All Chapters of 地味なコア一個しか宿らないと思ったらチートみたいでした: Chapter 161 - Chapter 170

187 Chapters

第159話・次の扉

「次に見せたいのは、何だい?」 気を取り直して、覚悟を決め直して、聞く。「あらー。この部屋で絶望しなかったんですかー」「驚きはしたけどね。絶望はしないよ。まだ早いだろう?」「そうですねー。創造主は、最後まで見せたいと思っているでしょうからー」 淡く光るコア結晶を見上げて、そして僕は自分の両手で頬を叩いた。 コアに逆に寄生しているようなこの人たちは、でも末路ではなく次の段階があるらしい。 きっとこの状態よりマシってことはないだろうけど。 だけど、先を見せたいというのなら、行くしかない。 目の前で学園長を喜ばせるよりは、マシだ。 ココ越しに見ているんだろうけど、直接学園長の反応を見るよりは何万倍もマシだから。 そして、学園長自身が僕を案内せずに上がって行ったのは、多分、学校でやらなきゃならないことがあるから。 それは、渡良瀬さんや彼方くんに関わりのあることだろう。 学園長が創造主であることを知っていて、僕を呼び出したところまで知っている渡良瀬さんや彼方くんを相手にするのに代理人を立てるはずがない。 二人を抑えるために、そして恐らくは二人を抑えることによって僕が逃げ出す気を奪うために、学園長は地上に戻って行ったのだ。 僕にできることは、耐えること。 絶望することなく、最後まで見続けること。 覚悟を決めて、僕は部屋を後にした。     ◇     ◇     ◇     ◇「まさかあなたたちまで来るとはねえ」 学園長こと美丘千鶴は、楽しげに笑った。 丸岡仁がいる地下階からエレベーターで一気に上がった学園長室。 そこに来たのは、渡良瀬瑞希、彼方壮、八雲一、八雲百の四人だった。「風紀委員長に陸上部部長。貴方達双子までやってきて、何かあったかしら?」「俺はボディーガードなんでね」 一は答えた。事情を聴いて、すぐに頷いた兄は厳しい顔で千鶴を見る。「聞くのは妹さ。だけど聞きたいね、俺の後輩君は何処へ行ったのか」「丸岡仁は追放・退学処分にしたわ」 千鶴はあっさりと言う。「理由は」 鋭く百が後を追った。「学園の不利になるようなことをしたから。じゃ、聞かないわよね」「聞きませんね。最初、学園長から丸岡仁君を風紀委員にしろ、と言ったのは貴方です。だから、私は、あの一年生にあなたがあの一年生に
last updateLast Updated : 2025-11-29
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第160話・約束は約束、でも

