているわけではない。だが、それを補うだけの努力とセンスがある。長田先生のトレーニングを受けて体力と筋力を手に入れれば、かなり強いコア能力者となるだろう。それだけの将来性はあると思う」「御影先生がそこまで言いますか」「あの能力であそこまでの才能があれば、万能の天才となるだろう」「それだけではないわ」 突然入った女性の声に、一同の視線がそちらを向く。「学園長!」 若い女性……美丘千鶴学園長がやって来たのだ。「学園長、どうぞ」 美丘千鶴は上座に座り、一年生担当の教師・教員を見回す。「学園の為になりそうな生徒は、誰だと思うかしら?」「かなり様々な生徒がいます。他者への鎮静化を成せる渡良瀬、コア能力と戦闘センスを兼ね備えた彼方、しかし……」 和多利が断言した。「学園の為になる、と言えば、コアのレア度と戦闘センス、そして努力家である丸岡仁でしょうね」「でしょう」 美丘は微笑んで頷いた。「コア能力のコピーという能力は、恐らく世界でも唯一ね」「精神面がいささか弱いのが気にはなりますが、努力で乗り越えられるレベルであると思います」「ええ、ええ」 学園長は嬉しそうに頷く。「学園長は入試の時点から彼に目をつけていたようですが」「入試前に偶然見かけてね」 美丘は足を組んで教師を見回した。「彼方君と揉めているところを見たので、止めようとしたのだけれど。恐らくはその時初めてコア能力に目覚めたんでしょう。自分では気付いてなかったようだし」「だから入試の時、彼にコア攻撃をしろと」 試験官でもあった和多利が納得したように頷いた。あの時、何のコアの力も発揮していなかった受験生に水での攻撃を指示したのはは判定役の彼女だった。そして受験生はそれに反応して、水で攻撃した試験官の一人と同じコアの色を宿し、反射的に攻撃したのだ。
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第95話・努力する

 どんどんどん! 部屋のドアが激しく叩かれて、ラジオ体操中の僕の動きが止まった。「ココ、誰?」 「彼方さんですー。どうしますかー?」 僕は考えたけど、断るという選択肢はなかった。 確かに怖い相手ではあるけれど、同じ追加授業を受けているんだし、今の彼ならいきなり攻撃してくることもないだろうし。 ドアを開ける。 相変わらずぶすっとした顔の彼方の姿があった。「どうしたの?」「ラジオ体操の途中か」「そう、だけど」「見せてもらっていいか」「へ?」 きょとん、とした僕に、彼方は苛立ったように言う。「お前の合格点をもらったラジオ体操がどんなか、見せてくれって言うんだよ」 ああ、そう言うこと。「別にいいけど……」 彼方はずかずか入ってくると、どん、と机の上に何かを置いた。「何それ」「プロテイン」 更にきょとん、とした僕に、彼方は苛立ったように言った。「筋肉作るには必要なものなんだよ!」「あ、ああ」 それは僕も知っているので、頷いた。「持ってきてくれたの?」「いるだろが」「あ、ありがとう」「ラジオ体操を見せろ」 相変わらず単刀直入と言うかぶっきらぼうと言うか。 僕はCDを再生した。 ラジオ体操第一の音楽が流れ始める。 毎日続けることによって、この音楽を聴くだけで体が動く準備を始める。 僕は全力でラジオ体操を始めた。 まず背筋を伸ばし、次に屈伸。 出来る限り最大の力で体を動かす。 第二は息が切れてくるけど、それでも真面目に音楽をなぞる。 全力で動かして、納得できる運動を。 一つでも気に入らない動きがあれば、CDが終わったのと同時にもう一度再生ボタンを押してやり直す。 はっ、はっ、はっ、はっ
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第96話・謎の浮遊物体

 その時。 一瞬右手甲のコアが何か波長を伝えてきた、気がした。 それが頭上から届いたようで、空を仰ぐ。 空を飛ぶきらりと光るものが見えた。「?」「何、あれ」「渡良瀬さんも見えたの?」「丸岡くんも……ってことは、幻じゃないよね」 ふらり、ふらりと光るものが落ちてくる。 手を差し出した僕の上に、何か軽い感触が落ちた。「コア監視員?」 僕の掌を覗き込んだ渡良瀬さんが小さく首を傾げる。 サイズと半透明の羽と着ている黄色い洋服はコア監視員のもの。 だけど。「渡良瀬さんにも見えるんだよね」「うん」「どんな顔に見える? 僕に心当たりのある顔じゃない」「私にも心当たりないけど」 掌で苦し気に息を荒げているコア監視員らしき生き物を見て、僕と渡良瀬さんは顔を見合わせた。 これはおかしい。 学園から派遣されるコア監視員を認識できるのは、かつて御影先生が言ったように、コア監視員の監視対象と、コア監視員の創造主だけ。それ以外の人間には、例え強力なコア能力を持っていようとコア監視員を連れていようと認識できないはず。 僕には可能性がある。僕はコア紋と呼ばれるコア周波数を読み取る力があるから、もしかしたら相手のコア周波数をコピーすることによって相手のコア監視員が見えるかも知れないと御影先生は言っていた。 でもそれはだいぶ先になるだろうって御影先生は言ってたし、渡良瀬さんにも見えているからこれは違う。 しかも、コア監視員の容姿は監視対象が好意を持てる顔になるって言う。 有り得ない、はず。 そもそもコア監視員はコア生物で、こんな風に体調を崩すとかふらふらになるとかなんてないはずなのに。「とりあえず、お水あげてみようか」「そうだね」 僕は渡良瀬さんがくれたミネラルウォーターの蓋に水を入れて、そっとその顔に近付けた。 謎の生物はうっすら目を開け、小さい手で水に触れ、顔を近づけてコクコクと飲み始めた。「あ、よかった。水飲めるみたい」 だとすると余計この生物は妙ちくりんな話になる。 コア監視員を始めとするコア生物は、創造主や監視対象のコアからエネルギーを受けているという。つまり、飲食不要ってはずなのに、意識を取り戻してから必死で水を飲んでいる。「は、ふう」 小さな声が届いた。
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第97話・拾ったのは

