Semua Bab ゲーム中にモニターに吸い込まれたら異世界を冒険するハメになった: Bab 31 - Bab 40

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青年は主人公をはずされたのか?3

 この階では前の階から引き続き現れるのはトロールだけで、あとは強力になった新種のモンスターばかりだった。 ゴーレムは単一ではなく土、石、鉄と三種に分かれ、デーモンは下位種ではなくなっている。 クレイゴーレムは水魔法にアイアンゴーレムは雷魔法に弱いようだ。 デーモンは目の色によって違う系統の、レッサーより上位の魔法を使ってきて時折スクロールを落としてくれる。 それによってレイトは野球ボール大だったファイヤーボールより大きく、複数の敵にダメージを与えられるドッヂボール大のファイヤーボール2。 水の玉を散弾のように放つウォーターショット。 たくさんの針ではなく一本の槍として飛んでいくアイススピアを使えるようになった。 地上に近くなったためかダンジョン内の所々に湿地・水たまりがあり、リザードマンが出現する。 そのリザードマンは僧侶系の魔法が使えるようで、ドロップ品からクリスティーンもホーリーライト、ブレッシングを使えるようになった。 もう一つ、キュアシリアスという魔法もドロップしたのだけれど、正式な僧侶ではないクリスティーンにはそもそも適性がないのか、単にレベルが足りないのか判らなかったが習得できず、ライアンが覚えることになった。 他にウィル・オー・ウィスプが出てきたが、最初こそ苦戦したもののウォーターショットを覚えたレイトの敵ではなかった。 視覚的には戦闘シーンにアニメーションがついた。 敵の攻撃モーション、味方の攻撃エフェクトなど、これまでの単調だった戦闘が嘘みたいにエンターテインメントになっている。 ついでにSEもサンプリング音源化されたようなリアルなものになっていた。 ダンジョン探索は順調に進み、例によって不必要なまでにこれ見よがしな禍々しい、いかにもボスの部屋という扉の前にたどり着いた。 例によってちょっとしたイベントムービー的に冒険仲間三人がレイトに話しかけてくる。 彼は、アイテムの残量を確認すると、試しに状態を確認するため一人ひとりに声をかけてみた。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-12
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青年はすっかりストーリーモードに取り込まれて主人公かどうかも怪しい1

 まずは今までMP温存を考えて試してこなかった補助魔法の重複、いわゆるデフ積みのためクリスティーンとライアンにブレッシングをかけてもらうと、効果がありそうな感覚がフィードバックされた。 実際その効果は絶大で、通常攻撃が1ターンに2回行えるようになった。 しかし、どんな原理か知らないけれど、特に鎧をまとっているようには見えないローブ姿のウィザードがなかなかどうして硬いのだ。 自身にフィードバックされる手応えがダメージが通っているように感じない。 攻撃魔法には相性があって悪いとほとんど効かないこともある。 相手がウィザードなので覚悟はしていたが、こちらの魔法はほとんど効果がないと言っていい。 逆に相手の魔法はバリエーション豊富で物によっては後衛にも効果が及ぶ。(一対四だってのにこんなに苦戦するなんて本当にゲームだな) と、心の中で悪態をつくレイトであった。 しかし、ダメージは自身の五感を刺激する。 アイススピアは刺すように痛いし、ファイヤーボール2は身を焦がす。(こんなに痛いのによく耐えてるよ、自分) と、自分で自分を褒めていないとやっていられないレイトである。 ダメージがたまると全身から力が抜けていき、気も遠くなる。 自分の体はまだ自分の感覚で推し量れるからいいが、仲間の状態は確認しようがない。 声をかけたくてもコマンド選択中にかけられる声はなぜか一言だけ。 きっと、リアルな戦闘中に長々と話なんてできないだろう? ってことなんだろうと理解はしても、じゃあなんでコマンド選択は長考できるんだよと納得できない。 しかも、相手のダメージの通り具合がビジュアルから想像がつかないのが困り物で、あとどれくらいで倒せそうなのかが判らない。「魔力がつきそうだ」 なんターン目かのタイミングでライアンが苦しそうな声で語りかけてきた。 行動選択でアイテムを探したところクリスティーンが持っているMPポーションひとつしか残っていない。 ヤバいぞと他の回復系アイ
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-13
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青年はすっかりストーリーモードに取り込まれて主人公かどうかも怪しい2