「あら、彼方くん、喋ったのね」「喋ったさ」 壮は楽しげに言った。「そりゃあ喋る。こっちに落ち度は全然ないんだし、表沙汰にして学園中の全員が知れば、そりゃもう秘密じゃなくなるだろう? コア監視員を創り出して学園の全てを監視している学園長。それと、それ以上の秘密を一年生が知ったから、学園から連れ去られた、あいつはきっとすごい事実を知ってるに違いない……。学園中が丸岡を探してるぜ。追放・退学処分になったとしても、記憶を復活させることができるって研究員がよだれ垂らしてあいつの家に向かったよ」 千鶴は微笑んだ。 百が一歩下がり、一が息を飲むほどの笑み。「認識が違うようね。そう、私は彼を追放処分にしていない。彼はまだ、学園の敷地内にいる」「あんたの秘密基地か?」 狂暴なブルドッグの噛みつく寸前のような笑みで、壮は問うた。「そこに、あんたが隠してる秘密があるんだな?」「本当に、もう、貴方ってば」 千鶴は小さく呟いた。「そう言う度胸を持っているから、欲しくなっちゃうじゃない」「欲しい? 残念だけど、俺は誰のものでもない。丸岡があんたのものじゃないように」「丸岡君は私のものよ。私のものになることで、貴方達二人に手を出さないことを約束した。でも……」 殺人者に近い笑みが、千鶴の美しい表情を彩った。「丸岡君が今見ているものを、特別に見せてあげる」 千鶴の黄色いコアが光った。「きゃ……!」「うお……?」 一の背中の左側が、百の右肩が、急に光を放った。 一の鬱金色。百の黄昏の紫色。 溢れた光が、二人の身体を飲み込んで硬化していく。「!」「委員長! 部長さん!」 一と百は、それぞれのコア結晶の中に閉じ込められてしまった。「……何をした!」 笑みさえも吹っ飛んで、壮が吼える。「二人に、何をした!」「私に逆らう強いコア主の、末路よ」 千鶴は微笑んだ。 この二人に説明はいらない。 ただ、コア色の結晶に閉じ込めた、そう言う能力と思うだろう。 本当は、彼らにも教えてあげたいけど。彼らも気っと、仁と同じように絶句し、そして、何とも言えない感情にまみれるだろうけど。「約束は約束だから、貴方達には手を出さないわ。でも、その他の人間に手を出さない、と言う約束はしてないから、これは貴方達の罪ね」 壮は強化ガラスの窓から見下ろした。
last updateLast Updated : 2025-11-29
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第161話・最終形態

 ココは何か独特な節回しで鼻歌を歌いながら、僕を先導する。 そして、次の部屋に来た。「ささー。どうぞどうぞー。開けてくださいー」「開けてびっくり玉手箱、ってこと?」「そうですねー。中身は私は知っていますけどー。それを教えちゃったらー、創造主に怒られちゃいますのでー。御自分の目で確かめてくださいー」 覚悟を決めて、ドアを押し開ける。 何を見ても、何を聞いても、驚くそぶりを見せちゃいけない……。 そして開けた先にいたのは。「…………?」 僕は首を傾げた。 そこには、身体を動かしている老若男女様々な人たちだった。 ただ、普通の人間ではない。 普通の人間は、カツラやカラーコンタクトをしない限り紫色の髪と目や赤色の髪と目をしたりしないから。 ドアを開けた僕に、その中で自分の体力を確かめるように運動していた彼らが視線を向ける。 そして、興味を失くしたかのようにぺこりと頭を下げて、運動に戻って行った。「……ここに人間はいないんじゃなかったっけ? 僕の勘違い?」「いーえー。人間じゃありませんよー」 色を除けば人間にしか見えなかったけど、では、彼らは……?「成長したコア結晶の最終形態ですー」「?!」 最終……形態……? あの柱の部屋にあった、中に人間を飲み込んだコア結晶は、最終的に人の姿を取る? 何のために?「彼らはー、まだ自分の肉体に馴染んでいないんですー。だからー、ここで運動してー、肉体を馴染ませているんですよー」 まだ、肉体に馴染んでいない……。 そして、そこにいる髪と目以外は普通の人間にしか見えない彼らの…&hel
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第162話・最後に笑うのは