「大丈夫?」 覗き込んでいる僕と渡良瀬さんに気付いて、小さな生き物はびくりと怯えた顔をした。「あ、なた、だれ? わたし……」「君は空をふらふら飛んで落ちてきたんだよ」「わたし、でも、そんな……」「何してるんですか?」 ココの声が聞こえた。 思わず僕は両掌で覆うように謎の生物を隠した。「ミャル? 今までどこ行ってたの?」 ミャルって言うのは確か渡良瀬さんのコア監視員の名前。二人そろって同時に戻ってきたんだろうか。 掌の中で小刻みに震える生き物を隠してココを見上げる。 もう一つおかしいことに気付いたのだ。「ココ、聞きたいんだけど」「何ですかー?」「コア監視員は離れていても僕のやってることとか把握してるんだよね」「その為のコア監視員ですからー」「なら」 何でこのコア生物らしき生き物がいるのに今の今まで出てこなかったの? それ聞こうか聞くまいか悩む僕の、貝のような掌に気付いたんだろう。ココはひらひらと飛んで行った。「何隠してるんですかー?」「あ、いや、これは」 ココはひらひらと飛んで僕の掌の中を覗き込む。「なーにーをかくしているのかなー?」 歌うように言って、僕の指の隙間から中を覗き込む。「何だ、何もないじゃないですかー」「???」 思わず渡良瀬さんと顔を見合わせた。「ミャル」 渡良瀬さんもコア監視員に声をかけている。渡良瀬さんの視線が空から僕の掌に移動し、何も感じないがコア監視員が覗き込んだらしい。渡良瀬さんに視線で問いかけると、渡良瀬さんは小さく頷いた。 恐らくは、渡良瀬さんのコア監視員にもこの掌の中身が見えていないんだ。「まー、でも、私はできたコア監視員ですからー。お二人でいる時は席を外させてもらいますよー。忙しい日常の幸福な一時をお邪魔しちゃいけませんからねー」「お、おい、
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第98話・名無しの監視員

 ココや渡良瀬さんのコア監視員が消えた。 もし今掌の中にいる彼女がコア監視員なら、彼女たちが姿を消すはずがない。コア監視員が弱っているなんて知ったら、絶対全コア監視員に伝わり、会った事もないコア生物の創造主が駆けつけてくるだろうから。 でも、創造主どころかコア監視員すら現れない。「えーと」 僕は持ってたスポーツドリンクのペットボトルの上に彼女を座らせて、視線を合わせた。「君は、何者なんだい?」 だけど、コア監視員にしか見えないその生き物は、おどおどと僕と渡良瀬さんと交互に見るばかり。「ダメだよ、丸岡くん」 降ってきた声に顔をあげると、渡良瀬さんは首を横に振っていた。「名前を聞く時はこっちが最初に名乗らないと」 言って、僕の隣にしゃがんで謎の生物に視線を合わせた。「私は弧亜学園一年の渡良瀬瑞希。こっちは丸岡仁くんね。あなたのお名前はなんて言うの?」「ない、です」「ナイって名前?」「違います。名前は、ありません」 名無し? 確かにコア監視員は生まれた時には名前を与えられない。監視対象につけられて初めて名を名乗る。てことは……。「あなたはコア監視員なの?」「い、いいえ、違います。わたしは……」 怯えたように言って、辺りを見回す。「あなたがたには、わたしが、見えるんですか?」 僕と渡良瀬さんは顔を見合わせた。「君が空から落っこちてきたところから見えてた」「私は丸岡くんが見上げた先を見たら、見えたわ」「ど、どうして……誰にも見えないはずなのに……わたしはコア監視員にも感知されないようにしたって言われてるのに……どうして……」 小さな目に光るものが浮かぶ。「僕たちには見えたけど、コア監視員には見えてなかった……?」「そうね、あのお節介でおしゃべり好きで世話焼きのコア監視員が、こんな状況になってるのに出てこないわけ
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