「マジか」 つい、声がもれてしまったことで大事な一言確認ができなくなってしまう。 とりあえずライアンのMPを回復させればダメージ回復の魔法でHPはなんとかなるかと決断し、ポーション使用を選択する。 ここが正念場と踏んだレイトはヴァネッサの攻撃でバーサークラッシュを選ぶ。 必殺技のバーサークラッシュは発動後2ターンの間攻撃不能に陥るためその後の手数が減る諸刃の剣で、使い所を間違うと深刻な危機に陥る危険性をはらんでいる。 なんターン目なのか判らなくなった攻防戦は確実に終盤戦なはずだ。 このターンはレイトの通常攻撃から始まった。 相変わらずダメージの通った手応えに薄い2回攻撃の後、クリスティーンがヴァネッサにキュアライトをかける。 敵ウィザードのブラストカッターがレイトを襲い、ライアンのポーション使用を挟んでヴァネッサのバーサークラッシュが炸裂する。 バフの効果なのかいつもより多めのラッシュが続き、ウィザードの悲鳴があがる。「おのれ、蛮族の分際で」 と、苦悶の低音で唸る。(?) これにはレイトもびっくりだ。 それまでエフェクト追加以降攻撃実行中は敵も味方も「うっ」とか「くっ」などと声を漏らすことはあっても、ターン終了後に言葉を発したことはなかった。(なんだ? フラグ? ストーリーモードか!?) と、レイトが身構えるのも当然だ。 そこに「姫っ!」 と、熱血イケメンボイスが割り込んでくる。「貴様ぁ!!」 という台詞とともにレイトの視界は唐突に全画面アニメーションモードに突入し、秒間四コマくらいのアニメーションで若きイケメン騎士が黒衣のウィザードを斬り殺すシーンが展開される。(一番いいとこを、持ってかれたあぁぁぁっ!) と、システム的に声に出せない叫びを上げるレイトであった。 ほんとだよ、前話から主人公的な立ち位置を奪われちゃっているんだから。 これはあれかな? スケルトンロード
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-14
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青年はすっかりストーリーモードに取り込まれて主人公かどうかも怪しい3

 ウィザードは抵抗らしい抵抗もできぬまま一刀のもとに倒された。「ご無事でしたか、クリスティーン姫」 全画面アニメーションモードが終了し、元の3Dダンジョン画面に戻ると、ストーリーモードに突入し、若いイケメン騎士が表示される。「クリス・パーク」 と、クリスティーンが呼びかける。 あら、クリスかぶり。「姫がウィザードにさらわれた後、国王陛下が奪還のため二十名の精鋭騎士を選んで奪還隊を編成しここまで遣わされたのですが……私以外は全滅で…………よかった。……よくぞご無事で」(…………) レイトはとてもモヤモヤした気分だった。 とても説明的なのはともかく、今倒したウィザードが最終ボスだと思っていそうなセリフや彼らを眼中に入れていない態度にだ。 このダンジョン、階層が上がるたびに強くなる構造だったので、彼ら精鋭騎士二十人がレイトたちより苦闘していたと言われれば「それはご苦労なことです」と労いの言葉くらいかけてあげるのも吝《やぶさ》かではない。 しかし、本当のボスは転送装置でハジマリの島の遺跡の塔まで逃げていたわけであり、そのウィザードはレイトが一人で倒したのである。 褒められるべきは自分ではないかとレイトが憮然としてしまうのも仕方がない。「ところで……」 と、たぶんレイトたちを胡乱な目で見ているんだろうとはっきり判る声音でクリスがクリスティーンに声をかける。「そこの者どもは?」「彼らは私を助けてここまで連れてきてくれた方達です。いくらあなたの身分が高かろうと、事情が判らずとも、この方達に対しての無礼は私が許しません」「し、失礼いたしました」 毅然とした態度で明確な意思を示したクリスティーンの威厳にグラフィックを変えて恭順の意思を示すクリスであった。「お前たち、我がファンタジア王国の末姫クリスティーン様を守ってよくぞ戦った。褒めてやろう」(…………) 身分もあるんだろうけど、居丈高な態度にモヤモヤが募るレイトであった。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-15
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青年はすっかりストーリーモードに取り込まれて主人公かどうかも怪しい4