 僕は何か一つを知る度に、今は緋色となっている僕のコアの中でナナが苦しんでいる。知ってはいけない、ダメ、と叫んでいる。 でも、多分彼女も知っている。ここで僕に教えられることを知らなきゃ、学園長が直々にやって来て無理やり見せるだろうってことを。「ちょっと待って。コア一つに人ひとりなら、コアを二つ以上持っている人の場合はどうなるの?」「コアの複数持ちはー、強いってー、言うでしょうー?」「……そうだね」「それはー、最終的に新人類になれるのはー、旧人類の肉体に早く馴染んだ方なんですよー。だからー、そりゃあもう競争ですー」「コア主がどちらのコアをより多く使うか、そういうこと? だからコアは自分が使われるように、普通より強い力を発揮する?」「はいー。理解が早くて助かりますー」「で、なれなかったコアは?」「大体は旧人類の言う野良コアになってー、新しい肉体を探しますー」「それでコアが減らないんだね……」 意識の中で、ナナが泣いている。 多分、まだ彼女が本当に見せたくないものには辿り着いていないんだろう。 辿り着いたその時が、僕が本当に絶望する時だってこと。 それだけのお宝を向こうは持っていると思った方がいい。 問題は、絶望してから立ち直って反撃に転ずるまでの時間だ。 短ければ短いほど、相手は油断している。 僕の学園生活はただの高校生から人類の存亡にシフトしてしまっているけど、分かるのは。 彼方くんが言ってた。 勝ちたいなら、笑うんだ。 笑いで顔も心も安定させて、そして次の行動へ。 ココがかつて僕に語った。 泥沼にハマったら、泥沼から逃げ出すための努力をする。 歩く方向が見えないなら、明るい方向へ向かう。 動き続けることでしか、暗闇は抜けられない。 ココが何を思ってこれを語ったかは分からないけど、それも僕にとっては大事な行動指針だ
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第163話・乱入

 輝く鬱金色と、黄昏時の紫。「戻せ……そいつらを……戻せ!」「戻せないわ」 不敵な笑みも吹っ飛んだ壮に、千鶴は微笑みかける。「だって、知っちゃいけないことを知ってしまったんですもの。貴方達が学園中に知らせてしまったから、学園ごと口を封じなきゃいけなくなっちゃった」 子供の悪戯がバレたような笑み。「学園の外に持ち出す? そうしたら、研究者どころか国レベルまでもが飛んでくるでしょうね。でも、この学園は私の城。私が認めたモノ以外入れない聖域。敵の舞台に立って踊ってやる必要はないでしょう? 彼らが私の土俵に上がるのを待てばいい」「国中……人柱にしようって言うの……?」「そうね。場合によっては世界中。地球そのものを」 言って、千鶴は楽しげに笑った。「でも貴方達二人は残してあげる。だって、彼とそう約束したから。世界中から人類が消えて、貴方達がアダムとイブ……いいえ違うわね。アダムとイブは始まりだけど、貴方達は終わりだもの」「んの……化け物がぁっ!」 壮は空気弾を放った。 だけど。 千鶴にとってはそよ風に等しい。「無駄よ。一年生の攻撃は私に効くとは思ってないわよね」 どう、どう、どうと放たれる空気の弾を受けながらも、千鶴の肉体には傷一つついていない。 その時、白い光が空気弾の中に紛れて飛んできた。 千鶴は、それだけをよける。「あら、遠距離攻撃、できるようになってるじゃない。褒めてあげるわ、渡良瀬さん」「やっぱり、これは警戒してるってことね……」「連打できるか」「やってみるけど……あんまりもたないわ」 壮は軽く舌打ちして、そして自分の目に飛び込
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第164話・幽閉

 次の部屋にも、一見絶望するようなものはなかった。 この研究施設でよく見かけた、風船を膨らませたようなコア生物。 それが、まともに研究室としか言えない部屋で、忙しく働いてる。「ただの、コア生物じゃ、ないんだね? 僕が知っている限りではココたちコア監視員とナナしか人間並みの知性を有するコア生物はいないって話だったけど、ここのコア生物たちは明らかに僕の言いたいことを分かって反応していた」 確認の為に聞くと、ココは笑った。「聞いて見ればいいでしょうー?」 なるほど、聞いて絶望しろってことか。 僕はゆっくりと、意外に細い指でキーボードを叩く二足歩行のタヌキみたいなコア生物に近付いた。「……え……と……こんにちは」 一瞬コア生物は顔(らしき部位)をこっちに向けて、こっちを確認して……。 その丸っこい指でよく操れるもんだと感心したキーボードを指さした。 そして、丸い指がキーボードの上を踊る。 B……O……K……U……H……A……N……I……N……G……E……N……D……E……S……U…… スクリーンに、その言葉が写った。「僕は人間です」 ぎょっとしてタヌキコア生物を見る。タヌキコア生物は頷くと、キーボードを叩いた。『僕は、監視員の存在に疑問を持ち、学園長に問い質しました。監視員で何をしているのか、コアだけではないだろうと。すると、教えてやると言われてここに連れてこられまし
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第165話・頭脳

