俺はビデオカメラを回収してから、いつもよりも数段入念に真澄サンを介抱した。 ゆるゆると意識を取り戻した真澄サンの顔を覗き込むと、しばらくぼんやりと俺の顔を見上げていた。「もしかして、やりすぎた? 我慢した方が気持ちイイのが大きくなるから、ちょっと意地悪しすぎたかな?」 我に返ると、急に頬を赤く染めて俺を睨みつける。「酷いじゃないかっ!」 「ごめんね〜。でも、こういうのも趣向が変わってて、刺激的だったでしょ?」 「俺は、こんなのは二度とごめんだ」 「え〜そんなコトないでしょ? レストランでローター動かした時なんて、スゲー感じてたじゃん、真澄サンと目が合ったボーイ、マジでのぼせあがってたぜ?」 「ふざけるな!」 怒鳴る真澄サンを宥めようとして、キスを仕掛けても、スゴイ勢いで髪を掴まれて引き離された。 どうやら本気モードで怒っているらしい。 俺は神妙な顔をして、頭を下げた。「ごめんなさい。そんなにヤだったなら、謝る。どーしても許せないって言うなら、殴ってもいいよ」 口ではそう言ったけど、内心じゃ絶対殴られないと思ってた。 どんなに怒っていても、真澄サンみたいに育ちの良いヒトは、謝っているヤツを殴ったりしないものだ。 案の定、今まで俺のことを睨みつけてた真澄サンが、困ったみたいに視線を外している。 俺は神妙な顔を維持したまま、肩口に擦り寄った。「ホント、ごめん……。たまにはああいう刺激的なのも、愉しんでもらえると思ったんだ」 「あんなのは、不愉快だ」 「うん、よくわかった……」 様子を窺いつつ頬に唇を寄せてみたが、どうやら髪を引っ掴まれる気配はないようだ。 俺はひと安心して真澄サンを抱き寄せると、目元に軽いキスを繰り返した。 そういえばさっき、俺は真澄サンを泣かしちゃったんだっけ。 もちろんあれは感情的な涙ではなく、生理的に堪えきれなくなったのだろうが、いずれにせよちょっと無茶をしすぎたようだ。 でもあの時の事を思い返すと、やりす
最終更新日 : 2025-12-13 続きを読む