「クリス様でしたか? これからどうするおつもりで?」 と、主人公であるレイトを完全に置き去りにしてストーリーモードは進む。「それは当然、姫を守って王国へ帰る。プリースト殿、それからそなたらも引き続き姫を守ってついてきてくれ、城に戻ればそなたらにも国王陛下から褒美が与えられるだろう」「…………」 クリスの言動に困惑の表情を浮かべるクリスティーンのグラフィックが現れる。「当然です。王都までの旅は長く、途中には危険も多いでしょう。失礼ながらただ一人生き残られたクリス様だけでは王女様をお守りすることは難しいかと存じます。不肖このライアン、プリーストとして微力ながらお力をお貸ししましょう」 ライアンがなぜかへりくだったものの言い方で自分を売り込む。 それでいいのか? ライアン。 ……まぁ、敵として現れて負けそうになると泣きそうな声で命乞いをしてきたやつだったし、こんなもんか。 ライアンの後、ヴァネッサが現れてレイトに対してこう聞いてくる。「あたしはどうでもいいんだけどさ、レイトはどうする?」「…………」 その後、心配そうな表情でクリスティーンがこちらを見上げるグラフィックが現れる。 美少女にそんな顔されると断るという選択肢を選ぶのは難しいよな、レイト。 そもそも、家のモニターに吸い込まれてやってきた世界だ。 ダンジョン最上層という第五階層のフロアボス、ウィザードを倒しはしたがまだゲームイズオーバーというわけにもいかないようなので、ここで目的を失うわけにいかないという事情もある。「付き合うよ」 そう答えると、クリスティーンのグラフィックはにっこり微笑むものに変化した。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-16
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青年ははなぜか騎士様に目の敵にされる1

 島から移動した五階層の深いダンジョンを抜けると雪国だった。 いやいやそんなことはなく、そこは小高い丘の上に立つ神殿遺跡だった。 リアリティという点では違和感ありまくりだが、ゲーム的には何となく雰囲気があるなぁとか思ってしまうレイトであった。「あれ?」 あまりにも唐突な変化で気づきが遅れたわけだが、視覚情報が更新されている。 30度上方からの俯瞰で全体を見下ろすような三人称視点だ。 MMORPGではオーソドックスなTPPスタイルである。(あー……また自分が見える) と、レイトが嘆くのも無理はない。 ドットの荒い2Dの四頭身キャラが、立ち止まっているだけなのに微妙に揺れている。 デザイン上クリスティーンとヴァネッサ、ライアンは区別がつくけれど、自分とクリスの区別がつかない。(まあ、視界の中央にいるのが自分だろうなぁ) と、相変わらずゲーム感覚なレイトである。 クリスがいう。「ここはファンタジア王国の辺境にあるファジリアム神殿遺跡だ。すでに廃墟だが神の加護が残っていて周辺に強いモンスターはいないが、充分注意して丘を下ろう」 面白いことに声がクリスと思われる鎧のキャラクターの方向から聞こえてくる。(ていうか、加護があるならダンジョン内にも効果発揮しろよな) と、もっともな悪態をつくレイトであった。(さて、どうやって操作すればいいんだ?) なんて自分の身体なのにそんなことを思ってしまうあたり、レイトはいろいろこの世界に毒されているようだ。 ともかく、操作方法はとても簡単で、自分の体を普通に動かせば大体その通りに動いてくれる。 ただ、視覚情報的にはできることが限られているようで思った通りに身体が動いてくれない。 たとえば「歩く」「走る」といった動作は問題なくできるのだけれど、「しゃがむ」「伏せる」なんて動作はできない。 試しに
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-19
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青年ははなぜか騎士様に目の敵にされる2

