51. 第三話 家政婦のイメージ 「では、私達は家事全般をまず終わらせますね。麻雀はそのあとで」 とは言ってみたものの…… 錦野邸の掃除はやってもやっても終わりが見えず、途方もない作業であった。「これ、終わる日って来るんですかね」「この掃除に終わりは無いに等しいのでどこかで我々のほうが妥協して終わらせないと掃除してるうちに婚期を逃すわね」「シロ子は婚期とか気にしてたんですか。ていうかシロ子は27歳ですよね? 婚期ってもう過ぎ去ってませんか?」「考え方古いわねチュン。イマドキの結婚適齢期は20代後半〜30代前半なのよ。結婚は25歳までとか言ってた時代はとうの昔なの」「あ、そうなんですか。結婚とか自分に縁のない話だから疎いんですよね」「私も縁は無いけど……」 言ってて悲しくなったのかシロ子は元気がない声でそう言った。 「……ま、まあまあまあ。そんな気にしなくてもシロ子は美人だから大丈夫ですよ。ねぇ? ご主人様もそう思いますよね?」「あ……うん。そうですね(ご主人様って、おれ?)」「チュン。あんた、依頼主のこといつも『ご主人様』って呼んでんの?」「え、はい。そうですけど、変でした?」「何年前の家政婦のイメージよ。大豪邸に仕えるメイドじゃないんだから。イマドキは『◯◯さん』か『◯◯様』が主流よ」「そうだったんですか!? あ……でも。ここは大豪邸ですよ」「確かに!」「まぁ、確かに大きな家かもしれないけど『ご主人様』はやっぱり変な感じするので普通に『サスガ』って呼んでくれると嬉しいかな」「承知致しました『サスガ様』」「ん…&hell
Last Updated : 2026-01-12 Read more