『君もここに来たのなら、諦めるしかありません。僕らは研究の手伝いをする代わりに、いつかこの地球がコアに乗っ取られた後に研究員として外に出されるという約束をしています。嘘かも知れないけど、今の僕たちはそれに縋るしかないのです』「ここにいる人たちは、みんな、僕や君と同じように真実に辿り着いて封じられたの?」『弧亜学園の研究員として、研究が進み過ぎたためにこうなった人もいます。同じなのは、美丘と言う創造主に創られ、許可を得なければ何もできない人間でもなくなってしまった生き物ということです』「……コア生物に意識を移した?」「そうですよー」 のんびりとココは答える。「元々自分の肉体の一部から創られたものですからー、馴染むのは早いでしょうー?」 何を言えばいいか分からなかった。 とんでもないことをしているのは間違いないけど、それをどう言い表せばいいか分からない。この胸のもやもやを、何て表現できるか分からない。 ただ、とてつもない不愉快。 絶望より何より、ムカついてならなかった。「学園長って何様だよ。所詮は一学校の校長じゃないか」「そうでしょうかねー?」 ココは可愛く首を傾げる。「そりゃココにとっては自分の生みの親だろうけど……」「じゃあー、この研究施設のブレインの場所に行きましょうー」「頭脳?」「はいー、ブレインですー」 つんつん、とタヌキコア生物……いやタヌキ型の肉体に入れられた元学生が僕を突いた。「何?」『君は僕らの救い手かもしれません』「え?」『人間の肉体でここに辿り着いた人は誰もいないのです。君はあいつにとって、何か特別な存在です。もし、あいつを出し抜けるなら、どうか、その時は』 タヌキの指は小刻みに震えて、キーボードを叩いた。『僕らを、終わりにしてください』
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第166話・スーパーコアコンピュータ「緋色」

 そこには、大きな大きなコンピュータのようなものがあった。「はいー。これがこの研究施設の頭脳、「緋色」ですー」「スーパーコアコンピュータ……?」 噂には聞いていた。落ちているコアを組み込んで、演算力を強化させるコンピュータが研究されていると。 だけど、まだどこも成功したことはないはずだ。 ……あんな悪夢のようなコア生物やコア研究をしている学園長なら成功するかもだけど。「スーパーコアコンピュータが「緋色」なら、どうやってコア生物を創ったりするんだい」「うふふー。これはただのコアコンピューターではありませんー」「だから、何だってんだよ」「周りのコンピュータは「緋色」をサポートする機材でしかありませんー。本当の頭脳は……」「創造主!」 ナナがコアから飛び出して、悲鳴を上げた。「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」 ナナが縋るのは、コンピュータのちょうど中央部にはめ込まれた、緋色のコア。「……緋色……」『帰ってくるなと、言ったでしょう』 合成音の女性の声がして、同時にスクリーンの言葉が映し出された。『貴女は用済みだから、二度と帰ってくるなと』「ごめんなさい……ごめんなさい……でも……創造主が心配で……どうしてるのかって……!」『仕方のない子』 単調な合成音だから分からないけど、肉声だったら、多分溜め息交じりの声になっていたと思う。『おかげであちこち滅茶苦茶よ。こうならないために貴女を放ったというのに』「……え?」「やっぱり、ですかー」 ココが今度は本当に溜め息交じりに呟いた。「頭脳が大人しくしているのは、大抵何か企んでいる時だから、注意しろ。本当ですー。ここ数年実験に大人しく付き合っていたと思わせておいてー、その裏で私たちに感知できないコア生物を創り出すなんてー」「緋色、
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第167話・私の本名は