「何をやっているんだ?」 と、クリスがいうところをみるに他の人にはラジオ体操しているように見えるようだ。「……なんだかなぁ」 本当、なんだかなぁ……である。 それはともかく、レイトが行動しないと他のメンバーが動かないようだったので、一通り行動を試したあとは神殿遺跡の建つ丘を下ることにした。 自分が行動選択しているのに先頭がクリスでレイト、ヴァネッサ、クリスティーン、ライアンと一列縦隊で歩くのが釈然としないレイトであった。 しばらく行くと、草原になっている丘の中腹でスライムがうねうねと三匹くらい現れた。 ヴィジュアルから弱い系のスライムのようだ。 すると、隊列を組んでいたパーティが散開してスライムを囲むように移動する。 まるでNPC仕草である。 とりあえず腰の剣を抜いて一番近くのスライムに斬りかかるレイト。「待て、そんな不用意な……」 クリスが慌てた声で静止するので、レイトは間一髪(と言っていいのか?)攻撃を思いとどまる。「何?」「スライムは何でも溶かすモンスターだぞ、そんなことも知らないのか?」「え? このヴィジュアルでそっち系?」「そっち系というのがどっち系なのか知らないが、火以外の攻撃は効かないというのが常識だぞ」 と、丁寧に解説してくれたのはライアンだ。「そうか、そりゃあヤバかったんだな、ありがとう」 言ってレイトはファイヤーボールで三匹のスライムを倒す。 たった三匹だというのにレベルが上がった感があったのは、例によって新しいモードになってステータスがリセットされたからなのか?(だとしたら、レベル不足で武器や防具の一部が使えなくなるはずなのになぁ) と、そんなことが気になる呑気なレイトに怒り心頭なのがクリスである。「スライム程度のモンスター知識もない男に国宝級の武器を預けておくなんて危険すぎる。おい、お前! その剣は私が預かる。こちらへ渡してもらおう」「は?」
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-20
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青年ははなぜか騎士様に目の敵にされる3

「は?」 なんて横暴だとレイトは反発するが、なぜかライアンが同調し、あれよあれよという間に身ぐるみ剥がされてしまう。 そんなこと言うならヴァネッサなんか武器も防具も魔力のエンチャントされたそれこそ国宝級じゃないかと抗弁したいところだったけれど、どさくさに紛れてヴァネッサからも取り上げられたら戦力ダウンどころじゃないのでじっと我慢の子であった。 てなことで、王国支給で冒険中に倒された騎士の残した騎士の鎧と騎士の盾、予備で持っていた鋭利な鉄の剣というちょっともやもやする装備になったレイトは、改めてパーティと共に丘をくだりはじめる。 丘の斜面は草原で、もっぱらスライムとコボルド、まれにコブリンが現れたが、パーティを組んだ冒険者が苦戦するような相手ではなかった。 スライムはファイヤーボールで簡単に倒せたし、コボルドは剣をひと振りすれば一撃で破裂する。(破裂ってのがゲーム的だよな) その感想はよく判るよ、レイト。 自分の意思で行動することができ、モンスターを攻撃すれば手応えがあり、ダメージを受ければ痛い。 触覚・痛覚は現実的なのに視覚だけが妙にコンピューターゲームなのでイマイチ現実感を得られないのだ。 だからついついダメージを顧みない無茶をしてしまう。 そんでもってなぜかクリスに「無茶をしすぎだ! いくら魔法で回復してもらえるからと言って姫の手を煩わせるな」 と、怒られる。 どうでもいいことかもしれないが、回復は基本プリーストであるライアンがしてくれる。(クリスティーンの手なんか煩わせてないんだけどな) と、心の中で悪態をつくレイトであった。 ともあれ、丘をくだって森の中を頻繁に遭遇するウルフ、バット、コボルド、ゴブリンを倒しながら、道無き道をかき分けて(視覚的には移動できる場所を縫うように)進み続ける。 それぞれがアルゴリズムを持っているかのようなパターン攻撃をしてくるモンスターを作業のように倒していくと、どんどんレベルアップするようでメキメキと強くなる感覚を味わう。(
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-21
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青年ははなぜか騎士様に目の敵にされる4

