清春はうつむいたまま、何も答えなかった。朔は言葉を続けた。「このプロジェクトに強い思い入れがあるのは分かっている。心血が注がれているんだからな。だが、体が一番大切だ。今無理をして、後で倒れてしまったらどうするつもりだ?」「……少し考えさせて。明日、返事をするよ」「分かった。それから、お前が寝ている間に女性から電話があってな。私が出たんだが、後で折り返してやってくれ。外で少しタバコを吸ってくる」朔は午後からずっと運転し、夜もずっと清春のそばに付き添っていたため、さすがに疲労が溜まっていた。彼はタバコを持って外へ出た。遠くへは行かず、廊下に出たところでタバコに火をつけた。タバコを吸い込み、空を見上げると、そこには満天の星が広がっていた。都会では見られない、宝石箱をひっくり返したような星空だった。実は、朔も子供の頃は山奥の村で暮らしていた。当時の彼らの生活は、決して豊かなものではなかった。清春は生まれつき心臓に病気を持って生まれたため、村の人間は彼ら一家を山の神に呪われた存在だと忌み嫌った。その後、清春の治療費を稼ぐため、両親は村を出て出稼ぎに出たが、不慮の事故で命を落としてしまった。朔は幼い清春を連れ、この残酷な世界で泥にまみれながら必死に生き抜き、学校に通いながら治療費を稼いできたのだ。彼はかつて、自分の人生がこれほど苦難に満ちているのは、前世で悪逆非道な罪を犯したからであり、今生でその報いを受けているのだと思い込んでいた。だが今日、一人の女性が彼にこう言ったのだ。「神の山」が見守っている。私は必ず、望むものをすべて手に入れる。私も、幸せになれる。深く吸い込んだタバコの煙に、朔は一瞬だけ物思いに沈み、やがて自然と笑みがこぼれた。一方、部屋の中。スマホの着信履歴を見た清春は、すぐに電話をかけ直した。電話に出た晴は、不満げに文句を垂れた。「どうして今頃かけてくるの?私、もう寝ちゃってたのに!」「私に電話をかけて何の用だったんだ?」「別に用はないけど……ただ、声が聞きたくて……」清春は冷たい声で遮った。「昨晩、兄に何を言った?」スマホには、通話履歴が十数秒だけ記録されているのがはっきりと残っていた。それだけで、清春の胸に嫌な予感がざわめき立った。「
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