「次に見せたいのは、何だい?」 気を取り直して、覚悟を決め直して、聞く。「あらー。この部屋で絶望しなかったんですかー」「驚きはしたけどね。絶望はしないよ。まだ早いだろう?」「そうですねー。創造主は、最後まで見せたいと思っているでしょうからー」 淡く光るコア結晶を見上げて、そして僕は自分の両手で頬を叩いた。 コアに逆に寄生しているようなこの人たちは、でも末路ではなく次の段階があるらしい。 きっとこの状態よりマシってことはないだろうけど。 だけど、先を見せたいというのなら、行くしかない。 目の前で学園長を喜ばせるよりは、マシだ。 ココ越しに見ているんだろうけど、直接学園長の反応を見るよりは何万倍もマシだから。 そして、学園長自身が僕を案内せずに上がって行ったのは、多分、学校でやらなきゃならないことがあるから。 それは、渡良瀬さんや彼方くんに関わりのあることだろう。 学園長が創造主であることを知っていて、僕を呼び出したところまで知っている渡良瀬さんや彼方くんを相手にするのに代理人を立てるはずがない。 二人を抑えるために、そして恐らくは二人を抑えることによって僕が逃げ出す気を奪うために、学園長は地上に戻って行ったのだ。 僕にできることは、耐えること。 絶望することなく、最後まで見続けること。 覚悟を決めて、僕は部屋を後にした。 ◇ ◇ ◇ ◇「まさかあなたたちまで来るとはねえ」 学園長こと美丘千鶴は、楽しげに笑った。 丸岡仁がいる地下階からエレベーターで一気に上がった学園長室。 そこに来たのは、渡良瀬瑞希、彼方壮、八雲一、八雲百の四人だった。「風紀委員長に陸上部部長。貴方達双子までやってきて、何かあったかしら?」「俺はボディーガードなんでね」 一は答えた。事情を聴いて、すぐに頷いた兄は厳しい顔で千鶴を見る。「聞くのは妹さ。だけど聞きたいね、俺の後輩君は何処へ行ったのか」「丸岡仁は追放・退学処分にしたわ」 千鶴はあっさりと言う。「理由は」 鋭く百が後を追った。「学園の不利になるようなことをしたから。じゃ、聞かないわよね」「聞きませんね。最初、学園長から丸岡仁君を風紀委員にしろ、と言ったのは貴方です。だから、私は、あの一年生にあなたがあの一年生に
Last Updated : 2025-11-29 Read more