 レイトはなかなか攻撃を当てられなかったバットを瞬殺して何度目かのレベルアップを自覚した後、みんなで息を整えている間にヴァネッサに疑問をぶつけてみることにした。 すると彼女は「はぁ? 戦っている最中に突然はっきり判るくらい強くなった感覚? 何言ってんの?」 と言う反応だったので、これは自分だけの感覚らしいと知れた。 森の中で一泊して(これまたレイトには寝た瞬間に朝になった感覚だったわけだが)森を抜けると、荒涼とした平地に一本道の街道が現れる。「この道はどこに続いているんだ?」 と、疑問を口にしたら、クリスがこれまたため息をつき、言い聞かせるようにこう言った。「この道は王都までの道だ。建国当時、王都からファジリアム神殿までの街道として整備されたらしいが、度重なる魔王軍の侵略などですっかり荒廃してしまい、もはや街道跡としてかろうじて痕跡が残っているという状況だ。この先に『捨てられた町』と言われるサナリアムという町がある。その町までは神殿の加護がかろうじてある。そんなことも知らないのか? お前、どこから来た?」 ここで「日本」と答えたものかどうか一瞬考えたレイトは、念の為「ハジマリの島」と答える。「何!?」 そこに食いついたのはライアンだった。「ライアン、何か知っているのか?」 問い詰めるクリスにライアンは「あ、いや……知っているのは伝説の島という話だけで、姫をさらったウィザードがハジマリの島へ行くのに姫をさらったとかなんとか……」「詳しく聞きたいが、今は町へ向かうことを優先しよう。我々にはもう食料もない」「そうですね」 クリスティーンの賛同を得て、パーティは街道をゆく。 街道を歩く間はほとんどモンスターに出会わなかったあたり、腐っても街道なんだなと、レイトは感心する。 やがて、景色が夕景になった頃、町が見えてくる。 人の倍ほどの町は例によって、重なるとブラックアウトして町中へと視界が切り替わった。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-22
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青年と仲間たちは自己紹介をする1

 ハジマリの島では町のシーンが確かにあった。 そこにそびえていた「遺跡の塔」に登ってクリスティーンを助けた後は5階層の3Dのダンジョンを探索し、ダンジョンをクリアした後はフィールドアドベンチャーで一泊野営もした。 レイトにとってずいぶんと久しぶりの町である。 ドラゴンクエスト風のポップで牧歌的な田舎町だったサイショノ村と違って、全体的にくすんだ寂れた町という〇〇年代初頭のダーク系ファンタジーMMORPGを想起させるドット絵の町並みだ。 僻地に取り残された寂れた町は住人もどこか疲れた様子で動きも緩慢な様子がある。「とりあえず宿を取ろう」 クリスの提案で、冒険者たちは宿を探して町を歩く。 時折処理落ちするようなな視覚に悩まされながらレイトが見つけたのは、いかにもなRPG宿だった。 一階が酒場になっていて、二階に部屋があるという例のアレだ。 寂れてはいるが自給自足ができているのか、何人かが酒場にたむろしている。 カウンターに近寄ると、酒場のオヤジが声をかけてきた。「いらっしゃい、ご注文は?」 NPCテンプレ対応そのものだ。 あー……いや、店員の対応はそもそもマニュアルか。「適当に料理をみつくろってくれ」(おい、選ばせろよ) レイトはクリスにムッとしながらも選ぶにしたってどうすればいいのか、そもそも料理が選べるのかも判らないのでなりゆきに任せることにした。 クリスが先導する形で五人の冒険者は隅の方にあるテーブルに座る。 なぜかお誕生日席に座らされてレイトはもやもやした気持ちになる。 座るとすぐに店の女性店員が料理を運んできてテーブルの上に置く。(これは、どうやって食べればいいんだ? そもそも食べられるのか?) と、疑問に持つのも当然か。 レイトはとりあえず、食べるという行動をとってみる。 すると視覚的にはナイフとフォークをかちゃかちゃ動かしているだけなのに、どういう原理かちゃんと口の中に食べ物が入ってくる感
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-23
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