 かなり高距離からの落下に、瑞希は半分気絶しかけていたし、壮も青ざめてはいたけど、直治はそんな二人を抱えたまま、ほとんど衝撃なく着地し、走る。 その道中、あちこちに色のついた柱があって、学園で動いているのは自分たちだけではないのか、と言う不安が二人の胸を過ぎる。 直治は小さな研究施設に入り込み、そこで、ようやく息をついて二人を下ろす。「貴様……そんなに……強かったの……かよ……」「亀の甲より年の劫と言いますから」「長田先生は……学園長がどういう人なのか、知ってるんですか? 学園長が何をやろうとしているのか分かっているんですか?」 瑞希の問いに、直治は苦く笑う。「半分以上知らない、と言うのが本音ですね。七十年以上この学園にいて、ここまで彼女が大きく動くことはなかった」「知り合いか、カピパラ」 壮の問いは、抜身のナイフを突きつけるように直治に向かった。「知り合いと言えば知り合いですね。かつてはよく知っていた。しかし今はどうなっているか分からない。だから名を変え顔を変え姿を変えこの学園に居続けたけど、ここまで事態が緊迫するとは……」「ちょっと待って、七十年?」 瑞希も直治を問い詰める。「長田先生、一体何歳? 何者なの?」「ここまで来たら明かすしかないでしょうね……。明かさずに済めばよかったが……」「早く言え」「私の本名は美丘《みおか》海馬《かいば》」 二人を見て、海馬と名乗った男は言った。「戦前の生まれ、美丘羽根の兄ですよ」「美丘羽根って……」「初代学園長だな」「それは少々違います」 海馬は訂正する。「初代学園長となった羽根は、本当の羽根は学園を学園として創
last updateLast Updated : 2025-11-30
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第168話・コア研究者の末路

 戦中。 女性としてはかなり珍しかったコア研究者だった美丘羽根さんは、コアに意思らしきものがあることを発見した。 コアは生きて、そして、意思がある。 その事だけでも伝えれば、日本のコア研究は格段に進んだだろう。 だけど、女の自分が発見したことを伝えれば、誰か適当な研究者の手柄にされてしまう。 羽根さんは、ごく少数の仲間と共に、その研究を進めた。 研究者のコアを接続させて創り出したコア生物。それは、コアに宿った意思がコア主の影響を受けて形になり、ずっと知性のある存在へと変貌した。 コアを最大限利用すれば人間に与えられる影響を知りたくて、お兄さんに頼んで実験台となってもらった。その結果、お兄さんは肉体を自在に変容させることが可能となった。筋肉や神経だけじゃない、細胞の一つ一つが、お兄さんの意思でコアを通じて肉体を変異させる。 コアが人間を最大限にまで強化させればそうなるか、と。 それを全ての兵士に与えれば、末期だった戦争はまだ続いていたかもしれない。 だけど、羽根さんは発表しなかった。 終わりに近づく戦争に、羽根さんは仲間やお兄さんと共にそれまでの研究結果を焼き、失敗したデータだけを残してコア研究は失敗したのだとした。 終戦後、仲間たちと力を合わせ、国連、GHQ、その他様々な所に手を回して、再び研究施設を創った。それが弧亜学園。若人のコアの平和利用を目的と謳った学園は、実際は羽根さんの研究を進めるためのものだった。 羽根さんの新しい研究は、コアの意思との直接のコンタクト。 コアは宿ったばかりの頃は弱く、コアを使うごとに強くなっていく。ならば意思もそうではないのか。羽根さんは、コア監視員と名付けたコア生物に学園に関する全てのコアの情報を流すように命じ、自身は様々な方法で自分のコアに様々な衝撃を与えてその反応を調べていた。 羽根さんの一番のお気に入りが、緋色のコア。 燃えるような挑むようなその色と、意思疎通ができたなら、何て素晴らしいことだろう。緋色は多分、きっと素敵で、知的で、優しいコア。 まるで子
last updateLast Updated : 2025-11-30
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